アップルのARメガネ、開発コード名は「StarBoard」や「Garta」?iOS 13ベータから手がかり
隠し球があるかも?
Reuters/Stephen Lam
アップルが長年にわたり開発を進めていると見られながら、プロジェクトが一時中止されたと噂されたAR(拡張現実)/VRヘッドセット。その新たな手がかりがiOS 13ベータ内から発見されたと報じられています。
米アップル関連情報サイトMacRumorsがiOS 13ベータ版から見つけたドキュメントは、アップル社内でのヘッドマウントARディスプレイ開発が続いていると示唆しているとのこと。すなわちヘッドマウントモードへの切り替えができるアプリ「STARTester」が含まれており、おそらくテスト目的でiPhone用ARヘッドセットの機能を擬似的に再現。そこには「着用」(頭に装着する)と「保持」(手に持つ)という2つの状態があるそうです。
さらにはステレオAR対応アプリ用の「StarBoard」シェルシステム(ユーザーのためのインターフェースを提供するソフト)に言及した内部READEファイルもあり。このStarBoardとは、何らかのヘッドセットを意味していると思われます。またコードネーム「Garta」なるARデバイスの開発も示唆されているとのこと。アップル社内ではメガネ型ARデバイス開発プロジェクト「T288」が進められているとも噂されていましたが、その試作品の1つと推測されています。
さらにiOS 13ベータ内のコードを掘り下げると、「StarBoard Mode」や様々な「views」および「scenes」(いずれもARアプリ開発で多用される用語)に関連する多数の文字列が発見。「ARStarBoardViewController」や「ARStarBoardSceneManager」など、その多くは"AR"絡みを窺わせる並びとなっているとのことです。
アップルは10年以上にわたってARやVRの商品化を検討しているとみられており、関連スタートアップの買収が報じられたほか、何百人もの「秘密の研究所」があると噂されたこともあります。
当初は単体で動作する独立したデバイスと予測されていましたが、アップル未発表製品に詳しい著名アナリストMing-Chi Kuo氏はiPhoneの周辺機器と位置づけ、2019年第4四半期〜2020年第2四半期に量産に入るとのレポートを発表しています。
ここ数年のアップルはAR技術を製品に反映することに注力しており、6月のWWDC19でも「ARKit 3」のデモを行って成果を披露していました。さらには開発中の忘れ物防止タグにもARが活用されることが明らかになっており、11日(日本時間)のiPhone発表イベントでも何らかの隠し球があるのかもしれません。
広告掲載についてのお問い合わせはad-sales@oath.com までお知らせください。各種データなどはこちらのメディアガイドをあわせてご覧ください。