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「高嶺の花」Xperiaをついに導入、ワイモバ・UQの秋冬スマホを読み解く(石野純也)

法改正にどう対応? 2社の方向性の違いは

石野純也 (Junya Ishino)
2019年10月18日, 午後05:00 in mobile
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矢崎 飛鳥, 10月29日
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ワイモバイルとUQ mobile、2つのサブブランドはこのほど、秋冬商戦向けの新商品を発表しました。

どちらも、10月1日に、電気通信事業法の改正に合わせる形で料金を改定しており、月額料金に紐づく端末割引が廃止された中、どのようなラインナップで攻めてくるのかには注目が集まっていたところ。結果として、2社とも"初のXperia"である「Xperia 8」を導入するなど、ラインナップには重なりもあります。一方で、より安価な端末の品ぞろえでは、2社の方向性の違いが出ました。

engadget
▲Xperia 8をはじめとする4機種の秋冬モデルを発表したワイモバイル

engadget▲UQ mobileの秋冬モデルも4機種

まずは、2社ともに導入したXperia 8から。2019年のXperia 1および10を皮切りにした新生Xperiaは、1から10の範囲でラインナップが構築されています。数字は性能を表します。1がもっとも高性能、逆に10がもっとも廉価なモデルになり、新たに発売される8は、10よりは性能が高いがハイエンドではないという意味合いになります。

実際にスペックを見ると分かりますが、1から10のナンバリングが採用された他のXperiaと同様、21:9の超縦長ディスプレイを採用しながらも、チップセットなどの基本性能は抑えめ。一方で、日本には展開されていないXperia 10とは異なり、おサイフケータイや防水・防塵仕様を備えています。

こうした「差分」が、Xperia 10と8の差である「2」の中身と言えるでしょう。駄洒落ですが、日(2)本仕様ぶんだけ、性能が上でXperia 8になったと思えば、覚えやすいかもしれません。

engadget▲2社そろって"初"の導入となったXperia 8。写真はワイモバイル版

それはさておき、Xperia 8を2社が導入したのは偶然ではありません。ワイモバイルとUQ mobileの双方とも、狙いは大手キャリアからのユーザーを獲得するところにあります。

ワイモバイル事業を統括するソフトバンクの常務執行役員、寺尾洋幸氏は、4年間の累積シェアではXperiaがAndroidスマホでシェアトップであることを言及しながら、「ソニーが販売してきた29%のマーケットを狙っていけるのではないか」とも語っています。

engadget▲ワイモバイルは、ソニーの獲得してきた29%のシェアを狙うという

UQ mobileが運営するUQコミュニケーションズで企画部門、事業開発部長を務める森重昭伸氏も、「Xperiaは高嶺の花だったが、ようやくこのゾーンに降りてきた。これならMNOの方々にも使っていただける」と口をそろえます。

2社の話を総合すると、Xperiaはやはりユーザーの継続率が高く、ブランドに対する信頼性は厚いとのこと。店頭のスタッフからも評価が高く、まだ獲得できないユーザーにアプローチするにはうってつけの端末だったことがうかがえます。Xperia 8の導入からは、2社とも、電気通信事業法の改正を機に、さらにアクセルを踏んできたことがうかがえます。

engadget▲UQ mobileにとっても、Xperiaは"高嶺の花"だったという

一方で、ブランド力が高い半面、Xperia 8はコストパフォーマンスの面では疑問符がつくところもあります。同クラスのスペックであれば、特に中国メーカーは、よりリーズナブルな価格を打ち出しているからです。

コスパを追い求めるユーザーや、とにかく端末代を抑えたい人には、不向きな端末と言えるでしょう。2社とも、こうしたユーザーに対する端末も用意しましたが、ここでは対応が分かれました。

ワイモバイルは、シャープ製と京セラ製のAndroid Oneを用意しつつ、コスト重視のユーザーに向け、ZTE製の「Libero S10」を展開しました。元々Android Oneをプッシュしていたワイモバイルにとって、2機種はある意味既定路線ですが、寺尾氏が「少々異質」と認めるように、Libero S10はやや位置づけが異なっています。具体的には、価格重視で一点突破した端末と言えるでしょう。

engadget▲コスト重視のユーザーに向けて導入した、ZTEの「Libero S10」

Libero S10は、ワイモバイル自身が打ち出す価格を2万8800円に設定。さらに、寺尾氏は、この端末を「2万円という端末購入補助の上限を、最大限生かせる価格帯の端末」と評しています。改正・電気通信事業法でも、割引が完全に禁止されたわけではありません。

通信料金に紐づかず、かつ、上限2万円までの割引は商習慣として許容されています。ワイモバイルはこの割引上限を積極的に活用し、1万円を下回る端末を打ち出したというわけです。

engadget▲Libero S10は、価格設定も分離プラン時代を意識したものだという

対するUQ mobileは、ミドルレンジの「AQUOS sense3」と「OPPO A5 2020」をラインナップに加えつつ、ドコモが2万円を下回る端末として導入し、話題を集めた「Galaxy A20」を投入します。

UQ mobileは、「価格は現在検討中で、割引についても検討中」(森重氏)というスタンスのため、それぞれがいくらになるのかは不透明で、何とも分析しづらい状況ですが、おそらくAQUOS sense3とOPPO A5 2020が、ワイモバイルのAndroid Oneに相当する端末になるはずです。価格でインパクトを出せるのは、Galaxy A20ではないでしょうか。

engadget低価格ながら、おサイフケータイなどの日本仕様にも対応したGalaxy A20

GalaxyはXperiaと並んでブランド力があり、過去にUQ mobileが導入した際にも、「最初にGalaxyを販売したときは、かなりの武器になった」(同)と言います。その上で、価格がドコモ並みであれば、「あのGalaxyがこんな値段で!!」というインパクトを出すことができます。

ソフトバンクは、過去の経緯もあり、Galaxyがなかなか調達できていません。対ワイモバイルで見たときにも、格安GalaxyのGalaxy A20がラインナップにそろえられているのは、強みになるでしょう。

engadget▲価格は未発表ながら、初心者向けを打ち出しており、廉価モデルの目玉になりそうだ

auとソフトバンク、それぞれのサブブランドであるUQ mobileとワイモバイルですが、電気通信事業法の改正を機に、この2社の戦いが激化している印象を受けます。

料金プランに関しては、容量増量をワイモバイルが後追いするなど、抜きつ抜かれつのレースをしていますが、ご覧のように、端末ラインナップでの差別化競争も進んでいます。この結果がどう出るのかも、注目しておきたいところです。




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