火星探査車「Mars 2020」ローバーの試運転が完了。地球重力下で10時間の連続運用を確認

火星の重力は地球の40%

Munenori Taniguchi
Munenori Taniguchi, @mu_taniguchi
2019年12月19日, 午後 09:00 in Space
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NASA/JPL-Caltech
2020年7~8月の打ち上げを予定している火星探査ローバーのMars 2020が、カリフォルニア州パサデナにあるNASA JPLのクリーンルームで最初の試運転を完了しました。ドライブシステムの担当者はこのローバーが「運転免許を取得した」と述べています。Mars 2020ローバーは2021年2月18日に火星のジェゼロクレーターとよばれる区域に着陸する予定。そこはかつて湖だったと考えられており、その沿い子にたまった粘土状の土壌には微生物の痕跡がある可能性が高いと考えられています。

今回Mars 2020ローバーが行った試運転においては、火星を想定した斜面に対して指示どおりに走行や旋回ができることを確認しました。また10時間に渡る連続運転も行われ、システムがすべて正常に機能していることが確認されました。火星は地球の40%ほどの重力とされるため、地球上で走行テストが正常に行われれば火星でも走行に問題がないと考えられます。

とはいえ実際に火星に降り立てば、Mars 2020ローバーには10時間よりもはるかに長期間の探査活動が待っています。この探査車はこれまでのローパーたちに比べればはるかに広角・高解像度なカメラが搭載されており、撮影した画像を処理して地図を作成するためのコンピューターを搭載、さらに最新の自動ナビゲーションソフトウェアも搭載しています。

火星1日におけるこれまでのローバー走行距離記録は、Opportunityローバーの約214m。これに対し、Mars 2020ローバーは平均で1日200mの走行を想定しているため、広範囲にわたる地図の作成が可能になると考えられます。また火星における気象および地質の探査観測も行います。

プロジェクトを率いるジョン・マクナミー氏は試運転の完了を報告するとともに「このローバーが火星の赤い大地を踏みしめる日が待ち遠しい」とコメントしました。Mars 2020は赤い惑星での有人探査の準備として月へのミッションを行う、アルテミス計画の一部に含まれています。

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