路上ダンスチャレンジ、ダンスどころか怪我人続出でNTSBが警告。「お願いだからやめて」

危険行為はやめましょう

Munenori Taniguchi
Munenori Taniguchi, @mu_taniguchi
2018年07月31日, 午前 11:00 in Internet
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ラッパー、ドレイクの楽曲「In My Feelings」に合わせ、(低速で)走行中の車から飛び降り、そのまま路上でダンスを踊る様子をSNSに投稿する #InMyFeelingsChallenge (日本では"路上ダンスチャレンジ"などと伝えられています)が世界的に広がりを見せています。

しかしこの流行に乗っかろうとして失敗し、怪我をする人が続出していることから、米国家運輸安全委員会(NTSB)は「お願いだから、お願いだから走行中の自動車から飛び降りて踊るような行為はやめてください。同乗者も、その様子を撮影しないでください。それは間違いなく道路交通法違反であり、車から飛び降りるのと同じぐらい愚かな行為です」との警告文を発表しました。NTSBの安全広報担当Nicholas Worrell氏は「ドライバーが運転から集中をそらすことが、この行為の中の大きな問題のひとつです。そしてより明らかな危険行為は走行中に車両の外に飛び降りるということです。私達は数々の事故がドライバーの誤った判断によって発生しているのを見てきました」と警告文に記しました。

もともと、ドレイクの「In My Feelings」のPVの車から飛び降りて踊りだすようなシーンが合ったわけではありません。発端となったのは、Twitter/InstagramユーザーTheShiggyShowが投稿した動画で、この動画も単に路上でクネクネ踊るだけの他愛のないものでした。

ところが、なぜかこれを真似するユーザーが増えはじめ、そうなると少しでも目立ちたい人々によってその行為がエスカレートしはじめます。ラッパー/映画俳優ウィル・スミスに至ってはハンガリー・ブダペストにあるセーチェーニ鎖橋のチェーンを伝って主塔の屋上に登り、そこでダンスをする様子を公開するにいたり、さすがに「やりすぎ」との批判を一部から受けています。

いくつかのバリエーションを生み出した#InMyFeelingsChallengeですが、そのなかでも多いのが、冒頭に挙げた「(走行中の)車から下りて路上で踊る」というもの。しかし、車道が危険なのは言うまでもなく、まして走行中の車から飛び降りて転びでもすれば、怪我をしたり後輪に轢かれてしまう可能性もゼロではありません。
ひどいものでは車から飛び降り踊っていたところへ走ってきた車にはねられるという、もう交通事故といって差し支えない実例もあるようです。幸いにもこのケースでは軽傷ですんだようですが、激しく車に衝突されるフェイク動画は探せば続々と見つかります。

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NTSBの警告文には、なんとかしてこの行為をやめさせ、それが愚行であると気づかせたい意図が伺えます。NTSBのWorrell氏は「われわれは、10代や若い初心者ドライバーがこのような行為に走る要因を研究し、仮免状態から段階的に運転免許証の権限を増やす制度などを導入して、冷静なドライバーの育成に努めています。しかし、特定のドライバーや同乗者はまだまだあまり危険を考えることなく、流行に乗ってしまおうとする傾向があるようです」と対応に苦慮している様子をにじませました。

古くは「プランキング」、最近でも「アイスバケツチャレンジ」etc...、特定の行為を誰かがSNSを通じてやれば、目立ちたいがためにそれを真似する人が現れ、エスカレートしてしまうのがネットの怖いところ。あくまでその人の責任とは言え、大怪我をする人や死人が出ないことを祈るばかりです。
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