NASA、インドの月着陸機ヴィクラムの衝突場所画像を公開。アマチュア天文家が発見し報告

ラップトップの画面でくまなく探しました

Munenori Taniguchi
Munenori Taniguchi
2019年12月4日, 午前 06:50 in Space
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NASA/Goddard/Arizona State University
インド宇宙研究機関(ISRO)の月着陸機ヴィクラムは、9月に着陸寸前に通信が途絶えてしまい地表に衝突してしまいました。ISROはその後もなんとか機体の機能が生きていることに望みをかけて通信復旧を試みてきたものの、その努力が実を結ぶことはありませんでした。そして12月2日、NASAの月周回衛星が捉えた、ヴィクラムの衝突場所の写真を公開しました。写真を公開したのはNASAですが、ヴィクラムの衝突場所の写真を発見したのは、インド・チェンナイに住むIT技術者にしてアマチュア天文家シャンムガ・スブラマニアン氏。

スブラマニアン氏は手持ちのPCを使い、インターネットに公開されているNASAのLunar Reconnaissance Orbiter(LRO)が撮影した月の地表写真をしらみつぶしに調べました。その作業は毎日、長いときで最大7時間にも及んだとのこと。

そして、10月の時点とそれ以前とでわずかに様子が変わっている部分がある画像を発見し、NASAおよびISRO宛にメールを送信。またTwitterでもNASAとISROに対して「これはヴィクラムでしょうか。着陸機本体がレゴリスに埋もれている可能性がありますか?」と問い合わせました。そしてNASAの科学者から良い反応を受け取ったとのこと。

写真からはヴィクラムが衝突した場所と、その周囲数kmにわたっておよそ20の破片が散らばるように存在しているのがわかります。破片の落下場所は着陸予定地点から約750m離れた地点に拡がっており、その中心は約1kmの場所となっています。これはISROが報告した「予定地点から500m以内」という話とはけっこう食い違っています。ISROは衝突場所の写真を公開していません。

ヴィクラムが着陸に失敗した原因は減速用スラスターの誤動作とされています。ヴィクラムを月まで運び、分離したチャンドラヤーン2号はいまも月を周回して、データ収集を継続しています。
 

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