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2020年発売予定のARグラス「nreal Light」で買物擬似体験(西田宗千佳):CES 2020

自宅にいながら店頭感覚

西田宗千佳
2020年1月13日, 午後02:00 in Ar
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「2020年はARグラスが来る」と言われることが多い。実際、CES 2020会場にはその種の製品が多かった。

だが、完成度の面では、いくつかの製品を除いてまだまだだ。そんななか、完成度が高く、もうすぐ製品化されるのが、nreal社の「nreal Light」。日本ではKDDIとも提携しており、2020年中にはコンシューマ向け製品の発売が予定されている。

今回はnrealブースで、日本のARクリエイティブスタジオ・MESONが展示した「ARショッピング」を体験してきた。

nreal Lightとは

nreal Lightは、ほぼメガネといっていいデザインをしている軽量なARグラス。USB Type-Cケーブルでスマートフォンと接続して使うことを前提としているが、そのため、デバイス自体はかなり軽いのが特徴だ。グラス本体の重量は88g。通常のメガネよりは重いが、数百グラムが多い他のHMDに比べるとかなり軽い。

nreal Light
▲nreal Light。見た目はほぼサングラス。USB Type-Cケーブルでスマートフォンと接続して使う。対象スマホは、AndroidかつSnapdragon 855以上を搭載した機種とのことだ

外部を映像で把握することでポジショントラッキングを実現しており、いわゆる6DoF(自分の向きだけでなく位置や高さも把握)に対応している。

同社は昨年のCESにも出展していたが、今年はブースを拡大、開発と販売に向けた準備が順調であることを感じさせる。

ゲームや動画再生など様々なデモが行われていたが、今回取り上げるMESONが開発したショッピングアプリは、もっとも大規模なもののひとつ。今回CESに合わせて新規開発されたものだ。

MESONが開発した「PORTAL with Nreal」

MESONはARに向けたサービスのプロトタイプ開発やコンサルティングを行う会社で、展示していたのは「PORTAL with Nreal」というアプリ。「nreal LightのようなARグラスを使ったショッピング体験はどうなるのか」ということを想定して開発している。

どんな感じのことができるかはPVを見ていただくのが手っ取り早い。

▲「PORTAL with Nreal」のPV。nreal Lightを使い、部屋の中でアパレル製品のショッピングを楽しむことを想定している

MESONのCOOである小林佑樹氏は、「アパレルショップに行った時に近い体験を自分の部屋に持ち込むにはどうしたらいいか、ということを考えて開発した」と話す。

名前に「ポータル」とあるように、このアプリはARによってショッピングポータルを作ることを前提にしている。部屋にはもちろん、特別な工夫は必要ない。nreal Lightをかけると、ARでショッピングポータルが現れるのだ。

nreal Lightnreal Light
▲筆者も体験。実際のデモ部屋には、もちろん、マネキンなどが置いてあるわけではなく、机がある普通の四角い部屋だ

操作はスマホをタッチパッド付きのリモコンのようにして行う。机の上に出てくる小さなフィギュアを選ぶと、それが実物大になって部屋に配置される。データは、実際にモデルさんがアパレル製品を着て、それを撮影することで3D化されたもの。マシンパワーの制約もあり、現実とみまがう......というわけにはいかないのだが、服のしわなどの質感もわかるものだ。実物大なので、自分で回りを動いて細かなところまでチェックすることができる。

▲nreal Lightをかけている時に見えた風景を動画で。実際の部屋にはないファッションアイテムが現れる

nreal Lightnreal Light
▲机の上にある小さなフィギュアを選ぶと、それが実物大のマネキンに。近寄って服のディテールを確認することもできる

服やバッグなどのアイテムは、それぞれ「売り物」になっていて、選ぶと詳細がポップアップされる。値段などを確認して「買いたい」と思ったら、カートに入れればいい。

カートに入れたものは、よく見ると右側の壁に貼られている。マネキン的なものが出てくるだけでなく、壁なども活用されているのだ。正面の壁には、関連するアパレルのPVが流れているのがわかる。

手に取って質感を確かめる、といったことはできないし、もちろん試着もできないが、実際の店舗に入って服をチェックするのに近い体験ができるわけだ。「服を選んでカートに入れる」という意味では、従来のウェブストアと同じではあるのだが、ウェブストアのように大量の在庫から検索して選ぶ、というよりは、ゆっくり服を選びながら買い物を楽しむ、という体験に近い。

「ファストファッションよりも、どちらかというと、ブランド品などのショッピングを自宅で楽しむことを想定して開発した」と小林COO。確かに、どちらかといえば「品のいいセレクトショップ」的な作りと言えそうだ。

そのため、ショッピングを終えると、「デジタルなノベルティグッズ」ももらえるようになっていた。カーテンをCGで再現したものや、名画を立体化して卓上に楽しめるようにしたものなどだ。

nreal Light
▲名画を3D化した「インテリアアイテム」をもらえる。そうやって、現実の部屋をARによって飾っていく体験もできる。

ゲームなどでは、自分のアバターやその部屋を飾るためのアイテムがもらえることがあるが、そのAR版のような感じと考えていただくといいだろう。

品質が安定しているnreal Light。さらに低価格になった時が楽しみ

ここで示した映像は、タブレットにAR空間と現実空間を両方表示して、「nreal Lightをかけている人が体験している映像」を再現したもの。視野全体をディスプレイが覆うわけではなく、中央部だけなので、実際に見ている感覚は少し違う。これは現状のデバイスの制約だ。また、色もこの画像よりは薄い。

だが、nreal Lightは位置合わせの精度も比較的高いので、マネキンの位置が大きくずれるようなこともない。画質も、「透過型のディスプレイに現実を重ねている」と思えば、現状十分だと感じる。

ただ、操作がスマホで、というのは残念なところはある。本当は手で直接触りたい。しかし、こうした制約は、主にハードウェアのコストとのトレードオフだろう。

筆者が体験した機器の中では、マイクロソフトの「HoloLens2」の方がより優れており、手を使って直接ARの物体に触って操作できる点が、特に有利だった。視野角ももう少し広いし、CGの表現性能も高い。ケーブルでなにかとつながっているわけではないので、邪魔にも感じない。

だが、HoloLens2は38万円と高価。nreal Lightは、予定では500ドル以下とされている。別途高性能なスマホが必須ではあるが、より身近な製品であることに違いはない。

今年登場する5G対応スマホにつなげば、MESONの作ったショッピングアプリのような体験ができる。今年それを体験するのは一部の人に限られるかもしれないが、同じようなARグラスが2万円以下になる時期が来たらどうだろう? おそらく、数年以内にやってくるだろう。

今回のデモは、その「数年後」に大きなビジネスになる可能性を示したもの、と言えるのではないだろうか。



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関連キーワード: ar, ces, CES2020, shopping, technology
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