電気をほとんど使わずに動画をストリーム配信できるスマートグラスが実現するかも

長い目で見守りましょう

Honyaku KanaiTetsuo
Honyaku KanaiTetsuo
2018年04月24日, 午後 12:00 in wearable
0シェア


[Engaget US版より(原文へ)]

カメラ付きのスマートグラスがなかなか流行らない理由にはいろいろあります。デザインがヘボかったり使用が禁止されたりごく一部の人には受け入れられても、一般向けの実用的な使い道がないなど。しかし、すべてのカメラ付きスマートグラスに共通する課題があります。ストリーム動画を配信するには大きな電池が必要であり、そのために眼鏡が大きくなってしまうということです。しかし気長に待てば、その解決策が実現するかも知れません。ワシントン大学の研究者たちは、通常の方式に比べて、最大1万分の1の電力でストリーミングができる方式を開発しました。彼らによると、賢い無線通信方法で他のデバイスに大変な仕事を肩代わりさせるのがミソだと言います。

従来のカメラでは、通常、動画を無線で送信する前に、映像を処理し圧縮しています。しかし彼らの方式は、カメラのピクセルに直接無線アンテナを付けて、後方散乱(つまり、デバイスに送られる信号を反射させること)を使ってデータをパルス化して近くの携帯電話やパソコンに送り、そこで映像の処理をさせるというものです。後方散乱を利用したデバイスはすでに存在しますが、その用途はセンサーなど、低データ速度のものに限られていました。ところが、このカメラは720pの動画を送信できます。

しかし、スマートグラスから動画を配信できるようになるには、まだ時間がかかります。現在のプロトタイプは、1秒間に10フレームしか送れず、信号は約4.2メートルの距離までしか届きません(毎秒13フレームの監視カメラもあります)。でも、その実用性はハッキリと想像できます。うんと小さな電池を積んだ、または電波から電源を得られたなら電池を必要としないスマートグラスとウェアラブル・カメラが作れます。これがあれば、普通では考えられないような場所でのウェアラブル・カメラの使用が可能になります。研究者たちが考えているのは、すべての選手が大きな電池を必要としないカメラを装着して行われるスポーツの試合です。
一人称視点のスポーツ競技用カメラは、モータースポーツ以外でも当たり前のものになるでしょう。



編集部が日本向けに翻訳・編集したものです。

原文著者:Jon Fingas

 

TechCrunch 注目記事「新型コロナのソーシャルディスタンス(社会的距離戦略)を強力に支援するビデオチャットアプリ8選

関連キーワード: 720p, backscatter, battery, camera, smart grasses, wearable, wearable camera
0シェア