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グラフェン裏地のジャケットに蚊よけ効果?誘引物質閉じ込め、蚊の行動に変化

ほんま蚊いな

Munenori Taniguchi, @mu_taniguchi
2019年8月28日, 午後12:59 in Wearables
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"スーパーマテリアル"とも呼ばれ様々な分野での活用が期待されている炭素素材のグラフェンですが、米ブラウン大学の研究チームは、このグラフェンが"蚊よけ"効果を持つことを発見しました。グラフェンを裏地に使った衣服が蚊の口針に対する物理的な障壁になるとともに、その炭素素材が蚊を引き寄せる化学的要素を遮断する可能性があるとのこと。

研究者らは、グラフェンを使った布地にすら蚊がとまらなかったと述べています。論文の主な著者であるブラウン大学の Cintia Castillho氏は、「グラフェンが蚊の口針を阻むことを想定してはいたものの、実験をしたときに蚊がなぜかそれを避けるような化学的な障壁になっているようだと考え始めた」と説明、皮膚に関連する蚊の誘引物質、つまり汗がグラフェンフィルムの下に閉じ込められることで、蚊が寄ってきて皮膚を刺す行動が防止されるとの考えを示しています。

そして、被験者の腕を酸化グラフェンフィルムで覆い、その上にチーズクロスつまり粗い綿ガーゼをかぶせた状態とチーズクロスを巻くのみの状態で比較したところ、グラフェンを使用した場合にはまったく蚊に刺されることがなかったとのこと。ただし、酸化グラフェンが水分で湿った状態では効果がなくなり、蚊が酸化グラフェンフィルムを貫通して刺すことができてしまうこともわかりました。

また研究チームは、酸化グラフェン(GO)を還元して元の状態に近づけたグラフェン素材(rGO)による実験も行い、この場合はたとえ湿っていたとしても蚊が人を刺すことはないことを発見しました。これなら衣類に使用しての蚊よけ効果が期待できそうです。ただしrGOには通気性がないという問題があり、蚊に刺されやすい夏のキャンプなどで使うにはかなりきついかもしれません。

このため、研究者らは現在グラフェンが湿った状態でも蚊を寄せ付けないようにする方法を探しています。ブラウン大学のRobert Hurt教授は「次のステップでは通気性を保持しつつ完全に蚊にさされないというメリットを提供できるようにしたい」と述べ酸化グラフェンが濡れても蚊に刺されないようにする方法を模索するとしました。

蚊は刺されてもただ痒くなるだけのように思われがちですが、特に熱帯地方では様々な病原菌を媒介する厄介者でもあります。研究がすすんで本当に蚊よけの快適な衣服が作れるようになれば、多くの国で重宝されるはずです。

ちなみに、研究者らが探し求めているグラフェン裏地で通気性も確保済みのジャケットは、すでに販売されいたりします。これが研究者の意図するものかどうかはわかりませんが、もしかしたら「防水性と通気性」に加えて蚊よけ効果も備えているかもしれません。




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