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飲酒運転ならぬマリファナ使用後運転チェッカーが製品化間近。呼気中のTHCを数値化

はい、フーしてくださーい

Munenori Taniguchi, @mu_taniguchi
2019年8月29日, 午後06:00 in Gadgetry
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米国では最近、一部の州で相次いで嗜好品としての大麻(マリファナ)使用が合法化されました。しかし、カリフォルニアのハイウェイパトロールによれば、マリファナの影響下での運転による事故負傷者は合法化後102%も増加したとされます。

警察がおかしな動きをしているクルマを発見したとき、飲酒運転の場合はアルコールチェッカーを使えばドライバーを検挙し、酔いが覚めるまで運転を禁じることができます。ところが、マリファナの場合は尿検査や血液、毛髪などによる検査が必要となり、現場でそれを確認することができませんでした。

そこでペンシルベニア州のピッツバーグ大学スワンソン・スクール・オブ・エンジニアリングの研究者らは、飲酒検問などで使われるアルコールチェッカーと同様に息を吹きかけるだけでマリファナの有効成分であるテトラヒドロカンナビノール(THC)量を測定できる呼気チェッカーを開発しました。

このマリファナチェッカーは人毛の100万分の一の太さしかないカーボンチューブを使用し、そこにTHC分子が結合し電気的特性が変化するのを利用して、呼気中のTHC量を測定します。また、呼気中にアルコールなど他の物質が含まれる場合でも正確にTHCを測定できるよう、機械学習を用いてこの呼吸チェッカーは「鍛えられる」のだそう。

現在のプロトタイプは、外観はアルコールチェッカーそっくりながら、試験では二酸化炭素、水、エタノール、メタノール、アセトンなどの成分を含む呼気サンプルからTHCの量を検出できることが確認されています。研究者は今後もプロトタイプによる試験を継続するものの、すぐにでも製品化が可能だとしています。

一方、カリフォルニア州のHound Labsも同様のTHC検出器を開発し、製品化のために3000万ドルの資金調達を行ったことを8月27日に発表しました。Hound Labsは2014年からTHC検出器の開発に取り組んでおり、7月にはカリフォルニア大学サンフランシスコ校の研究者らによる2回目の臨床試験の結果とともにその技術の有効性を示しました。Hound Labsの検出器は呼気1リッター中のTHCを1pg(ピコグラム、1兆分の1g)まで検出でき、マリファナ使用者が何時間前に吸引したかまで特定できる精度があるとのこと。

ただ、せっかく機械でマリファナ使用後運転がわかるようになったとしても、米国ではまだマリファナ使用による運転の違反基準が明確にされていません。たとえばカナダでは血液1mlあたり2~5ngのTHCが検出される状態での自動車運転は違反とされ、米コロラド州も同様の値を採用しています。

とはいえ、血液中のTHC量と酩酊具合の関係は人によって大きく差があるとも言われ、米国議会の政策研究部門である議会研究サービス(CRS)による最近の報告でも「THCレベルと運転障害の程度の間に科学的に実証された相関関係はまだない」とされています。現段階ではドライバーの呼気からマリファナ使用がわかったとしても、飲酒したときのように一概に判定はできないようです。




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