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油田から水素を低コストで抽出する方法、カナダ研究者が開発。温暖化ガス排出ゼロ、気候変動対策の切り札?

実用化されれば330年間はカナダ全体の電力をになえるそう

Munenori Taniguchi, @mu_taniguchi
2019年8月22日, 午前06:50 in Green
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カナダの科学者チームが、バルセロナで開催されたゴールドシュミット地球化学国際会議において、石油から温室効果ガスの放出なしに水素を取り出す方法を開発したと発表しました。実用化されれば、気候変動の問題に対する特効薬になり得るかもしれません。

現在、水素を生成する減量として主に使用されているのは天然ガスです。しかし、この抽出プロセスでは、水素を取り出す一方で、地球温暖化ガスであるメタンも生成されてしまいます。カナダの科学者チームは、新たに開発した手法では、石油やオイルサンドに二酸化炭素とメタンを残しつつ、水素だけを取り出すことが可能だと主張しており、既存の水素生産方法では1kgあたり約2ドルのコストがかかるところ、0.1~0.5ドルで水素を生産できるとのこと。

この抽出作業はすでに商業化を目指すことが決まっており、これを担当するProton TechnologiesのCEO、Grant Stem氏はAFPに対して「温暖化ガスの排出なく、油田から直接低コストで取り出した水素は、既存のインフラストラクチャーをほぼそのまま流用して全世界に電力を供給できるようになる」と述べました。さらにオイルサンドが豊富なカナダにおいてはこの技術が無効330年間は国内電力供給を担う可能性があると付け加えています。

もちろん、話がうますぎる気がする人もいるようで、一部専門家はこの技術に対して警戒する姿勢を示しています。ドイツ地球科学研究センター(GFZ)のブライアン・ホースフィールド氏は、このからくりがどのように機能するかを確認するには、広範囲なフィールドテストが必要になるだろうと見解を述べました。ただ、ホースフィールド氏はこのプロジェクトに対して「非常に革新的でエキサイティングなものだ」と期待も寄せています。

もし本当に実用化が成れば、この技術は地球規模での温暖化ガス排出を大きく抑える可能性があります。水素は燃やしても温暖化ガスを排出しないため、将来の自動車は火力発電などからの電気で充電される一般的な電気自動車より、水素を燃料とする燃料電池車が主流になっていくかもしれません。

ちなみに、カナダに豊富なオイルサンドからの石油抽出はコストが高くつくうえ、温暖化ガス排出量も通常の石油精製にくらべて多いことが指摘されています。




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