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アップル、新型iPhoneに再利用レアアース採用を発表。米中貿易摩擦を警戒?(Reuters報道)

新たな市場創出の可能性もあるとのこと

Kiyoshi Tane
2019年9月20日, 午後12:40 in Apple
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アップルは新型iPhoneの主要コンポーネントに、リサイクルしたレアアース(希土類元素)を使用する方針を発表しました。

米Reuters報道によると、アップルはTaptic Engineに再利用レアアースを使用すると公式発表したとのこと。Taptic Engineとは、画面の長押しに対して振動を返し、あたかもボタンのように押した感覚を再現するもの。この部位が、iPhone全体に含まれているレアアースの約4分の1を占めていると伝えられています。

アップルは環境保全への積極的な取り組みや、その一環として製品のリサイクルに熱心なことで有名です。それを裏付けるように、リサイクル分解ロボットも世代を重ねて改良を繰り返されています。

その一方で、17の元素からなるレアアースは、米中貿易摩擦が高まるなかで戦略的なきな臭さを帯び始めてきました。これらの元素は武器や家電製品、飛行機からスマホまであらゆるものに使われていますが、地球上の資源の3分の1が中国に集中しているとの説もあります。

つまり、米国が圧力をかけてきた場合、中国が報復としてレアアースの対米輸出を規制するといったように、駆け引きで利用される可能性があるわけです。それに対して、アップルの環境・政策・社会イニシアチブ担当バイスプレジデントのリサ・ジャクソン氏は、再利用レアアースを使うのは貿易摩擦と「関係ない」が、安定的な調達を維持するのに役立つと述べたとのこと。

家電製品では、レアアースは小さなスピーカーとアクチュエーターに含まれているものの、部品が非常に小さいためにリサイクルが難しく、コストが高く付きます。そうした事情から、レアアースの再利用市場は育っていないのが現状です。

今のところ、アップルは古いiPhoneからではなく、外部の業者から再利用レアアースを調達する予定としています。上記のような事情のなか、ジャクソン氏はアップルの市場規模があればこそプロジェクトは経済的に実行可能となり、革新者(レアアースのリサイクル業者)のために「市場を作りました」と述べています。

アップル製品などの分解でおなじみの修理業者iFixitのCEOであるカイル・ウィーンズ氏は、アップルの動きは業界初だとコメント。現時点ではレアアースは電子機器から再利用されておらず、それこそが中国に独占を許していると指摘したうえで「すばらしいことだ。アップルは独力で再利用レアアース市場を創造できるかもしれない」と高く評価しています。

また、アップルはロボットを使ってレアアースを回収する方法を実験しているとも伝えられています。一見すればピンチの状況を、新たな市場の創出に繋げるところがアップルのしたたかさなのかもしれません。



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