ホーキング博士の声がヴァンゲリスの楽曲に乗せてブラックホールへ数千年の旅に出発

ESAによるホーキング博士の特別追悼会が開催されました

Honyaku KanaiTetsuo
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2018年06月20日, 午前 07:00 in space
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Physicist Stephen Hawking sits on stage during an announcement of the Breakthrough Starshot initiative with investor Yuri Milner in New York April 12, 2016. REUTERS/Lucas Jackson

[Engadget US版より(原文へ)]

欧州宇宙機関(ESA)は、宇宙物理学者の故スティーブン・ホーキング教授の追悼会を特別に開催しました。ロンドンのウェストミンスター寺院に遺灰が埋葬されるのに合わせて、ESAは、ホーキングのあの有名な合成音声を採り入れた音楽を、今知られている中でもっとも近くにあるブラックホールに向けて発信しました。ホーキングはブラックホールの研究で大変に有名でした。彼は、ある種の熱線が放射される現象を理論化しましたが、それは「ホーキング放射」名付けられています。彼は今年3月に76歳で亡くなりました。

映画「ブレードランナー」、「炎のランナー」、またテレビシリーズ「コスモス」の音楽を担当したヴァンゲリスが、6分間の追悼音楽を作曲しました。それには、ホーキング博士の平和と希望のメッセージが込められています。ESAは、この音楽をスペインの地上基地から1A 0620-00ブラックホールに向けて送信しました。そのブラックホールは約3500光年離れた「橙色矮星を含む連星の中にある」とのことです。数千年後の話になりますが、この信号がそこへ到達すると、ヴァンゲリスの作品は「外縁で凍結される」とESAの科学部長Günther Hasingerは話しています。追悼会の出席者には、この音楽のコピーが配られました。

「これは、私たちの父がこの惑星に存在していたこと、宇宙へ行きたがっていたこと、そして心の中で宇宙を探検していたことを結びつける、美しくて象徴的な取り計らいです」とホーキング博士の娘Lusyは語っています。

音楽とホーキング博士の声が遠い太陽系に向かっている間、地上では、彼の遺灰には強力な科学の仲間がいます。サー・アイザック・ニュートン、チャールズ・ダーウィンなど、大きな業績を残した偉人が眠るウェストミンスター寺院の「科学者のコーナー」に、彼も眠っているのです。ホーキング博士の墓石には、ブラックホールのエントロピーを示す数式、彼の肖像、そして、「Here lies what was mortal of Stephen Hawking」(スティーブン・ホーキングここに眠る)という碑銘が刻まれています。

編集部が日本向けに翻訳・編集したものです。
原文著者:Kris Holt

 
 

 

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