JAXAベンチャーの衛星画像サービス・『デススト』発売前にプレイでお縄・EV販売がMT車超え : #egjp 週末版190

国内でも詳細衛星画像を使ったサービスが拡がります

Munenori Taniguchi
Munenori Taniguchi, @mu_taniguchi
2019年11月10日, 午後 04:50 in Weekend
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Engadget
1週間のニュースで拾いきれなかった話題をダイジェスト形式でお届けします。今週は「JAXAベンチャーの衛星画像サービス」「EV販売台数がMT車を超える」などの話題をピックアップしてご紹介します。

JAXAベンチャーが衛星画像検索サービス事業パートナーを募集中

DATAFLUCT discovery.
JAXAの知財や知見を利用した事業を行うべく設立されたJAXAベンチャー認定企業 DATAFLUCT が、2020年2月より衛星画像検索サービス「DATAFLUCT discovery.」を開始します。DATAFLUCT discovery.では、衛星画像をディープラーニング解析して、地図データよりも詳細な家屋や自動車などの存在までを認識しており、ユーザーはウェブ上からあらゆる対象物にタグ付けが可能。現在はこのサービス開始に先だってこれを利用する企業を募っている段階です。

具体的な活用案としては、以前の衛星画像にはなかった新築家屋を認識し、その住所情報を見つけ出して、たとえば屋根に設置する太陽光発電システムの営業に活用するであるとか、ライバルの小売チェーン店舗の駐車場の埋まり具合からその会社の業績を予測する、衛星画像からわかる作物の実り具合で先物取引を予測するなどといった利用方法が提案されています。

DATAFLUCT discovery.サービスは、Maxar TechnologiesやPlanet Labsの商用衛星画像に加え、2020年に打ち上げ予定のJAXA先進光学衛星(ALOS-3)のからの画像を使用する予定。従来の地図情報からは見つけにくかった家屋、駐車場、自動車といった対象物まで検索が可能などの特徴をそなえています。従来は防災や防衛といった国レベルの目的にしか活かされなかった衛星画像データの活用サービスを民間でも身近に活用できるようにし、新たな価値やビジネスの創出、社会的課題の解決にしていきたいとのこと。なお、サービスは一部無料で提供しつつ、後範囲高精度検索が可能な有料版も用意されるとのことです。

Instagramのいいね数非表示機能、米国でまもなく

Vladimir Obradovic via Getty Images
写真SNSのInstagramが、いいねのカウント表示を非表示にする機能をまもなく米国で有効化します。これはカナダ、オーストラリア、ブラジル、アイルランド、イタリア、日本、ニュージーランドでテスト導入していた機能で、米国でもまずは一部ユーザーの間でテスト的に有効化されることになります。

このいいね非表示機能は、ユーザーが自分の投稿画面ではいいねの数を見ることが出来るものの、ほかのユーザーにはその表示を見られなくします。その目的はInstagramの投稿におけるユーザーの"圧"をガス抜きすること。いいねの数を競うことに囚われず、お互いの投稿を参照して互いに楽しむというInstagramの原点にもどるための措置とも言えるでしょう。

『DEATH STRANDING』、ゲーム店員が発売前にプレイしお縄

Kojima Productions
ロシアのゲーム小売店員が、小島プロダクションおよび505 Gamesの新作ゲーム『DEATH STRANDING』を発売日前に倉庫からくすねてプレイしていたことがわかり、店から解雇されました。

盗難が発覚したのは、店員のPS4から発売日前にもかかわらずPSNにゲームプレイ状況が登録されたため。少し考えればわかることだったはずですが、店員はパッケージを目の前にして発売日までとても待ちきれなかったのかもしれません。

店員が務めていた小売店チェーンは、販売契約違反でソニーから100万ルーブル(約170万円)罰金とともに、発売日まで厳重にソフトを保管することを命じられたとのこと。

ちなみに『DEATH STRANDING』は今週、EpicゲームストアおよびSteamでPC版の予約受付も開始しています。価格は7580円で、リリースは2020年夏の予定です。

バークレー国立研究所がエネルギー貯蔵用バッテリーのコスト低減素材を開発

Petmal via Getty Images
化石燃料から再生可能エネルギーへの転換は、CO2排出を抑え環境を保護するために重要な手段ですが、安定供給のためには風が落ち着いたり夜間にエネルギーを貯蔵する手段が必要です。現在のバッテリーよりもさらに効率よく電力を保存できる手段として、研究者らはフローバッテリーと呼ばれる蓄電池の研究に注目しています。

フローバッテリーは1万回を超える充放電サイクルを実現可能で、電極や電解液の劣化がほとんどなく実質10~20年もの長寿命を備えるとされます。また発火するような素材を用いていないため安全性も高く、柔軟な設計にも対応します。

ローレンス・バークレー国立研究所はこのフローバッテリー内の陰極と陽極を分離するイオン交換膜に使われる高価な素材を代替するための、長寿命かつ低コストな素材を開発しました。この素材はAquaPIMと呼ばれる多孔質の含水ポリマーで作られ、様々な電池の化学的性質に対応可能とされ、現在多く使われる、バッテリーコストの15~20%を占めるとも言われるフッ素化ポリマー素材に比べてかなり安価だとのことでこれを採用したフローバッテリー蓄電システムが、再生可能エネルギー貯蔵する、電力系統向け蓄電池として期待されます。

アメリカでEVの販売台数がMT車を上回る

Prostock-Studio via Getty Images
市場調査会社JDパワーが調べた統計によると、米国における2019年第3四半期の電気自動車の販売台数がマニュアルトランスミッション搭載車のそれを上回ったことがわかりました。自動車全体のなかでMT車の比率はわずか1.1%だったのに対し、EVの比率は1.9%に達したとのこと。

JDパワーのデータ分析部門VPであるTyson Jominy氏は、カナダの自動車情報サイトDrivingに対してMTをラインナップしない車種は「多くの中型~小型セダンにまで及んでいる」と述べています。もちろん、トヨタ86やマツダMX-5 Miata、ジープの一部車種のようにMT車の人気が高い車種もあるものの、それらはどちらかと言えばニッチな市場のためのものです。

Jominy氏は「3ペダルの自動車は過去100年にわたって衰退を続けていて、この傾向がいまさら逆転するとは考えていません。そしてEVは市場投入から10年あまりで前世紀の自動車を超えることができました」としました。

EVの増加は、環境問題への関心の高まりと何よりEVが手頃な価格に降りてきていること、さらに自動車メーカーによる新車種の投入も相次いることなどがその理由と考えられます。自動車メーカーからすれば、商業的な面ではもうMT車を作る必要性などはないかもしれません。しかしには自動車人や物を乗せて運ぶ以外に、その走りを楽しむというもう一つの側面があるのも事実、フォードはEVでありながらマニュアルトランスミッションを搭載するという、電気駆動のマスタング・テストカーを開発していることを明らかにしています。
 
 

 

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