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Google、量子コンピューターの「量子超越性」を実証と発表

実用化まではまだ長そうです

山本竜也(Tatsuya Yamamoto)
2019年10月24日, 午後05:30 in computing
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Googleは10月23日(現地時間)、量子コンピューターが現在のノイマン式コンピューターの処理能力を超える、いわゆる「量子超越性(Quantum Supremacy)」を実証したと発表しました。論文は、学術雑誌Natureで公開されています。

通常、コンピューターが処理する最小の情報単位は0と1をあらわすビットですが、量子コンピューターでは0と1のほか、両者を重ね合わせた状態を表現できる「量子ビット」を扱います。これにより、従来のコンピューターでは時間がかかる計算も、効率的に行えるとされています。

Googleによれば、従来型の世界最速スーパーコンピューターが1万年かかる計算を、Googleが開発した53量子ビットを持つ量子プロセッサー「Sycamore」は、200秒で計算できたとのことです。

この論文は9月末に一時掲載され、各所で大きな話題となったもの。例えばIBMの研究者は、Sycamoreは特定の問題を解決するために設計されており、量子超越性を実証したとは言えないと反論していました。今回、論文が掲載されたことにより、各方面での検証・議論がさらに深まるものと考えられます。


なお、この研究がすぐに役立つものでないのは、Google自身も認めています。ただし、MIT Technology Reviewのインタビューでは、ライト兄弟の最初の飛行に例えており「最初の飛行機は12秒しか飛べず、実用性はなかった。しかし、飛行機が飛ぶ可能性を示した」としています。

今回の論文が量子コンピューターの歴史を振り返ったときに、実用化への最初の一歩であることを示せたのかどうか。今後が楽しみなところです。



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