最も明るい超新星爆発はブラックホールの仕業・次世代ゲノム編集システム・アスパラガスとおしっこの匂いの関係(画像ピックアップ62)

アスパラガスは各種ビタミン、カリウムなどを含み栄養たっぷり...だが!

Munenori Taniguchi
Munenori Taniguchi, @mu_taniguchi
2016年12月18日, 午前 07:00 in science
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1週間のあいだに拾いきれなかったニュースを集めてお伝えします。今回は「最も明るい超新星爆発はブラックホールの仕業」「次世代ゲノム編集システム」「アスパラガスとおしっこの匂いの関係」などをまとめました。

史上最も明るい超新星爆発、実は超巨大ブラックホールの仕業か

 
約38億年前、太陽よりも5700億倍、どの超新星爆発よりも2倍以上明るい光を放った天体がありました。2015年に地球でその光を観測したASASSN-15lhと呼ばれるその天体の光は、1年間の観測と研究によって、太陽よりも10億倍大きなブラックホールに飲み込まれたときに発生していたことがわかりました。

一般に超新星爆発のあとの天体は温度を下げつつ膨張します。しかし、ASASSN-15lhはさらに過熱する傾向にありました。そしてその天体はその銀河のほぼ中心に位置していました。銀河の中心にあるものといえば...そう巨大ブラックホール。

専門家は、ASASSN-15lhが燃料を使い果たして自滅した巨星ではなく、ブラックホールに切り刻まれた星であり、潮汐破壊によって巨大ブラックホールに吸収されてしまった星の最期にして、これまでで観測した中で最大の光だったと考えています。
[Source : Scientific American]

次世代ゲノム編集システムはさらに効果的かつ正確に

現行のDNA解析システムCRISPRは、DNAの二本鎖を切断しゲノム配列の任意の場所を削除挿入・置き換えることができる遺伝子操作技術です。このほど科学者らは、CRISPRで従来用いられたCas9と呼ばれる酵素にI-Tevlと呼ばれる別の酵素を加えたTevCas9酵素を作り出しました。この酵素はCRISPR操作をより効率的かつ正確に実行可能とする能力があります。

CRISPR-Cas9では、二本鎖の一部を切除した後、それをそのDNAの端に挿入します。そして、DNAは改変を加えた部分を元の状態に自己修復しようとします。ところがCRISPR-TevCas9ではその自己修復を抑える効果があるとのこと。つまり目的とする改変をより正確に発現させられるということです。

この研究に関する論文「Biasing genome-editing events toward precise length deletions with an RNA-guided TevCas9 dual nuclease」はNational Academy of Sciencesに掲載されました。
[Source : PNAS]

大西洋で波高観測ブイが過去最高を記録

2013年に大西洋で観測された巨大な波が、過去最大の大波だったことがわかりました。その高さは約19mにも達したと、世界気象機関(WMO)が発表しています。この記録は、10分間複数の波を観測しての平均値であるため、実際のピークはさらに大きなものになっていた可能性があります。

衛星による観測技術の発達もあるものの観測用のブイとそのデータはまだまだ波高観測の主役を担っています。これまでに観測されていた最大の波は、約21mでやはり北体制法での発生でした。WMOは、この海域で冬に発生する嵐「Bombogenesis」や爆弾低気圧がとても高い波を発生させているとしています。
[Image : NOAA /Flickr]
[Source : The Washington Post]


アスパラガスでおしっこの匂いが変わる人、変わらない人

 
British Medical Journal の2016年クリスマス号に、アスパラガスで遺伝子突然変異を見分ける方法を掲載しています。アスパラガスに含まれるアスパラガス酸は、体内で硫黄を含む合成物に分解され、尿として排泄するときに特有の匂いを発します。

一般の研究では大多数がこのような反応を示すことになっているものの、掲載された研究では、6909人のデータを採取して調査したところ匂いに現れたのが40%で、残りの60%は匂いに変わりがなかったとされます。特に女性は匂いに敏感とされるにも関わらず、アスパラガスによる匂いの変化がなかったとする回答が多かったとのこと。

研究者はこの結果は女性自身の意図的な仮称報告である可能性はあるとしつつ、排尿のしかたの違いによって匂いを感じにくかった可能性もあるとしました。

ただしこの数値が事実に即しているとして扱い研究した結果、この匂いをあえて感じないようにしている「アスパラガス無嗅覚症」に関連すると思われる871の一塩基多型(SNP、ゲノム塩基配列中の一つの塩基のみが変異した多様性のこと)があることがわかったとのこと。しかもそれらはすべて嗅覚と関連する変異でした。

研究者らはこの変異が完全な無嗅覚症の原因の発見に役立つかもしれないとしています。
[Source : British Medical Journal]

固定型LIDAR、各社が開発中

LIDERセンサーといえば、自動運転車にとって無くてはならないセンサーとして用いられています。レーザー光を360度回転させて照射し、その反射によって空間を認識する事ができるセンサーで、Googleをはじめ各社の自動運転車がこれを利用して走行します。

ただし、LIDARはレーザー光を利用するため、常時回転させなければ空間を認識することができません。また回転機構の安定性確保と長寿命化が必要で、どうしてもコストが高くなってしまいます。そこでセンサー各社は回転しなくても空間測距が可能なソリッドステートLIDARの開発を進めています。

Googleの自動運転プロトタイプカーにLIDARセンサー(ルーフ上のバケツ型センサー)を供給していることでその名が知られるVelodyne社もそのひとつ。Velodyne社は、IEEE Spectrumの取材に対し、市販第1世代の自動運転車向けにソリッドステートLIDARの生産体制にすでに入ったと語っています。ソリッドステートLIDARは安価であり、また360度の視野を持たないものの、将来の自動運転車には無くてはならないパーツとなるかもしれません。

ちなみに、テスラはLIDARシステムの装備に消極的で、自社の自動運転システムの構築にはレーダーセンサーを搭載しています。
[Source :IEEE Spectrum]
 
 

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