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新MacBook ProとSurface Go、夏の激アツPCはここに注目(本田雅一)

ウワサの廉価版MacBookも合わせて予想します

本田雅一
本田雅一, @rokuzouhonda
2018年07月18日, 午前 08:00 in laptops
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海外発表で「こりゃ安いぜ」と話題になっていたマイクロソフトのSurface Goの国内お披露目が7月11日にあったかと思えば、13日にはMacBook Proの突然のアップデート。先週は何かとパソコン関連の話題が多くありました。

しかもMacBook Proの発表は、本当に突然でした。実は大きなアップデート場合、事前にプレス向け説明があるのだけど、今回は情報告知やハンズオンが一切なし。これはアップルのお膝元である米国でも同じだったようです。したがって、僕もウェブやニュースリリースで公開された情報で知った次第でした。

しかも「事前告知なしなのであれば、たいしたアップデートじゃないのでは?」と言うと、これが地味ながら、なかなか良さそうなアップデートなのです。

単に性能が上がっただけではなく、既存の問題に対処しているのでは?と思える部分あり、また将来に向けて、新しい独自チップを搭載してみたり。CPUが第8世代のインテルCoreとなったMacBook Proが出る自体は予想できていましたが、そのアップデート内容は意外に大きいものでした。

そしてもうひとつ意外だったのが、MacBook Airの後継、あるいは新型のMacBookか......なんて言われた、いわゆる"廉価版MacBook"が同時発表ではなかったこと。

新型MacBook Proの価格はおよそ20万円から。Surface Goはキーボード別売りで教育市場向けなら5万円程度ですが、発表がなく存在さえ怪しまれている廉価版MacBookは10万円ぐらいとウワサされており、これが本当なら奇しくも競合しない価格帯となります。

今回はこの廉価版MacBookのウワサを含めて、注目モデルについてまとめて触れていきたいと思います。

新MacBook Proは
キーボードの改良こそが見どころ




MacBook Proに関しては近く実機に触れられる予定ですが、パフォーマンス以外にも第3世代にアップデートされたバタフライ構造のキーボードが気になっています。

ご存知の方も多いでしょうが、このバタフライ構造キーボードとは、2015年に登場したMacBookで導入された超薄型キーボード。2016年には第二世代にアップデートされてMacBook Proにも採用されましたが、小さなゴミの混入によってキーストロークが阻害されてトラブルが発生することがありました。

そもそもこのキー構造は、キートップの隙間が極めて少ないため、ゴミが入りにくい構造ではあるのですが、反面一度ゴミが入ると、エアダスターなどでゴミを除去しなければ、元の性能・機能に戻りません。

この件は米国での集団訴訟にも発展。アップルは、以下の問題が発生することを公式に認め、6月22日から該当キーボードを搭載するモデルで、キーボードを無償修理するプログラムを開始しています。
  • 文字が勝手に反復入力される
  • 文字が表示されない
  • 押したキーがスムーズに跳ね返ってこない、または、キーを押した時の反応が一定しない

なお、該当する機種のキーボードトラブルで、本件に関連した原因による交換をしている場合、すでに支払っている修理代が返金されるケースもあるようです。既に修理を経験している方は下記のページから問い合わせてみるといいでしょう。




多くの人の関心事は、第8世代インテルCore採用によるコア数増加とパフォーマンスアップなどに向いているのでしょうが、実用上のことを言うならば"キーボードの信頼性向上の有無"こそが、新しいMacBook Proの注目点だと思います。

実は筆者自身も、突然出先でキー入力が不調になりはじめ、エアダスターを入手することもできず、原稿の締め切りは目の前だわで、「中のゴミよ、移動してくれ!」とばかりにMacBook Proをブンブンと振ったことがある身。

今回の2018年版MacBook Proについてアップルは、バタフライ構造キーボードは第三世代へと世代交代しており、紹介ページでは打鍵音が"静か"という点を紹介しています。ですが、筆者はこうした経緯から、ゴミに対する対処のほうが遙かに気になっています。

"静かになった"というバタフライ構造のキーボードが、果たして静かになっただけなのか、それともキー入力トラブルへの対応も含めて対処されているのか。

新世代キーボードへのアップデート発表と無償修理プログラムの開始のタイミングが近いことや、実際にキーボード案件での訴訟を抱えていることなどを考えると、何らかの信頼性向上対策を施していると予想しています。

なぜなら、不具合対策を放置したままでは、今後もずっとキーボード修理にアップル自身が追いかけられていくことになるからです。穿った見方をすれば、何かの改良を加え、解決できる見込みが出てきたからこそ、無償修理を発表したんじゃないでしょうか。

ということで、個人的には新しいキーボードの信頼性については、あまり心配していません。

(編集部注:分解して構造を調査した結果としては、防じん対策を事実上兼ねるであろう、シリコン膜のカバーが付けられているようです)

参考記事:
第3世代になった新MacBook ProキーボードをiFixitが解説。シリコン膜で静粛性向上、塵の侵入にも強く?

内部の注目点はApple T2チップ




キーボードだけでずいぶんと長く書いてしまいましたが、外観デザインの変化の乏しさとは裏腹に、新型MacBook Proの中身は"刷新"というにふさわしいものになっていると思います。

その点においては、「Apple T2」と名付けられた独自コントローラを搭載している点にも注目です。T2があるということはT1もあるわけですが、T1はMacBook Proに搭載されるTouch Barと指紋センサーの制御を行うコントローラでした。しかしT2となって、その役割はさらに多くなっています。

実はこのT2、昨年発売されたiMac Proにも搭載されていました。役割を一言でまとめると、Macの主要なハードウェアシステムとは独立した"小さなコンピュータシステム"とも呼べるものです。

T1が担当していたTouch Barと指紋センサー処理も引き受けますが、iMac Proの発表時に紹介されたように、起動時のセキュリティ(セキュアブート)、データ暗号化、内蔵カメラの映像処理、音声処理、さらにはフラッシュストレージ(SSD)の管理など、多くの機能を担当。

本体のスリープ時にも音声入力を受け付けているため、Macでも「Hey Siri」の音声でSiriが起動できるようになっています。



T1からT2への発展を鑑みると、今後のMacの方向性予測として、インテルプロセッサを中心とした"パソコン"としての基幹部分とは別に、アップル独自のハードウェアを搭載し、そこでセキュリティ関連の処理や、常時電源が入り動作しつつも省電力なシステムをサイドバイサイドで入れようとしている......というものが成り立ちます。

このように捉えるなら、今後、こうした独自チップを用いてのシステム拡張が少しづつされていくのかな? と、今後の方向性が見えてくるでしょう。

性能に関してはノートPC最高水準
注目は速度大幅増の13インチモデルか




さて、パフォーマンスの話ですが、正直に言えば"お好きにどうぞ"と呼べるレベル。というのも、MacBook Proにはモバイル用として、現在入手できるもっとも強力なインテル製CPUを組み込めるのですから、ある意味でこれ以上は望めないとも呼べるわけです。

そんな中で自分が選ぶならば、13インチのCore i7モデルでしょうか。

現在、僕は15インチMacBook Proを使って仕事をしているのですが(持ち歩くのも15インチです)、もし今世代に買い替えるとしたら、アップデートでコア数が増えた13インチモデルを検討するでしょう。クアッドコア化を果たしたことによるパフォーマンス向上が大きく見込めるためです。

(編集部注:実際にベンチマークソフト「GeekBench」開発元がCPU性能を測定した結果では、最新の13インチモデルは大幅に速度が向上し、2017年版の15インチモデルに匹敵するCPU性能を持っているとの結果が出ています)

参考記事:
新MacBook Proはやはり速い。CPU速度大幅アップをGeekBench開発元が確認

大昔とは違い、現代のOSやアプリは、マルチコアの性能を引き出せるようにできていますから、並列動作で計算させるようなアプリケーションだけでなく、普段使いの中でも応答性など体感速度が違うものです。

自分が普段使っている作業を考えても、絶対的なプロセッサパフォーマンスを追求するよりも、ある程度まではスムースな動作のためのコア数増加のほうが効いてくるように思えます。そう考えたとき、今ですとクアッドコアぐらいがいちばんイイ感じだと思うんですよね。

で今回は、クアッドコアとなった13インチモデルが僕のストライクゾーンに入って来たというわけ。他の構成は、メモリは16GB、SSDは512GBを選ぶでしょうが、プライベートでの利用ならば、実は256GBでも充分かもしれません。



というのも、以前からずっとデータを引っ越しさせながら使っていると気付いていないかもしれませんが、現在のmacOSはiCloudと連携してローカルストレージを最適化してくれるため。僕の場合、以前は512GBではとても足りない! と泣きながらデータ整理をしていたこともありましたが、現在は256GBしか搭載していないMacBookでも4割近い容量が空いています。

ただし、iCloud側の容量も必要となるため"お布施"は必要ですし、ローカルストレージにないファイルにアクセスする際にはネットへの通信手段が必要となります。こうしたデメリットもあるため、使い方次第ではありますし、もちろんストレージが大容量で困ることなどはありません。

しかし、Macを購入するのが初めてという人は「macOSのiCloudストレージ活用は想像より賢いよ」ということを知識として知っておくといいでしょう。

次の注目「廉価版MacBook」
もし出るならばタイミングはここだ



▲量販店店頭などではまだまだ人気のMacBook Airですが、そろそろ......


ところで「低価格なMacBook(あるいはAirの後継)が出るって話はデマ?」と、MacBook Pro発売の裏で考えている人もいることでしょう。というか、もう少しダイレクトに言うと、「オマエら(メディアのひとたち)、みんなAirの後継が出るって言ってたやん!話違う!」と期待を外されて残念に思っているかも。

このMacBook、ウワサされていた価格帯は10万円ぐらいですから、その点ではMacBook Proとはターゲットが大きく異なりますが、それでも"出るまで待ちたい"、"本当に出るの?"という人は結構いるんじゃないかな?

もちろん、僕が真実を知るはずもありませんが、「このタイミングではなかった」だけで「出ない」と決まったわけではない、というのは間違いないでしょう。それがMacBookなのかMacBook Airなのか、といった議論はありますが、アップルが販売するMacの中で圧倒的に数が多いMacBook Airは、そろそろ刷新されても良いタイミングです。

というのも、大学の生協などで販売されるノート型パーソナルコンピュータのリストから、MacBook Airが外れていることが多くなってきているから。ところがMacBookやMacBook Proになると、とたんに値段が跳ね上がるため、学生向けとしては推しにくくなります。


▲USB Type-A端子やSDカードスロットの搭載がMacBookとの差別化ポイントの一つでしたが......


こう考えると、10万円以下で購入できるノート型のMacも、そろそろ最新設計のプラットフォームへと切り替えられてもおかしくはありません。ただしその場合、拡張端子はMacBookと同様にThunderbolt 3のみとなり、USB Type-AやSDカードスロットがなくなる可能性も高く、この点でブーイングも一部からは出てくるかも知れません。

登場するならばiPhoneの発表前後、あるいはクリスマスシーズンでしょうか?

日本のみのSurface Go発表会は
教育市場重視の表れか




最後にSurface Goについて。まず紹介したいのは、実は発表会という形で披露されるのは日本だけという点です。

その理由は、教育機関において1人1台情報端末配備の取り組みを政府が掲げ、その結果、自治体が端末整備に割り当てる予算が増加してきているからです。発表会でも「小中学校向けの小さな教室用の机でも楽に使いこなせるコンパクトさ」なんてことを話していましたが、担当者によると、やはり大きな狙いは教育市場。



文科省は電子教材向けに必要ということで"タブレット端末大好き"で、数年前は学校向け端末としてタブレット型PCの導入が相次ぎました。しかし、一方でキーボードなしでの導入を各所でしてみた結果、「やっぱりキーボードは必須だよね」との認識が拡がっています。

また、文書作成ツールとしてMicrosoft Officeのインストールを望む現場の声も大きくあります(教育機関向けモデルはOffice非搭載ですが、その場合は個人向けモデルを導入するという手法もあります)。

「......なんだ、それならば、Surface Goはピッタリじゃん!」というのが、日本だけで発表会が行われた理由でしょう。

実は日本マイクロソフトは2016年から、学校法人や教育委員会を対象にした大規模な調査を実施し、その結果を発表しています。既に2018年版もリリース済みです。こうした地道な調査の上での価格設定や商品構成だと考えられますから、教育市場向けのSurface Goがニーズにピッタリの製品になっているのも肯けるところでしょう。


また、個人向けモデルを教育機関で導入する場合、バージョンこそ2016に固定されるものの、端末に紐付くかたちでOfficeの永久ライセンスが付属することになります。最初に予算さえ取って購入すれば入れ換えまでずっと使い続けられるため、予算の形態などによってはかえって使いやすい部分となり得るでしょう。

実際に触れたSurface Goは、想像よりもずっとコンパクト。発表会では英語キーボードの展示機しかなく、日本語キーボードのレイアウトは「まだ未定」ということですが、キーピッチが約17ミリであることを除けば打鍵感はSurface Proと同等。タッチパッドはむしろ改善しているかもしれません。

個人向けOfficeバンドル政策で
本来価格帯が上の廉価版MacBookがライバルに?




パフォーマンスに関しても、1.6GHz動作のPentium Goldを搭載しており、メモリ8GB、SSD128GBという構成の上位モデルは、出先で文房具的に使うには充分以上のパフォーマンス。Atom x7採用のSurface 3を使っていたことのある筆者にとってはまったく問題ありませんでした。

第7世代Coreシリーズの中で性能を比較すれば、Core m3よりも少し遅いですし、(パソコン用OSではありませんが)iPad Proの方が応答性は遙かに良いのですが、"出先で使う電子文房具"的なスタンスならアリでしょう。

しかし、ハンズオンでは体験しませんでしたが、さすがに4Gバイトモデルはちょっと厳しい。メモリ容量が少ないからというのもありますが、ストレージがSSDではなく、低速なeMMC接続フラッシュメモリなのです。メモリが少なくて、さらにストレージが遅いということは、操作時の応答性に問題が出る可能性が高い。このあたりは、個人で使う道具としては、かなり大切な部分です。

ということで、仕事道具として考えるならば上位モデルの方がオススメとなるんですが、そうなると個人向けモデルは8万2800円。これでキーボードは別売りなのですから、個人向けの道具としては価格面での魅力が乏しいと言わざるを得ません。

「Officeのバンドルなんかいらないから安くしろ」という話もありますが、確かにこの価格帯ならiPad Proにするかな......とか、本当にMacBookの廉価版が出るなら、ペン機能はいらないからそっちがいいか、と思いますよね。



▲Surface Go発表会では、既にLTEモデルも用意されていました


Surface Goは、年内にはLTE内蔵モデルも出てくるそうですから、そのころにはMacBook Air後継とみられる廉価版MacBookも含めて検討できる状況になっているでしょう。LTEモデムを使ってオンラインサービスでメールやカレンダー、文書作成などにも使ってしまうのであれば、Wi-FiモデルよりもさらにOfficeは不要では、という考え方もあります。

ということで、マイクロソフトにはぜひOfficeアンバンドルのLTE版Surface Goを用意してもらいたいなぁ、と思います。というよりも、個人向けに売るのであれば、Officeの有無は選べる必要があると思います。
選べる自由。オンラインのダイレクト受注分だけでも、検討して欲しいものです。

 

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