3Dバイオプリントで完全な構造持つミニチュア心臓作成に成功。将来は移植も可能に?

患者由来の細胞から移植可能な心臓を作る未来

Munenori Taniguchi
Munenori Taniguchi, @mu_taniguchi
2019年09月11日, 午前 08:50 in Medicine
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magicmine via Getty Images
シカゴのバイオテック企業BIOLIFE4Dが、ヒトのミニチュア心臓を3Dバイオプリント技術を使って"出力"することに成功しました。このミニ心臓は本物の心臓と同じ構造をしており、移植可能な3Dプリント心臓作成への重要なマイルストーンになると、BIOLIFE4Dは述べています。BIOLIFE4Dは2018年6月に、初めてヒトの心臓組織を3Dバイオプリントしたことで知られています。今年のはじめには、心臓に弁や心室、血管といった昨日背を持つ構造のバイオプリントにも成功しており、今回は完全な心臓の構造を、バイオプリントで再現することに成功した事例となりました。

このミニ心臓は、ヒト由来の心筋細胞とバイオインク(生きた細胞でできた3Dバイオプリント用の材料)を使って作成されました。そしてその出力においては、患者の白血球から作成したiPS細胞を心臓細胞へ分化させるプロセスも含まれています。
BIOLIFE4D
BIOLIFE4Dの最終的な目標は、実物大で実際に移植可能な3Dバイオプリント心臓を作ること。もしそれが実現すれば、心臓移植を待つ患者たちにとっての大きな希望の光になる可能性があります。

同様の技術を開発している企業は他にもあり、テルアビブ大学の研究者も今年はじめに患者由来の細胞組織を使った3Dプリント心臓を作成しています。また春にはライス大学とワシントン大学からなる研究チームが、心臓を動かすために必要な血管網を3Dプリントで作り上げました。最近では3Dプリント心臓の中に血管網を作る技術も生まれており、3Dプリント心臓を移植できるようになる日が、本当に一歩一歩近づいてきているようです。

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