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「Surface Duo」で再参入、MSがスマホを諦めない理由(佐野正弘)

Androidを採用

佐野正弘(Masahiro Sano)
2019年10月3日, 午後05:40 in mobile
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米マイクロソフトは現地時間の10月2日に、Surfaceシリーズの新機種を発表。「Windows 10X」を採用し、2画面ディスプレイを搭載した「Surface Neo」や、ARMベースの独自プロセッサーを採用した「Surface Pro X」など、意欲的な新製品が多数発表されたようですが、中でも注目されているのが「Surface Duo」です。

Surface Duoは5.6インチのディスプレイを2枚搭載し、折りたたんで利用できるSurface Neoの小型版というべきデバイス。ですがOSにWindowsではなくAndroidを搭載していることが、決定的な違いとなっています。

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▲「Surface Duo」は、2画面ディスプレイを搭載した「Surface Neo」の小型版というべき端末だが、OSにWindowsではなくAndroidを採用したという点が決定的に異なる

既に1枚のディスプレイを直接折りたためるスマートフォンが登場している現状、2画面ディスプレイ搭載のスマートフォンは、数は多くないものの取り立てて珍しいものという訳ではなくなっています。ですがそれを、スマートフォンから一度撤退したマイクロソフトが投入したとなると話は別です。マイクロソフト製品でありながらAndroidを搭載したスマートフォンであったことが大きな驚きをもたらし、関心を高めているようです。
 
過去を振り返ると、そもそもマイクロソフトのスマートフォンに関する取り組みは苦難の連続でもありました。iPhone登場以前でスマートフォンのシェアが小さかった時代は、スマートフォンがPDAの延長線上のデバイスとして登場したこともあり、PDAに多く採用されていた「Windows CE」をベースとした「Windows Mobile」が多くのメーカーに採用されていました。

ですがiPhone、そしてAndroidの登場とともに大きな変化が起きることとなります。Windows Mobileは元々Windowsをベースとしたビジネス向けの設計となっていたことから、iOSやAndroidのように一般ユーザーが使いやすいインターフェースを備えておらず、このままでは対抗できないと判断。新たにスマートフォン向けのOS「Windows Phone」を作り直すことになったのです。

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▲日本でも2011年に、Windows Phone搭載スマートフォン「IS12T」がauから投入されているが、後に続く機種が長きにわたって登場しないことが逆に話題となる結果となった

その後Windows Phoneは2010年に投入されたのですが、開発を進めている時期がちょうどスマートフォンの普及機に当たったことから、瞬く間にiPhoneやAndroid搭載スマートフォンが市場を席捲、アプリを中心としたエコシステムを作り上げてしまったのです。それに加えてOS自体はライセンス料がかからないAndroidが、多くのメーカーから支持を集めたことで、利用するにはライセンス料がかかるWindows Phoneはメーカーからの支持も弱く、苦戦を強いられることとなります。

そこで2011年には、当時携帯電話メーカーの最大手だったノキアと提携し、ノキアのスマートフォンにWindows Phoneを搭載するなどしてシェア拡大を図りましたが、苦戦に変わりはなくノキアのシェアも低下。そこで2013年にはノキアの携帯電話事業を買収し、さらに2015年にはOSの名称をパソコンに合わせて「Windows 10 Mobile」に変更。スマートフォンのOSライセンス料が実質無料にするなどして強化を図っていきました。

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▲マイクロソフトはノキアの携帯電話事業を買収し、さらにライセンス条件を緩和するなどして「Windows 10 Mobile」強化を図ったものの、シェア挽回には至らなかった

そうした取り組みによって、一時はFireFox OSやTizenなどと同様、スマートフォンOSの「第三局」として注目され、日本でも多くの端末メーカーが、Windows Phoneを搭載したSIMフリースマートフォンを販売するなどして盛り上がりを見せました。ですがそれでもアプリ開発者やユーザーの支持を得るには至らず、2019年12月をもってWindows 10 Mobileのサポートも終了することが発表されています。

こうしてスマートフォン向けのOSから手を引くこととなったマイクロソフトですが、だからといって同社はスマートフォンへの関与をやめてしまった訳ではありません。その後は「Office」など同社のソフトウェアをiOSやAndroid向けに提供し、クラウドを通じたWindowsとのアプリケーション連携に力を入れるようになっています。

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▲マイクロソフトは「Office」など主要サービスをスマートフォン向けに提供し、アプリやクラウドなどによるWindowsパソコンとの連携などでスマートフォンへの関与を強めている

またスマートフォンメーカーとの連携も積極的に進めており、最近ではサムスン電子と提携し、同社の新機種「Galaxy Note10」とWindowsパソコンとの連携で協力することを打ち出して話題となりました。パソコン向けのOSやクラウドなどで強みを持つことを生かして企業との連携を図ることにより、スマートフォン上での自社サービス利用強化を推し進めるというのが現在のマイクロソフトの戦略となっている訳です。

そうした流れの中、今回自社でAndroidを搭載したスマートフォンそのものを開発した訳ですが、マイクロソフトはSurface Duoをスマートフォンとしてではなく、あくまでSurfaceシリーズの1つと位置付けていく考えのようです。2画面ディスプレイを搭載し、よりSurfaceシリーズに近い使用感を提供しようとしている点からも、一般的なスマートフォンを提供する意図はないというマイクロソフトの考えを見て取ることができるでしょう。

そうしたことからSurface DuoはOSこそ違えど、マイクロソフトが持つアプリケーションやサービスとの連携に重点を置くことで、スマートフォンにおけるマイクロソフトのショーケースとなる端末となることが予想されます。発売が先ということもあって現時点ではまだ情報が少ないSurface Duoですが、マイクロソフトのスマートフォンに対する取り組みの方向性を見る上でも、注目されるデバイスとなることは間違いないといえそうです。



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