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「動画記録時間無制限への挑戦、ファン搭載は至難の業」LUMIX S1H 開発者インタビュー【前編】

6K/24pの動画記録や放熱機構など、こだわりポイントが多数

金子 麟太郎(Rintaro Kaneko)
2019年9月26日, 午後05:00 in camera
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矢崎 飛鳥, 10月29日
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パナソニックが9月25日に発売したミラーレス一眼カメラ「LUMIX S1H(DC-S1H)」。35mmフルサイズセンサー搭載のカメラとしては初めて6K/24pの動画記録にも対応し、手持ちやジンバルでの長時間動画記録など、一般的なシネマカメラでは難しいとされる撮影も難なくこなせるフラッグシップモデルです。

「シネマミラーレス」と銘打ち世に送り出されたLUMIX S1H。開発時の苦労やこだわりを商品企画を担当したパナソニックの香山正憲氏にインタビューしました。前編では主に6K/24pの動画記録や、空冷ファンまでを搭載した放熱機構について尋ねました。

Panasonic LUMIX S1H Interview▲LUMIX S1H。ボディ単体での想定価格は税抜50万円前後

Panasonic LUMIX S1H Interview▲左から「LUMIX S1R」「LUMIX S1H」「LUMIX S1」

Q:LUMIX Sシリーズとしては、2019年春に「S1R」と「S1」が発売され、いよいよSシリーズの3機種目となる「S1H」が発売されます。まずは製品に対する意気込みをお聞かせください。

A:いよいよS1Hの発売が迫ってきました。2017年より構想を検討開始し、2018年から本格的な開発検討を行ってきたS1Hですので、開発陣としては待ちに待った気持ちでいます。
LUMIXは、マイクロフォーサーズのGH5シリーズに代表されるように動画に強い印象があると思いますが、このGH5シリーズと、業務用シネマカメラとの間を埋めるラインナップを、フルサイズセンサーカメラでようやく用意することができました。

6K解像度での記録と手ブレ補正、そして長時間撮影が可能

Q:静止画に強いのが「S1R」と「S1」、一方で動画に強いのが「S1H」ということですが、S1Hでは具体的にどのような点においてS1RやS1などよりも動画撮影に優れているのでしょうか。

A:何よりもまず、アピールしたいのは映像クオリティです。S1Hは、新設計のデュアルネイティブISOテクノロジーに対応した、2420万画素(有効画素数)の35mmフルサイズCMOSセンサーを搭載しています。

Panasonic LUMIX S1H Interview
▲S1Hでは「低ISO感度回路」と「低ノイズ・高ISO感度回路」の2系統を切り換える

一般的に、デジタルカメラはISO感度をあげていくと高感度ノイズが目立つ写真や動画になってしまいますが、S1Hでは、「低ISO感度回路」と「低ノイズ・高ISO感度回路」の2系統を備えています。これを切り換えることで、高感度時でもノイズを極限まで抑えた、より自然で美しい描写が可能です。

このテクノロジーは、弊社デジタルシネマカメラ「VARICAM」で初搭載され、LUMIXではマイクロフォーサーズカメラの「GH5S」でも搭載しています。また、S1HにはV-Logというハイダイナミックレンジかつ広色域を有するLogガンマを搭載しています。

Panasonic LUMIX S1H Interview
▲S1Hの商品企画を担当したパナソニックの香山正憲氏

これらの技術に支えられ、S1Hはノイズを抑えた豊かな階調・色再現による絵作りが可能となっています。さらに、S1Hは35mmフルサイズセンサー搭載のミラーレス一眼として世界で初めて「3:2 6K/24p(5.4K/30p)、16:9 5.9K/30p動画記録」などでの高解像度な動画撮影が可能な点も大きなポイントです。

Q:そこまでの解像度は必要なのでしょうか。

A:お客様からは「4Kの次は8Kではないのか?」という質問をいただくことがありますが、6K撮影の画角をそのまま使うというよりも、6K撮影の後に必要に応じてクロップ、ズーム、パンニングを掛けたり、4K・フルHDにコンバートして自由に編集して使ってもらうことを想定しています。



Q:ボディ内手ブレ補正搭載とありますが、どのようなシーンで効果を発揮できるのでしょうか。

A:シネレンズやアナモフィックレンズ、オールドレンズとの組み合わせで、ハンドヘルド撮影やショルダーリグ撮影を行う際に効果を発揮すると思っています。業務用シネマカメラで手ブレ補正を搭載しているカメラはありませんので、S1Hが唯一の手ブレ補正シネマカメラになり得ると思っています。

Q:冷却面では空冷ファンの搭載が特徴的ですが、小さい筐体にファンを搭載するのは至難の業かと思います。実現にあたっての工夫などお聞かせください

A:S1Hにおいて、フルサイズセンサーの高性能動画と小型フォルムの両立は非常に苦労が多かった要素ですが、動画記録時間無制限を達成することは、「安心して連続記録ができる」だけでなく「撮影したい瞬間に必ずカメラが動作する」安心感を得ることができる性能であると確信していまして、プロの動画クリエイターをターゲットとするS1Hでは大きなこだわりをもって開発いたしました。

Panasonic LUMIX S1H Interview▲LUMIX S1Hの放熱機構は、内部のファンと空気穴によって構成される

この性能実現は、高精度な放熱シミュレーションと、放熱ファンによる高効率な放熱構造を実現したこと。大きくこれらの2つに支えられています。

高精度な放熱シミュレーションは、LUMIX GHシリーズなどの開発で培ってきたもので、蓄積されたシミュレーションをベースに、熱の均等化や放熱効率の高い設計へと追い込むことが可能となっています。

また、ファンの搭載においても、業務用カメラや他のAV機器を開発してきた弊社ならではの技術・ノウハウが活きています。デジタル一眼カメラの小型なボディに搭載するのに最適な部材選定や配置構成、また、静音性能の確立と防滴性を維持した構成を実現するために、商品ジャンルの垣根を超えた様々なアイデアが結集されています。

(後編に続く)




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