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「Mate 30 Pro」のクアッドカメラを試す。衝撃的な動画性能

手ブレ補正はビビる出来映え

石井徹(TORU ISHII), @ishiit_aroka
2019年9月23日, 午後05:00 in Android
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ファーウェイが9月19日に発表した「Mate 30 Pro」。米中対立を巡り"Google Play非搭載"な初のファーウェイスマホが誕生したという意味でも衝撃的ですが、スマホそのものの完成度には、それに勝るとも劣らない衝撃があります。このレビューではとりわけ注目なカメラ機能を紹介します。

ファーウェイではPシリーズとMateシリーズという2つのフラッグシップを展開。その役割分担はそのときどきで変化してきましたが、今回は「Pシリーズは静止画カメラ、Mateシリーズは動画カメラ」というカメラの特徴で棲み分けています。

HUAWEI Mate 30 Pro

そのため、Mate 30 Proではたとえば静止画のズーム性能はデジタルズーム併用で最大30倍と、P30 Pro(デジタルズームで60倍)におよびませんが、動画性能ではPシリーズはもとより、他社フラッグシップを上回るスペックを備えています。

Mate 30 Proの背面カメラはクアッドカメラ(4カメラ)仕様で、広角27mmの40メガピクセル、超広角17mmの40メガピクセル、望遠80mmの8メガピクセル、それにToFセンサー(深度計測用カメラ)という構成です(焦点距離は35mmフルサイズ換算)。広角カメラが1.7分の1インチ、超広角カメラが1.5分の1インチと、センサーサイズも大きめな高画素センサーを、2つも積んでいるのがきわだった特徴です。

Mate 30 Pro▲広角の「SuperSensing Camera」には高感度性能が高いRYYBセンサーを採用(アスペクト比4:3)。超広角の「Cine Camera」はアスペクト比3:2のRGGBセンサーを採用します

■早歩きでもブレない強力な手ブレ補正

注目したいのは、手ブレ補正の強力さ。何も考えず、手に持って歩きながら撮影しても、まるでジンバルで撮ったかのように強力な補正がかかります。手持ちでここまでブレないのなら、動画撮影がかなり気軽に行えるでしょう。


▲早足で歩いた手持ち録画もまるでジンバルを使っていたかのようなスムーズさに

■ズームは動画10倍・静止画30倍

また、高解像なズームも持ち味。撮影時は4つのカメラが同時に動作し、選んだ画角にあわせて映像を補完する仕組みです。さらに、AIにより被写体を認識し、最適な写りへと補完する機能も搭載します。

静止画の場合、おおよそ5倍程度なら画像の荒れが目立たず、常用に耐えられそうな写りに。被写体判別とAI補正がはまれば15倍ズームにしても鮮明な画像が得られます。

HUAWEI Mate 30 Pro

一方、動画では、ズームは最大10倍まで。撮影しながらズームして、フォーカスを追従させることもできます。スマホで撮った動画にしてはかなりクリアなズームが可能です。もっとも、筆者が検証した試作機では、ズームの動きがぎこちなかったり、カメラの切り替わり時に映像が一瞬紫色になったり、拡大してから鮮明な映像になるまで1〜2秒ほどかかったりと調整不足な面もありました。


▲超広角から10倍ズームまで駆使してダイナミックな絵が撮れます

Mate 30 Pro 作例Mate 30 Pro 作例▲単純なデジタルズームではなく、複数のカメラの協調動作でより高解像度な画像が取得しています

動画は4K/HDRでの撮影が可能。フルHD解像度に制限されるものの、顔認識でボケを追加したり、色抜きなどのエフェクトをかける機能も用意されています。

■手軽に使えるAI認識

AIによる被写体認識は、「マスターAI」をオンにしておけば自動で作動するため、食べ物や花、青空などそれぞれにあった設定で撮影可能。色の補完は以前のファーウェイスマホに比べて大げさすぎず、より洗練された印象を受けます。

Mate 30 Pro 作例
▲超広角は18mmと、iPhone 11 Proの13mmほどワイドではありませんが、ダイナミックに風景を切り取れます

HUAWEI Mate 30 Pro 作例▲「フード」で認識。加工しすぎず落ち着いたトーンに抑えています

■多芸な撮影機能

このほかにも、さまざまな撮影機能を搭載。今回進化したスローモーション撮影では、1段階進んだ256倍(7680fps)撮影が可能になっています。発表会ではハチドリの羽ばたきも捉えられると紹介されましたが、限られた画角で一瞬を抑える必要があるため、さすがに普段使いには向いていません。64倍(1920fps)や32倍(960fps)に落とせば撮れる画角が広がり、8倍(256fps)では常時スローモーション記録が可能です。


▲7680fpsのスローモーション撮影。動きを自動で検出して録画します

また、「デュアル録画」機能では、ズームした映像と広角の映像の2つを同時に記録できます。全体を撮りつつ、細部も観察したいという状況で、スマホ1台で手軽に撮れるという、面白い機能です。


▲デュアル録画で撮影。高倍率ズームではブレがちなのがウィークポイント


▲こちらは「コマ撮り」機能(いわゆるタイムラプス)の作例。回転する展望台に据え置きで録画しています

■静止画のナイトモードは強力

ファーウェイの得意技、AIによる補正は今回もかなり強力。特に静止画撮影のナイトモードでは、ほとんど明かりのない暗がりでも、手持ち8秒ではっきりと写し撮ります。暗所撮影性能が強すぎて、昼間のように明るく撮れてしまい、目で見る光景と差がでることがあるほどです。ナイトモードは専用のメニューが用意されていますが、通常のオート撮影でも大抵のシーンに対応できます。

HUAWEI Mate 30 Pro

Mate 30 Pro 作例▲広角側のRYYBセンサーで撮ると、真っ暗な場所でも昼間のような明るさに。シーンによっては色味が多少黄色に寄ってしまうようです

Mate 30 Pro 作例▲明暗差があるシーンもくっきりと描写します


▲夜景の動画撮影でズームを使うと、さすがに荒さが目立ちますが、スマホのカメラにしては相当健闘しています

■カメラ初心者が"撮りたい写真"を撮れるカメラ

これまで紹介したように、Mate 30 Proにはさまざまな機能が組み込まれていますが、メニュー項目はかなり整理されていて、迷うことはありません。被写体ごとの撮影設定は「マスターAI」に任されていて、シーンを自動が上手く機能することで、細かい設定の手間を考えずに済むようになっています。

AIオートでは単なる撮影設定の調整だけでなく、ぼかし加工の追加なども被写体に応じて行うなど、「デジタルカメラ以上のおせっかい」をするようになっています。写りに好みはあるかと思いますが、「ボタンを押すだけで綺麗な写真が撮りたい」と考えるようなライトユーザーにとっては、これ以上ない手軽さです。

一方で、これは裏を返せば、細かい融通が利かないのがデメリットとも言えます。たとえばメニュー項目にある「ポートレートモード」は顔認識ができる被写体(ヒト)を対象にしているため、手元にあるぬいぐるみを撮ろうと思っても機能しません。メニューをすっきり整理した反面で、かゆいところへの行き届かなさが残っているようにも思えます。

HUAWEI Mate 30 Pro▲ポートレートモードは顔認識しないと機能しません

Mate 30 Pro 作例
▲ボケ味の合成感は否めませんが、被写体を正確にくりぬいています

それでも、強力な技術を手軽に使いこなせる形にまとめたという点では、ファーウェイが手本とするAppleにも勝るとも劣らない優秀さと言えるでしょう。フラッグシップスマホに搭載される技術のみを見れば、ファーウェイがすでに上回っている部分があるといっても過言ではありません。特に手ブレ補正の強力さについては動画撮影のあり方が変わりそうに思えるくらいです。

それだけに、Googleサービス非対応となっているのは残念なところ。Google Photoへのバックアップも利用できないなど、「カメラスマホ」としての使い勝手が大きく損なわれている面もあります。また、Googleサービスが利用できないだけでなく、たとえばPlay Storeで配信されているTwitterアプリなども、そのままインストールしただけでは動作しないといった問題もあります。

日本での発売は未定とされていますが、このまま投入しても実用は難しいでしょう。カメラのアプローチは素晴らしいだけに、(政治的な決着がつけられるならば)Googleサービスに対応した状態で投入してほしいところです。

Gallery: Mate 30 Pro 撮影サンプル | 29 Photos

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