SpaceX、宇宙船Crew Dragonの静的点火試験を完了。今回は火災なし

NASAとの有人宇宙船開発契約は遅れ気味ですが

Munenori Taniguchi
Munenori Taniguchi, @mu_taniguchi
2019年11月15日, 午前 09:00 in Space
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SpaceX
SpaceXが宇宙船Crew Dragonの静的エンジン点火試験を実施し、正常に完了したと発表しました。

この試験はロケット打ち上げ時になんらかの異常が発生した際、宇宙船をロケットから切り離すためにSuperDracoエンジンを点火し離脱させるためのもの。4月20日に同じ試験を行った際は、内部のヘリウム配管に液体酸化剤が漏れ出てバルブのチタン部品と反応して発火し、火災事故に至っていました。事故で不具合を起こした部分を改修して臨んだ今回の試験は、フロリダのケープカナベラル空軍基地で行われています。手順としては、まず16基あるDracoスラスターのうち2基を2秒間点火する試験が行われました。この2基のスラスターは宇宙船の姿勢制御や舵取りに使われます。

次いで、試験チームは8基のSuperDracoエンジンに点火し、9秒間の噴射試験を実施。これは宇宙船をロケットから分離し遠ざけるために用いられます。そして最後は宇宙船が備えるスラスターとエンジンすべてを大気圏再突入手順どおりに使用し、パラシュートの展開とSuperDraco用フラップの格納がきちんと行われることを確認しました。

一連の試験が順調に完了したことで、次は実際にCrew Dragon宇宙船の離脱システムの動作試験を行うことになるはずです。ただ、その日程を決定する前にNASAとSpaceXは今回のデータを精査し、ハードウェアも問題がないかを検査しなければなりません。

現在、NASAはSpaceXとボーイングの民間2社と有人宇宙船の開発契約を結んでいますが、その開発は遅れています。ロシア・ソユーズによるISSへの人員輸送は飛行士1人1回あたり57億ルーブル(約97億円)かかるとされ、搭乗権契約は今月で終了。すでに追加購入をしなければならなくなっています。

 
 

 

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