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惑星誕生の瞬間を捉えた?520光年の彼方のガス円盤に特徴的なねじれを観測

惑星形成に関する理論を証明する現象

Munenori Taniguchi, @mu_taniguchi
2020年5月21日, 午後07:30 in Space
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欧州南天文台(ESO)の超大型望遠鏡(VLT)を使った観測で、惑星が誕生する瞬間を捉えることができた可能性があると天文学者が報告しています。

これまで、ケプラー宇宙望遠鏡などにより大量の太陽系外惑星が発見されています。これら惑星は、理論的には宇宙を漂うガスや塵が円盤状に集まり、凝集して惑星が形成されたとされているものの、実際にどのようにして誕生するかを観測した例はありませんでした。

Astronomy&Astrophysicsに公開された研究では、われわれの星から520光年にあるぎょしゃ座AE星の周囲にある、渦を巻いた円盤状の塵とガスの塊が、中心に向かって"ねじれ"を発生している様子がわかりました。

ガス円盤におけるこの種のねじれの発生は、中心部に"惑星のタマゴ"が存在しており、その回転がガスを"蹴る"ことで波を起こして円盤を乱すと、研究チームの一員である仏ボルドー天体物理学研究所(LAB)のEmmanuel Di Folco氏は説明しています。そして惑星が中心となる星を公転する際に、この波がらせん状の腕(渦状腕)を形作るとのこと。

VLTに設置された観測装置SPHEREで研究のために撮影された画像をみれば、そのねじれで生じた腕の部分の大きさは太陽~海王星間の距離ほどもあり、中心部では惑星が成長しつつあると研究者たちは分析しています。

現在、ESOは太陽系外の世界を研究するために39メートル径の超大型望遠鏡を建設中です。これが完成すれば、いま成長を続けている惑星のタマゴの、さらに詳細な観測が可能になります。
研究の共著者Anne Dutrey氏は新たな望遠鏡によって「われわれは、ガスのダイナミクスが惑星の形成にどのように寄与するかを、直接かつより正確に観測できるようになるだろう」と述べました。


惑星は数百万年という年月をかけ少しずつ成長して原始惑星となります。大きくなれば重力も強くなり、原始惑星どうしが互いに引き合う格好で衝突しはじめます。この原始惑星の衝突を繰り返して、惑星はさらに成長します。たとえば地球の場合は、現在の大きさになるまでに原始惑星の衝突が10回ほどあったと考えられています。

今回の研究で観測された惑星のタマゴ立派な惑星になるのをわれわれは見ることができませんが、夜空のどこかでいま生まれる星もあれば滅ぶ星もあると思えば宇宙空間のスケールの大きさに驚きつつもロマンチックな気分に(柄にもなく?)浸れるかもしれません。


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