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ジョニー・シー会長インタビューASUSがユニークな製品を市場に出せるワケ

ASUSの戦略は「孫子の兵法」にあった!

中山智 (Satoru Nakayama), @yenma
2019年8月24日, 午後03:30 in Android
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8月20日にデュアルディスプレー搭載のハイパフォーマンスPC「ZenBook Pro Duo」と、回転カメラ機構を使ってアウトカメラだけでなく、インカメラも高画質で撮影できる「ZenFone 6」と2つのユニークなデバイスを発表したASUS。発表会にはASUS会長のジョニー・シー氏も来日し登壇しています。ASUSは今年が創業30周年。これまで数々のユニークなデバイスを提供してきたASUSの秘密について、ジョニー・シー会長にインタビューを行いました。

ASUS

 
―――創業30周年おめでとうございます。ASUSが30年もメーカーとして続けられてきた強みというのはなんでしょうか?


ジョニー・シー会長(以下ジョニー):ありがとうございます。ご存じのようにASUSはPCメーカー、特にマザーボードからスタートしています。PC市場はウィンテルと呼ばれるように、モジュール化が進んでいるのですが、ASUSはほかのメーカーと比べても技術革新についてより取り組んでいると思います。

ASUS

たとえば、非常に幸運なことですが私はメーカーのCEOとして、インテルラボでCPUをデザインするチーフとビジネスミーティング以外でも実際に会って話をできるくらいの親密さがあります。そういった経緯から、最高のマザーボードを作ることができました。この技術革新への取り組みをマザーボード以外、ノートPCやスマートフォンさらにはクラウドといったサービスにまでも取り入れています。これが30年続けてこられた理由ではないでしょうか。

ただしスマートフォンに関しては(初代)ZenFone 5を投入したのが2014年と、ASUSは他社よりも遅れて参入しています。そのため主流のハイエンドモデルで競争するのは最良の方法ではないと当時は考えました。そこでZenFone 5は当時非主流であった手頃に購入できる価格帯のモデルとして提供しました。ただその価格帯も中国メーカーの台頭で厳しくなっていますので現在は戦略を変更して、今回発表した「ZenFone 6」のようにスマートフォンも技術革新を詰め込んだハイエンドの分野に焦点を当てています。

ASUS

私はビジネスの世界は戦争のようなもので、戦略が重要だと思っています。「孫子の兵法」というのがありますが、そのなかで2人が3頭の馬を用意して3回勝負の競争をする話があります。そのときに、相手の馬をよく観察して、相手が最高の馬を出したときはこちら側は最低の馬をあてる。逆に相手が2番手の馬を出してきたときは、こちらは最高の馬をあて、最低の馬にはこちらの2番手の馬をあてる。これで勝率を上げることができます。つまりどこに焦点をあてるかということなんですね。自分たちの一番強いところでベストを尽くせば、有利な状況を引き出せるわけです。

―――今回発表された「ZenBook Pro Duo」のデュアルディスプレーや「ZenFone 6」の回転カメラに限らず、ASUSは以前からユニークなデバイスを市場に投入しています。こういったデバイスは他社でもアイディアはあるとは思うのですが、実際に製品として市場にでてくることはあまりありません。なぜASUSはこういったユニークな製品を市場に出し続けることができるのでしょうか?

ジョニー:それはASUSが持っているエンジニアリングに対するDNAです。ご存じとは思いますが、ASUSはマザーボードからスタートしたときもそうですが、「Eee PC」や「Nexus 7」、「TAICHI」など多くの革新的なデバイスを提供してきました。ASUSの技術者は勇気があり勇敢で、革新的なことを試すことに意欲的なのです。

Engadget

さらにこの10年間は、デザインについても挑戦をしてきました。ユーザーはデザイン的に「とても薄い!」や「すごい美しい!」といった「エモい」ものが好きです。デザインというのはプロセッサーの周波数やメモリーの容量などテクニカルスペックから考えるのではなく、常にエンドユーザーのことを考えて始めなければなりません。

ですがデザインだけで開発するわけではありません。いくらデザインが良くても、「もっとバッテリーがほしい」と思うでしょう。素材としての金属は高級感があり人気ですが、電波を通しにくいという欠点もあります。そのためデザインに注力するといっても。結局はエンジニアリングに戻ってきます。統計によるとイノベーションの20パーセントはエンジニアリング以外から起こっているそうです。逆に言うと、エンジニアだけでなく誰もがイノベーションの推進を手助けすることができます。

ASUS

ですので革新的でユニークなデバイスを開発するためには、ひとりの力ではなく各チームのメンバーが協力していく必要があります。エンジニアだけでは時間もないし考え方も偏ってしまいます。プロダクトマネージャーはすべての分野に秀でている必要なはく、チームを構成するそれぞれの人が得意とする分野を活かして、それをまとめていくことでデザイン志向をベースとしながらも、そこにASUSの高い技術力を組み合わせて開発を進めています。それが結果としてユニークな製品を生み出せる理由ではないでしょうか。

―――ASUSのそういったチームによる運営でなにか特別な取り組みなどはありますか?

ジョニー:日本、たとえばトヨタのような会社は高品質な製品を管理し製造することにおいてはトップクラスです。こういった方式はすでに素晴らしい製品を持っている企業には良いと思います。ですがそういった日本的なプロセスの場合、やはり革新性という点に関してはカバーしきれていないと思います。

ASUS
先ほどの話と重複しますが、イノベーションはエンジニアからのみではなく、いろいろな分野から起こります。ですのでコアメンバーが中心となってエンジニアチームだけでなく、デザインチームやマーケティングなど各チームが密なコミュニケーションを取りながら開発するように取り組んでいます。

―――30周年を迎えたASUSですが、30年後のASUSをどうイメージしていますか?

ジョニー:30年後はIoTやAIがもっと進化していて、PCやスマートフォンも含めて大きく進化するでしょう。そういった機器が人々の仕事を奪うのではと心配する人もいますが、私はそう思いません。第一次産業革命のときもそうで、新しい仕事も生み出されるわけです。

ASUS

ですのでIoTやAIといった技術を使ったデバイスは、人の仕事を奪うのではなくて、人の高度な知能の部分を強化、サポートしてくれるわけです。今ASUSが持っているエンジニアリングやデザインのDNAを30年後もしっかりと受け継いでいれば、30年後もASUSはそういった分野でも革新性を持った製品を作り続けているのではと考えています。
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