生態系乱すミノカサゴ駆除ロボ「Lionfish Terminator」試作テストの動画。電極で挟み、感電させて回収

Munenori Taniguchi
Munenori Taniguchi, @mu_taniguchi
2016年08月26日, 午後 06:30 in coralreef
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近年、世界中の海で爆発的に増えているとされるミノカサゴ。背びれには毒を持っており、うっかり触って痛い思いをしたダイバーも多いはずです。また食欲旺盛な魚であるため生息海域周辺の生態系への影響を乱し、貴重なサンゴ礁減少の原因になるとも懸念されています。

非営利団体のRobots In Service of the Environment (RISE)の研究者は、この悪名高いミノカサゴを駆除するロボットの試作機「Lionfish Terminator」を開発したと発表しました。ちなみにRISEの創設者はロボット掃除機ルンバで知られるiRobotのCEO コリン・アングルです。

Lionfish Terminatorのコンセプトは2本の伸縮する電極を伸ばし、ミノカサゴに触れた瞬間に電流を流して感電死させるというなかなかエキサイティングなもの。RISEの研究グループは試作機と言ってもまだこの電極アームの部分だけしか完成していないものの、それを持ってバミューダの海に潜り、ミノカサゴを挟んで通電する実験を実行してみました。
 
 
天敵のいないミノカサゴは、電極アームが目前に伸びてきてもまったく警戒することもありませんでした。結局そのまま挟んで通電すれば、簡単に駆除することができることがわかりました。
 
 
RISEのジョン・リッツィ氏は、電極アームだけではあるものの今回の試作機のテストは成功だったとしました。今後は自動的に水中を移動し、感電させたミノカサゴを回収できる本体部分を開発して、実用化していきたいとしています。

また、グループは銛(もり)を使う「Lionfish Hunter」も開発中。できればこちらは往年のシューティングゲーム「ダライアス」のシルバーホーク風デザインにしてもらいたいところです。

ちなみに、感電死させたミノカサゴは海に放置するのではなく、回収して食用として市場へおろすか、そのまま処分するとのこと。

RISEはもしLionfish Terminatorが完成して世界に普及すれば、増えすぎたミノカサゴの数をコントロールして、自然の生態系への悪影響を食い止めるのに貢献できるだろうとしています。

[Image : PBS NewsHour]
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