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IT的には面白みが無かったロシア・ウラジオストクが、日本よりも便利に思えてしまった(神田 敏)

日本の交通と宿泊のアップデート必要性を改めて実感

神田 敏晶(Toshiaki Paul Kanda), @knnkanda
2019年11月4日, 午後04:17 in Airbnb
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私はジャーナリスト活動をしながら、世界各地の部屋を長期でレンタルするビジネスをおこなっている。マレーシアのクアラルンプールから始まり、UAE・ドバイ、ポルトガル・リスボン、中国・深セン、そして今回は、ロシアのウラジオストクへ行ってきた。

『シェアリングエコノミー』で世界のどこにでもお世話ができる時代へ


エアービーアンドビー(2008年)』と『ウーバー(2009年)』は、この10年間で確実にボクたちの旅の世界を大きく変えてきた。エアービーアンドビーは、世界中のいろんな部屋の中身を写真で見ることができ、オーナーと直接取り引きが可能となる。しかし、クレジットカードでしか取引ができなく、見積りや請求書での対応が難しいので、法人での需要をボクの会社『KNN(1995年)』が代行するようになったことがビジネスのきっかけだ。

しかし、ネットで予約ができても、現地でのサポートしていただける日本人が必ず必要なので、『トラベロコ(2014年)』で現地の日本人にお願いする。海外での長期滞在のスタートは、まずは最初の一か月がうまくいけばあとは問題がなくなるケースが多い。最初の一か月を経済的な負担や精神的負担をできるだけ少なく、土地勘ができるまでをサポートするのがボクの業務でもある。また、何より『OTA(Online Travel Agent)』の進化も地球を小さくしてくれた。それと『LCC(Low Cost Carrier)航空会社』の普及だ。

ボクはいつも『スカイスキャナー(2003年)』で東京発の最安の月で日時・場所を指定せずに、最も安いチケットが入手できる時期の国そのものを検索する。そこで最安のエアーが取れた国に滞在し、現地での日本人品質での近い暮らしを経験している。最安のチケット、最適なファシリティ、日本の物価よりも安い地域で、日本よりもクオリティの高い暮らしを日々追求している日々である。

SMSメッセージを受け取るための現地SIMをゲット


そして、日本を離れる前には、訪問国のメインとなる通信会社と『ウーバー』のような配車サービスは調べておき、アプリもダウンロードして登録しておく。海外で一番最初に行うことは、現地のSMSメッセージを受け取るための現地SIM。『世界データSIM』なども用意していても現地のウェブサービスを登録するためには、SMSや電話番号が必要となるからだ。

ロシアのウラジオストク空港の無料WI-FIでさえも、SMSで送られてくるキーワードを受けとるための電話番号が必要であった。まずは、滞在期間に応じた現地SIMを入手することは必須だ。短期間であれば日本のSIMのローミングでもありだ。

なぜにロシアの『ウラジオストク』だったのか?


Engadget▲東京からのウラジオストクまで2時間半

そして今回、『ウラジオストク』をチョイスしたのは、なんといっても、成田空港から約2時間半で行けるヨーロッパであったことが一番大きい。地図で見るとウラジオストクは、ほとんど札幌と同じ緯度にあり、なぜか、時差は日本よりも早くマイナス1時間だ。これは、日本よりも西にある国で時刻が1時間早いのはとても不思議な感覚となる。

また、日本と韓国との国交上の問題や香港のデモなどで、ウラジオストクが注目されているのと共に2017年8月8日から、ウラジオストクへの電子ビザ(e VISA)がネットで無料申請できるようになったことも大きい。今までロシアはビザを大使館で受ける必要があったので、気軽には行きにくい国だったが、このウラジオストクへは、ネットの電子ビザ申請で自分で手続きすれば4日間以内で無料で取得できるようになったのは大きい。

電子ビザを必ず申請しよう

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ロシア連邦外務省 電子ビザ取得サイト

ロシアの電子ビザは、発効日から30日間以内が有効で、ロシア連邦での許可される滞在は入国日から8日間以内だ。しかし、2021年には14日間に緩和される方向だ。しかし、韓国・ロシア間では2014年からビザが免除されているので、ウラジオストクでは韓国人を多く見かける。

もちろん、ウラジオストクにとっては、中国と韓国というインバウンド客が大きく、日本人はまだまだ少ない。UBERなどでも、中国語、韓国語で話しかけられる。それだけの需要があるわけだ。

ただし、問題がひとつあるのが、記入する歳の宿泊先のバウチャーだ。

電子ビザの申請に必要な宿泊先アドレスと電話番号

電子ビザの申請に必要なのが、宿泊先のアドレスと電話番号。しかし、飛行機やホテルはビザが発行されたことを確認して取りたい。電子ビザの有効期限は30日間だ。そして入国から8日間限定なので、最長で22日前に電子ビザを発行してもらう必要がある。そのためには審査の4日間で、26日前には、宿泊ホテルを仮決めしておかなくてはならない。

これって、飛行機をとる前にホテルを決め、電子ビザをとり、それからキャンセル不可のLCCの飛行機を決めるという逆転現象が起きる。ここが一番不便なのだ。なので旅行会社に有料で頼みたくなり、ロシアに行くのが億劫になる。しかし、すべて自分で手続きするならば、まずは最初の宿泊先を仮ぎめして、1週間前ならキャンセルが可能なホテルなどの予約のバウチャーを使って電子ビザを申請する方法がある。

電子ビザの申請には、宿泊先の住所と電話番号で済む。30日有効の電子ビザが発行されてから飛行機を取得し、再度ホテルを検討するというパターンとなる。最終的なホテルのバウチャーがあれば問題のないはずだ。今回は、電子ビザのプリントアウトだけを求められたが、ホテルのバウチャーはノーチェックだったが、これは入国審査で必要な書類なので『電子ビザ』と宿泊先の『バウチャー』はそろえておきたい。

たったの2時間30分なのにここはヨーロッパ!


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▲町中にあふれるキリル文字

電子ビザとバウチャー部分が決まれば、あとは簡単。実質、成田からの飛行時間は1時間40分ほどだった。つまり、韓国と同じ料金、時間で行けるヨーロッパと思えばよいだろう。当然、ロシアの極東のウラジオストクだけど、ヨーロッパなのでかなり遠くに来たという気がする。たったの2時間30分でかなり異郷感があるのはさすがだ。

そして何よりも、英語がほとんど通用しないという点も特筆すべき点である。ヨーロッパでも地方に行けば英語がアウトという場面があるが、ウラジオストクもロシアの田舎だと思えばよい。風景や人はヨーロピアンなのに、英語が通じないのはロシアらしい。そして独特のキリル文字は、町中のサインが『2ちゃんねる(1999年)』に見えてしかたがない。

東南アジア圏とは違うヨーロッパ文化圏

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東南アジアの24時間コンビニに慣れている人でも、ウラジオストクに来て戸惑うのが、お酒の販売が22時で終わってしまうことだ。そう、土日に店を閉めるというところも多い。レストランやカフェなどでも22時が最終と覚悟しておく必要がある。

日本でも普及しつつあるQRコード決済などは、どこにもない...。しかし、クレジットカードがほとんど使えるので、取り立てて苦労する必要はないが、現金が必要な場合もあるので多少の『ルーブル』は用意しておくと良い。ATMでクレジットカードから引き出す方法もあるが、1万円札よりも、5000円札を用意しておき、現金が不足した時にこまめに両替すると便利だろう。

日本車だらけのYandex Taxi 


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▲ウラジオストクでは、UBERとYandex Taxiが使える

ロシアの検索サイトの『Yandex』の配車アプリの『Yandex Taxi』も現地SIMで電話番号を手に入れるとSMSのコードを打ち込むことで、使用できるようになる。日本のクレジットカードが登録できる。そう、海外では配車アプリが使えないと大変なことになるのだ。なぜならば、現地語が話せないと、行き先が伝えられない。金額が聞き取れないので、支払いが大変。

タクシーで、クレジットカードが使えるとも限らないからだ。しかし『Yandex Taxi』は英語の表示なので、行き先も英語で打ちこめる。何よりも、行き先までいくらで行けるのかが表示されるので判断がしやすい。また『Yandex』は呼んだ時に同時に決済されるので、ドライバーにとってキャンセルされにくいというメリットもある。

Yandexのクルマは指定されたナンバープレートを頼りに指定場所で探す。一度でも配車アプリを使った人ならばなんてことはないが、使ったことがない人には、タクシーでもない普通のクルマなのでナンバープレートとクルマの色をしっかりと確認する必要がある。

しかし、呼んでみて驚くのが、日本車の中古車の多さだ。『Yandex』のドライバーは口々に日本車の素晴らしさを日本人のボクに語ってくれる。英語が話せなくても、ホンダ! トヨタ! と日本車を絶賛する。ロシアのクルマは、ほとんど見かけることができないレベルだ。そう彼らはロシア製よりも、クルマに関しては、日本製に対して絶対的の信頼を寄せている。これはドイツ以外の国でも同様の傾向だ。しかし、その日本車の母国でシェアリングエコノミーは停滞している。

日本では、『ウーバー』や『エアービアンドビー』のサービスが、規制の対象なので、世界の中でもいびつな状態のサービス運用となっているのが本当に悔やまれる。ロシアの極東のウラジオストクの田舎町でさえも、『ウーバー』や『エアービアンドビー』のどちらも普通に機能しているのに、日本だけが完全に世界から取り残されている状態だからだ...。

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▲料金176ルーブル(約290円)安すぎるタクシー!

中途半端な進化停止で『リープフロッグ』できないジャパン

今回、IT系の面白そうなサービスも探してはいたが、ウラジオストクではそれほど発見することができなかった。しかし、『ウーバー』や『エアービアンドビー』のサービスがあるだけで、外国人のボクにとっては便利な国と感じることができた。そう、海外で交通機関に乗るためには、現地の通貨や路線、停車駅などといろいろと覚えることが多い。言葉は『Google翻訳』などでそれなりに、意思疎通はできても、交通機関や宿泊先の選択肢が大きく変わる。

2020年の東京オリンピック、日本のホテルはいっぱいなのに民泊のエアービーアンドビーも満室。タクシーを乗るにも、ガイドブックを指さしながらの移動。配車アプリには外国人には意味不明の『迎車料金』が必要だったり...。外国人視点で、日本を眺めてみると、もはやハイテク王国の日本でもなく、コンビニでは留学生だらけで、働いているのは定年退職した日本人だらけ。少子高齢化の日本では、今後ますますその拍車がかかる。

交通機関が発達しているだけに、『ウーバー』型のシェアリングエコノミーに対しての『リープフロッグ(跳びガエル)』の進化を拒んでしまった。今後、自動運転になってきた時に、どれだけの人がタクシー業界に依存するだろうか?馬車業界を守るために、クルマを拒んだ19世紀後半のイギリスの『赤旗法』を思いださせる。

エアービーアンドビーも足かせだらけで、民間レベルの交流も個人間ビジネスの促進要因の根を摘んでしまった...。海外で躍進する若い国の前で、中途半端な進化停止で『リープフロッグ』できない内向きなジャパンと一緒に沈没するのではなく、海外へ躍進できるシニア層、ヤング層の『エクソダス(脱出)』プランをいろいろと民間レベルでもセーフティーネットとして構築しておくべきだと考えている...。



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