NVIDIA Tegra 4i 採用スマートフォン WAX 発表。Tegra 4i 発表から約1年

橋本 新義(Shingi Hashimoto)
橋本 新義(Shingi Hashimoto)
2014年02月26日, 午前 08:00 in MWC 2014
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MWC 2014で、フランスのWiko Mobileが AndroidスマートフォンWAXを発表しました。欧州市場向けとしては初めて、NVIDIA の Tegra 4i プロセッサを搭載する点が特徴です。発売は2014年4月から、価格は200ユーロ(約28000円)前後の予定。

NVIDIAが Tegra 4i を正式発表したのは2013年2月なので、ほぼ同時に発表されたL2 G2 miniと合わせて、約1年を経てやっと搭載製品が発表されたことになります。Wikoは2011年にマルセイユ市に設立されたメーカーで、比較的低価格ながらコストパフォーマンスの高い製品で人気となった企業。WAXもそうした特徴は受け継いでおり、4.7インチの720×1280ドット液晶や8メガピクセルのリアカメラ、1GBメインメモリなど、2014年前半のミドルレンジモデルとして十分通用する仕様です。

さて、NVIDIAのTegra 4といえば、マイクロソフトの Surface 2や、しまじろうモデルでも話題となったHPのSlate7 Extremeなどに搭載されており、また現状のハイエンド水準の性能を備えたSoCですが、Tegra 4iは同じ「4」世代でも、立場は大きく異なります。

平たくまとめれば、4ではチップの規模が大きい点などの原因から非搭載だったLTEモデムを内蔵し、さらにコストや性能をミドルレンジ向けにまで押さえた、普及価格帯に向けた製品です。




上の表はNVIDIA公式ページから4と4iの主な違いを抜粋したものです。これを元にざっくり紹介すると、4i はCPUコアの世代がCortex-A9 R4と呼ばれる、前世代のTegra 3に近い構造です。またGPUに関しても、4が処理ユニットとなるカスタムGPUコアが72基なのに対して4iは60基と、若干ながら減らされています。

利点は価格が安く、またLTEモデムを別に載せる必要がないこと。仮想ライバルはQualcommのSnapdragon 400シリーズとも伝えられています。確かに採用端末の価格帯からすると納得できるレベルです。

ちなみにTegraシリーズの開発コードネームはアメコミの人気キャラから取られていることが知られていますが、Tegra 4はバットマンの正体である(ブルース・)ウェインに由来するWayneなのに対し、4iはX-MENの主要キャラである(ジーン・)グレイことGrey。

さらに設計サンプルとなるスマートフォンは、同じキャラの別コードネームでもあったPhoenix(フェニックス)に由来するという、徹底した洒落っ気でも知られています。

Tegra 4iもその名前のように、発表してから1年間音沙汰なしという状態から見事に復活して、これから面白くなりそうなミドルレンジ市場をかき回して欲しいものです。

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