SpaceXの衛星ブロードバンド、2020年半ばにもサービス開始の意向。ライバルに先手

衛星1社3万個。ネットは万里を超える。

Munenori Taniguchi
Munenori Taniguchi, @mu_taniguchi
2019年10月23日, 午後 03:50 in broadband
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SpaceX Launch

先日、3万もの人工衛星の電波使用に関する申請を国際電気通信連合(ITU)に対しておこなったSpaceX社長のGwynne Shotwell氏が、これら衛星コンステレーションを使った衛星ブロードバンドサービス「Starlink」を2020年半ばにも開始したいと記者団に語りました。

ただ、サービスの開始にはすくなくとも(すでに打ち上げたものを含め)6~8回はまとまった数量の衛星を打ち上げる必要があるとのこと。一方、CEOのイーロン・マスク氏は、10月22日にStarlinkの電波を中継するターミナルを自宅に設置し「Whoa, it worked!」とサービスの潜在的顧客に向けて少々わざとらしくも感じられるツイートを放っています。Starlinkサービスのとりあえずの開始は前述のとおり6~8回の打ち上げで可能です。とはいえ、本来の目的であるインターネット未到達の地域やその他必要な場所にサービスを届けるには、全部で約24回の衛星の打ち上げが必要になるとのこと。それでも、1回の打ち上げで軌道に投入される衛星の数は5月の実績で言えば60基程度であり、ITUに申請した3万基もの人工衛星すべてが必要なわけではありません。

ではなぜこれほどに大量の衛星の準備をするかと言えば、これはSpaceXが主要な顧客にカスタマイズしたサービスを提供できるようにするための余剰分であったり、大気圏に落下したりして失われていく衛星の補充用と考えることができそうです。

Shotwell氏によると、Starlink計画は2018年後半に締結された国防総省とSpaceXの間の契約の一部にもなっており、軍用のStarlink衛星の打ち上げが多数追加されているとのことです。米軍は地上での行動を決定するための衛星の活用をさらに進めており、ロシアや中国による衛星通信妨害への耐性を高めようとしているとされます。

Starlinkと同様の衛星コンステレーション計画はAmazonや、ソフトバンクが提携するOneWebなどが衛星ブロードバンドのサービス開始を目指しており、今後次第に競争が激化しそうです。

 

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