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スマホの進化軸は『ディスプレイ』に。CES 2019総括:週刊モバイル通信 石野純也

CESの出展から今年のトレンドを読み解く

石野純也 (Junya Ishino)
2019年1月16日, 午後05:00 in mobile
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矢崎 飛鳥, 10月29日
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案の定といっていいのかどうかは分かりませんが、CES 2019では、やはりモバイル、特にスマホ関連の発表はほとんどありませんでした。中国Royoleの折りたたみスマホ「FlexPai」のように話題を集めた製品は出展されていましたが、これも、あくまで発表済みのものを展示会デビューさせたという扱いです。

2月にMWCを控えるなか、あえて取り扱いジャンルの広いCESで新製品を出さなくても......といったところでしょうか。米中貿易戦争真っ盛りなあおりを受け、ファーウェイやZTEなどの中国メーカーがおとなしかったのも例年のCESとは雰囲気が違っていたポイントといえるでしょう。

こんな状況ではありましたが、出展されたスマホ関連の製品を無理やりまとめてしまうと、やはりディスプレイに特徴がある端末が多かったのが印象的です。上記のFlexPaiはその筆頭。折り曲げられる有機ELを搭載し、開くとタブレット、閉じるとスマホになるといったコンセプトの製品ですが、実物を見たときのインパクトは、やはり大きいものがありました。

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▲ディスプレイそのものがグニャっと曲がるRoyoleのFlexPai

実際、Royoleのブースは、人だかりもすごいことに。会期前日のイベントで見たあと、改めてブースにいってチェックしようとしましたが、来訪者が多く、あまり長い時間触ることができないほどでした。会期2日目に再チャレンジしようとしたところ、今度はFlexPaiが置かれているテーブルに入場制限がかけられている始末。Royoleにとっても、想定以上の反響だったことがうかがえます。

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▲会期2日目には、あまりの人の多さに入場制限がかかってしまっていた

また、こちらもすでに発表済みの製品ですが、ZTEの関連会社であるNubiaは、裏面にも有機ELディスプレイを搭載したスマホの「Nubia X」を展示していました。セルフィにメインカメラがそのまま使えたり、ひっくり返してアプリを切り替えたりといったことができます。また、有機ELなので、画像などを常時表示させておくことで、背面のデザインを自由に設定できます。

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▲表裏の両方にディスプレイを搭載したNubia X

同様のコンセプトの端末は、ハイセンスが「A6」という端末で実現していました。ただし、こちらは、背面が電子ペーパー。カラーがモノクロで、表示の書き換えにも時間がかかってしまうため、Nubia Xのようにメインカメラでのセルフィーには使えませんが、代わりに文字中心の電子書籍を読むのには便利。デザイン的に画像をあしらうこともできます。

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▲ハイセンスのA6は、背面に電子ペーパーを搭載

ハイセンスは、インカメラ部分に穴の開いた、いわゆるパンチホール型のディスプレイを搭載する「U30」も出展。ファーウェイもサブブランドのhonorが、パンチホールつきのディスプレイを搭載した「honor View 20」を公開していましたが、「Galaxy A8s」などを含め、この形状の端末は徐々に増えており、ノッチに代わるトレンドになりそうな予感がします。

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▲パンチホール型ディスプレイを搭載したU30

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▲honor View 20もパンチホール型で、この形状は2019年のトレンドになりそう

LGの折れ曲がって引っ込むテレビが注目されたCESですが、振り返ってみると、出展されていたスマホにも、ディスプレイに工夫を凝らした端末が多かったような気がしました。そこには明確な理由もあります。1つは、5Gの本格展開が間近に迫っているため。通信速度が上がれば、同じ時間で端末に受信できるデータのサイズが増え、そのぶん精細さもアップします。3Gから4Gになったときにも、同様の理屈でディスプレイの大型化、高精細化が進みました。

ただ、現状のスマホでも、すでに片手持ちには厳しいサイズ感になりつつあります。ファーウェイの「Mate 20 X」のように、7.2インチまで大型化したモデルもありますが、これ以上となると、やはり折りたたみのようなギミックが必要になってくるのも確か。FlexPaiはソフトウェアも詰めが甘いところがあり、試作機感がただよっていましたが、目指す方向は間違ってないように見えました。

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▲ディスプレイの大型化も、すでに限界か。写真はファーウェイのMate 20 X

実際、折りたたみスマホはFlexPaiが初でしたが、サムスン電子も取り組んでおり、すでに開発者向けイベントでその存在を明かしています。CESに合わせて発表された2月20日のUNPACKEDでは、この製品版が発表される期待も高まっていますが、やはり5Gに合わせた端末として、折りたたみが1つのトレンドになることは間違いないでしょう。これが受け入れられるかどうかで、今後のスマホの方向性が見えてくると思います。

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▲サムスンは2月20日に発表会を開催。ティザーの「0」に横線が入っているのは、折りたたみを示唆している可能性も

表示領域が広がるわけではないため、これとは直接的な関係はありませんが、Nubia Xもセルフィーを撮るうえでは合理的。前面にインカメラを載せる必要がなくなるため、ノッチなどの変則的な形状を取る必要がなくなります。パンチホール型のディスプレイを採用したその他のスマホにも通じるところがありますが、いかに前面をディスプレイだけにしていくかは、今後のスマホの課題といえるでしょう。

残念だったのは、5Gが主要なテーマと銘打っておきながら、対応端末がほとんど出展されていなかったところ。クアルコムやインテルなどではデモが行われていましたが、肝心の端末は、Wi-Fiルーターが中心で、スマホは試作機レベルのものや、モックアップしか見つけることができませんでした。こうした端末は、MWC前後までお預けになりそうです。

上記のように、サムスンはMWCに先立ち独自で発表会を開催する予定ですが、中国メーカー各社もここに対抗してくることは確実。こうした流れもあるため、今年のMWCは例年以上に話題が盛りだくさんになりそうな予感がしています。



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