おもいでばこ PD-100S/W-L レビュー:家族で使う「記憶の宝箱」型フォトストレージ

Satoshi Hinuma
Satoshi Hinuma
2014年08月13日, 午前 08:06 in buffalo
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ネットとモバイルの進化普及によって、ますます世の中が便利になってきました。とりわけ発展のめざましいクラウドサービスは、場所や端末の違いを意識することなく利用でき、さまざまな点で恩恵を受けられる重要な技術の1つとなりました。

しかしバッファローの家庭用フォトストレージ『おもいでばこ』は、オフライン型にも優れた点があるという明確な意志がひしひしと伝わってくる製品です。長期間利用したレビューをお届けします。

小型、軽量でキュートな箱

「おもいでばこ」は、写真と動画をテレビなどで見ることに特化したストレージ製品。いわゆるPC周辺機器にはあらず、USB HDDでもなければネットワークに接続して使うNASでもなく、スタンドアローンで使用することを考慮した設計になっているデバイスです。



幅と奥行きがA5サイズよりわずかに大きい程度のコンパクトなかわいらしい筐体。この中には500GBもしくは1TBのHDDが内蔵されており(モデルによって容量は異なる)、最大で12万枚のJPEG写真や114時間分の動画ファイルを格納できるようになっています。

背面のHDMI出力からテレビなどに接続し、付属リモコンなどで操作して、格納した写真や動画を1つずつ閲覧していくという寸法で、古いアナログテレビなどでも見られるよう、映像と音声のコンポジット端子も備えています。




メモリカードを挿入してワンボタンで取り込み

では、写真や動画をどのように「おもいでばこ」に格納するのかというと、まず1つ目の手段が本体前面に用意されたSDカードスロット。デジカメに使っているSDカードをこのスロットに挿入し、隣にある"とりこみ"ボタンをポチっと押すだけで、SDカード内のJPEG写真や動画を自動で取り込んでくれます。



写真の重複を気にする必要はありません。すでに同じファイルが取り込まれている場合はスキップして、それ以外のものを格納します。SDカードだけでなく、USBメモリやUSB HDD、一部の対応デジカメを前面のUSBポートに接続すれば、同じように取り込むことが可能です。本当にあっさり、容易に閲覧準備が整う仕組みになっています。



もう1つは、WiFiを利用してスマートフォン・タブレット端末から取り込む方法。付属のUSB WiFiアダプタを前面のUSBポートに挿入し、簡単接続機能のAOSSなどを使って宅内ネットワークに接続、専用アプリで端末内の写真・動画を「おもいでばこ」に転送できます。ちなみに専用アプリには、付属リモコン代わりに使えるリモコン機能もあります。



フィルム写真の取り込みはScanSnapとの組み合わせがおすすめ

過去の写真はフィルムでしか残っていない、という場合は、ScanSnapSnapLiteのようなイメージスキャナとの組み合わせがおすすめです。ScanSnap iX100は、小型なだけでなく電源のないところでも内蔵バッテリーで使用できるのが特長。フィルム写真を挿入するだけで連続的に取り込みでき、Wi-Fi Directで接続したスマートフォンなどに簡単に保存できます。その後は「おもいでばこ」の専用アプリで写真を送り込めばOK。



一方のSnapLiteは、シャッター機能も備えたスタンド兼撮影ライトになるiPhone向け製品。専用のiPhoneアプリのガイドに従って写真や文書を配置しシャッターを切ると、トリミング範囲などを自動調整して画像として残せます。小さな写真よりは、どちらかというと大きめの集合写真やドキュメントをデジタル化したい時に便利なアイテムです。

というわけでScanSnap iX100を使って150枚以上あった古い写真の取り込みを試してみたところ、スキャンから「おもいでばこ」への取り込みまで、わずか15〜20分ほどで完了してしまいました。



スキャン解像度は200dpiもしくは300dpiで、はがきサイズの写真は2.1メガピクセルのサイズ。決して高解像度ではありませんが、37インチのフルHDテレビで見る限りは全く不満のない画質です。ちょっと傾いて挿入してしまっても、自動でまっすぐに補正して取り込んでくれるのもうれしい機能です。

画像をデータベース化、時系列やアルバムで管理

こうして取り込んだ写真と動画は、テレビなどの画面上で閲覧するわけですが、独自のユーザーインターフェイスながら、操作性もレスポンスもきわめて良好。特にバックグラウンドで流れる軽快なミュージックの効果が抜群で、全くジャンルは異なりますが、なんとなくカーライフシミュレーター「GT」シリーズのマイホーム画面を思わせる雰囲気に仕上がっています。



取り込んだファイルはデータベース化し、自動で日付や時間をもとに整理、カレンダー風の画面で"年ごと・月ごと・日ごと"などで分類して一覧、1枚ずつ見ていくことが可能です。

タイムライン風に閲覧できるモードも用意しており、時系列で並ぶサムネイルを確認しつつ過去の思い出を振り返れます。また、大量に写真や動画を保管する場合は任意の名前で作成したアルバムに関連づけてファイル管理しても良いでしょう。


注目の「おもいで散策」機能、宝物のような記憶を掘り起こす


閲覧機能の中でも強くプッシュしたいのが「おもいで散策」機能です。保管しているファイルの中からランダムにピックアップして閲覧していけるものですが、それだけでなく、気になる写真のサムネイルにカーソルを合わせリモコンの"フォーカス"ボタンを押すと、その写真の前後1日、あるいは1週間前、2カ月前、1年前......というように、キリのいい日付ごとの写真を抽出してくれます。




ちょうど1年前の家族はどんな格好をしていたか、どんなことをしていたかなどを見て、当時の出来事をまざまざと思い出したり、感傷に浸るのにうってつけ。子どもの誕生日にフォーカスすれば、毎年の成長の様子もわかります。まさに過去の宝物のような記憶をどんどん掘り起こしていけるのです。

ファミリーには特におすすめできるシンプル操作のストレージ

オンラインフォトストレージ「フォト蔵」上に保管しているアルバムを表示する機能もありますが、やはり「おもいでばこ」の最大の特長は、あえてオフライン利用にフォーカスすることで、難しい操作や面倒な手間を省き、過去や現在のたくさんの映像をデジタルで手軽に残して閲覧できることです。

メモリカードを挿入してボタンを押すだけ、といったシンプルな操作でフルに使えるので、幅広い年代のユーザーが純粋に写真と動画の鑑賞を楽しむことに集中できると感じます。

惜しむらくは、写真がJPEGにしか対応しておらず、RAW形式のファイルは取り込めないこと。そして動画についても、手元のスマートフォンで撮影したものは問題なく再生できたものの、デジカメの種類(ファイルフォーマット)やビットレートによっては、音が途切れたり意図しないスロー再生になるなど、さほど対応フォーマットの幅が広くないこと。

このあたりもしっかりサポートされれば、整理・閲覧に関わる基本機能は充実しているだけに、一般ユーザーだけでなく一眼カメラで写真を撮るのを趣味にしている人や、プロのフォトグラファーらも満足できるような製品になりそうです。
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