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「ダイヤモンドの弦」にデータを保存する量子コンピューター用のメモリーシステム

量子コンピューター実用化へさらに一歩

Honyaku KanaiTetsuo
Honyaku KanaiTetsuo
2018年05月29日, 午後 12:40 in computer
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[Engadget US版より(原文へ)]

量子コンピューターも、従来型のコンピューターと同様に仕事を行うにはメモリーが必要です。しかし、近くの原子が振動しただけでもすべてのデータが消えてしまう環境のため、量子コンピューター用メモリーの開発は困難を極めます。しかし科学者たちは、うまい解決策を思いつきました。ギターの弦のようにダイヤモンドをチューニングするのです。彼らはデータ保存のための電子と相性の良い不純物を混ぜた1ミクロン幅のダイヤモンド結晶の弦を使った量子メモリーシステムを作り上げました。このダイヤモンドに電圧をかけると、弦が引き延ばされて周波数が上がり、電子が敏感に反応する状態になります。ちょうど、ギターの弦を巻いて音を高くするのと同じです。言い換えれば、これによりデータの乱れが抑えられるのです。

この技術によって、電子がデータを保持できる時間は、10ナノ秒単位だったものが、100ナノ秒単位にまで延びました。それほど長くないように思えるかも知れませんが、量子レベルでは大変な長時間なのです。そしてこれが、量子コンピューター・システムのデータ処理にとって、生命線になる可能性があります。

この技術は、研究室に閉じこもってはいないかも知れません。ハーバード大学は、この技術の特許を取得し、製品として実用化するため機会を「探る」ことにしています。ダイヤモンドを使うことと、そして比較的馴染みの薄い技術を使うために大きな困難を伴いそうですが、これが使えるようになれば、量子コンピューターは実験段階から実用的なマシンへと進化することになるでしょう。

編集部が日本向けに翻訳・編集したものです。
原文著者:Jon Fingas
 

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関連キーワード: computer, crystal, diamond, guiter, Harvard, impurities, memory, QuantumComputer, science, tune
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