トイレ産業展:便器サイネージ・無水便器URIMAT・20秒で再洗浄できるフラッシュタンク式便器など

関根慎一 (Shinichi Sekine)
関根慎一 (Shinichi Sekine)
2014年11月17日, 午前 07:01 in exhibition
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2014年11月12日(水)~14日(金)にかけて東京ビッグサイトで開催されたトイレ産業展では、主にパーキングエリアやショッピングセンターといった公共施設や、医療・福祉分野向け便器類の展示をはじめ、排水溝メンテナンス・衛生対策メーカーによる最新トイレテクノロジーの展示がありました。

男性用無水小便器URIMATは、微生物のはたらきにより悪臭の発生を防ぐ製品。微生物はMBアクティブ・トラップと呼ばれるカートリッジの中で固形化しており、便器を使用した際に微生物が溶け出し、悪臭の原因となる物質を除去する仕組みです。

訂正:開催期間の記載が誤っていた点を訂正いたしました。
メンテナンスは1日2回の清掃で、この際にも同じ微生物を用いたクリーナーで拭き取るだけで完了します。MBアクティブ・トラップの耐用回数は約7000回。交換周期は約1ヶ月~3ヶ月を想定しています。なお、何という微生物が作用するのかの詳細は開示されていません。


URIMATのMBアクティブ・トラップ。青い部分は微生物を含む固形クリーナーのMBアクティブ・キューブ

便器はマクロロンという合成樹脂製。一般的な陶器製の便器よりも表面が高密度なことで平滑性が高く、液体を留めにくいために汚れにくく、また軽量な点を特徴としています。展示品は便器の上部に液晶モニターを備えており、運用時にはデジタルサイネージの表示も可能とのこと。

専用のクリーナーを吹き付けて拭き取る形で清掃を行います


MBアクティブ・トラップを交換しているところ

メーカーいわく、一般的に使われている無水式小便器は、便器下部の排水部に水よりも比重の軽い薬液が入ったカートリッジを備え、薬液で蓋をすることで臭いを抑えています。URIMATの場合は薬液にあたる部分に微生物を用いることで、臭いの元を除去する点に違いがあります。

無水式小便器のメリットは、使用の度に排水を行わないことによる節水効果が得られる点。URIMATを販売する株式会社セットアップ横浜の試算によれば、URIMAT 5台を設置して1年間に36万5000回(1日当たり1000回)使用した場合のランニングコストは、通常の小便器と比べて約71万円程度の差が出るとしています。

欧州では空港、スタジアム、ホテル、高速道路のサービスエリア、飲食店、ショッピングセンターなどへの設置が進んでおり、日本でも一部の駅などで設置が始まっています。

写真のURIMAT ecoplusの単価は税別19万8000円。重量は4.5kg。


便器上部の内蔵液晶でデジタルサイネージの表示などが可能

TOTO株式会社のブースでは、短い間隔で便器洗浄が可能なフラッシュタンク式便器を展示。一般家庭で広く使われているタンク式では、一度便器洗浄した後に再度十分な水量で洗浄を行なうには約40秒程度かかりますが、フラッシュタンク式では約20秒で再洗浄が可能になります。

基本的な構造はタンク式がベース。タンク式はある程度時間をかけて水を溜めておき、洗浄の際に一気に流す仕組みですが、フラッシュタンク式の場合は、給水管から水流を直接便器洗浄へ流し、その際にタンクに溜めた水を巻き込むことで、瞬間的に強い水圧をかけて洗浄します。

一度の洗浄で使うタンク貯水分の水が少なく済むことから、再洗浄までの時間が短縮できる仕組みです。


タンク内の水と、給水管からの水を同時にかける流すことで、強い水圧をかけて洗浄します

なお「フラッシュタンク式」の「フラッシュ」とは、公共施設などで使われているフラッシュバルブ式のこと。一般家庭よりも大きな給水口径で接続し、短い間隔で便器洗浄が可能。フラッシュタンク式では旧式のフラッシュバルブ式よりも節水に寄与する点をアピールしていました。


トイレ産業展は、公衆トイレや商業施設といった公共施設におけるトイレの維持管理、非常時におけるトイレ不足や介護の現場での衛生対策など、公衆、教育、住宅、災害、医療、福祉、商業といった多くの視点から、安全で快適なトイレ環境の構築と、トイレに関する社会的課題の改善に寄与すべく開催された展示会。開催は今年が初めて。今回は3日間合わせて1万37人が来場しました。2015年は11月25日(水)~27日(金)にかけて、同会場で開催予定。

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