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空からサザエがやってくる! ドローンを使ってBBQ用の食材を配送する実証実験を見てきた:旅人目線のデジタルレポ 中山智

実現へのハードルは技術面より運用規制のほうが高そう

中山智 (Satoru Nakayama), @yenma
2019年8月3日, 午前10:00 in Delivery
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旅人ITライター中山です。BBQが好きで毎年数回はしているんですが、意外と困るのが食材です。予定していたよりも人数が多くなり用意した食材が足りない! なんてときに、さっと配達してくれるサービスがあればいいのに......そんな望みを叶えてくれそうな実証実験が行われたので取材してきました。

実証実験を行ったのは、ANAホールディングスとLINE Fukuoka、自律制御システム研究所(ACSL)、ドコモ、ウェザーニュースの5社と福岡市。福岡市西区の海水浴場にある釣船茶屋ざうお本店に、約6.4km離れた玄界島からドローンを使って食材を送り届けるという実験です。

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▲BBQをしながらオーダーするという設定

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▲写真に見えている山の向こうに玄界島があり目視はできない

食材の注文は「お席で注文・決済」というLINEのトーク内で注文から決済まで行えるシステムを利用。今回の実験ではQRコードで友だちとして追加すると、そのアカウントとのトーク内に専用のメニューが表示され、玄界島産のサザエとあわびの注文ができるようになっています。さらにLINE Payを使った決済が可能なので、キュッシュレスで注文できるわけです。

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▲LINEのトーク画面内で注文から決済まで完結する「お席で注文・決済」を使用

注文を受けると、海水浴場から6.4kmはなれた玄界島のヘリポートにて商品を入れた箱をドローンにセット。あとは離陸させればあらかじめ設定されたルートを飛んで海水浴場まで配達します。

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▲飛行してきたACSL製のドローン

使用しているドローンはACSL製で、最高速度は20m/s(水平)。6.4kmの距離を10分ほどで飛行します。最大搭載可能重量は0.9kg。今回の実験のためカスタマイズが施されており、そのひとつはLTE通信用のスマートフォンを搭載していること。もうひとつは着陸地点を正確にするため、カメラを使ってマーカーを読み込む機能を搭載しています。

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▲本体下部に搬送用の箱がセットされている

GPSを使った運用でもある程度決まったポイントに着陸できますが、やはり誤差がでてしまうそうです。そこで着陸地点にマーカーを配置し、空中からそれを検知することでその場所に着陸するようにプログラミングされているわけです。ちなみにドローンに搭載されているマーカーの読み込み装置には、Raspberry Piを使用しているとのこと。

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▲着陸ポイントとなるマーカー

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▲マーカーの上にピッタリと着地

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▲LTE通信用のスマートフォンが搭載されている

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▲係員が箱を取り出す

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▲箱の中にはオーダーしたサザエとあわびが

実験会場となったざうお本店には、今回の実験のためコントロールルームを設置。数キロ離れて目視できない玄界島のヘリポートでの運用も含めて、ドローンの離陸や各種制御はこのコントロールルームから行われています。コントロールルームにはウェザーニュースのシステムを使って風向などの天候がリアルタイムでモニタリングされているほか、近隣のドクターヘリの運用状況などともリンク。万が一ドクターヘリが稼働した場合にはドローンの飛行ルートを変えたり運用を止めたりといった対応が可能です。

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▲ざうお本店に設置されたコントロールルーム

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▲玄界島のヘリポートの様子が中継されている

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▲ドローンが飛行する上空60mの風向と風速をモニタリング

実験時の現地の天候は良好で風もあまり強くなく、補助者なし目視外飛行によるドローンでの食材の配送自体はとくにトラブルなく行えていました。技術的な面では「ドローンによる配送」は現実的なところまで来ています。ただし実際に運用するとなると、まだまだハードルは高そうです。たとえばドローンの離着陸時には半径30m以内に関係者以外の立ち入りが禁止されているため、海水浴客が近づかないように対応する必要があります。現状では「注文者の目の前にドローンで直接お届け」というのは技術面より規制的な面で難しそう。

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▲取材陣も離発着時は半径30m以内に立ち入れず、現状ではこのオペレーションをする人やシステムが必要

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▲産地直送の新鮮な海産物がオーダーしてすぐに食べられるようになればうれしい

こういった実験を繰り返し行って安全性や正確性を高めていけば、運用面での現実的な規制緩和にもつながりそう。BBQで食材が足りない問題も解決できるんじゃないかと期待しています。




「TechCrunch Tokyo 2019」11月14日、15日に開催



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