Bosch、自動運転向けに開発したLiDARを発表。カメラ、レーダーと組合わせあらゆる自動運転の状況に対応

自動運転の三種の神器

Munenori Taniguchi
Munenori Taniguchi, @mu_taniguchi
2020年01月3日, 午後 03:15 in Transportation
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Bosch

独Boschが、自動運転のあらゆるユースケースに対応する自動運転専用の長距離LiDARを完成させたと発表しました。Boschは2017年にレベル3以上の自動運転を実現するにはカメラ映像とレーダーによるセンシングに加えてLiDARが欠かせないと判断、開発に取りかかることを明らかにしていました。
Boschはこの新しいデバイスが自動車での使用に最適化して開発された初めてのLiDARセンサーだと述べています。とはいえ、LiDAR単体では自動運転は実現できず、必ずカメラとレーダー、そしてLiDARの組合せが安全な自動運転とナビゲーションのためには必要だと主張します。

たとえば、交差点やジャンクションでバイクが高速で自動車の接近する場合、レーダーだけではバイクの細いシルエットとプラスチック製のカウルを検出しにくいケースがあり、カメラは逆光だったりすると極端に精度が落ちてしまうとしました。そして、それら欠点を補うのがLiDARだと説明します。

高価なLiDARを使用せずに、カメラセンサーとレーダーだけで高度な自動運転機能Autopilotを提供しているテスラのような自動車メーカーもあります。しかしテスラは2016年と2019年にそれぞれ道路を横切ろうとしたトレーラーにAutopilot使用中の車が突っ込み乗員が死亡する事故を起こしています。2016年のケースではトレーラーの白い車体を光の具合でカメラが認識せず、さらにレーダーはトレーラーの荷台の下、タイヤとタイヤの隙間を見ていたせいで"そこには何もない"と誤判断したことが事故の原因とされました。2019年の事故も、おそらく同様の問題だったのではないかとされています

レーザーを使うLiDARシステムはカメラとレーダーの弱点を補うとともに、周囲の3Dマッピングを行いカメラやレーダーと連携させて、自動運転機能の安全性を高めることができます。ただ、LiDARはコストの面がまだまだ効率的ではなく、これを大きく低下させられれば、自動運転機能搭載車がもっと庶民向けの自動車にも搭載できるようになるはずです。

LiDARセンサーを開発しているのはBoschだけではありません。2019年にはLuminarが1000ドル(約11万円)以下を謳うLiDARシステムを発表しました。またGoogleの自動運転車開発部門Waymoは5000ドル(約54万円)に満たないLiDARセンサーを販売すると述べています。数年前には7万5000ドル(約810万円)と言われていたLiDARがこのような価格にまで低下してきたことは素晴らしいことであり、Boschなどが新たに競争に加わることでさらなるコスト低下が期待されます。

ちなみに、Boschは自動運転向けカメラ機能に人工知能を組み合わせて精度を上げる取り組みも行っています。これは部分的に不明瞭な映像でも前方を横切る車や歩行者、他の自動車を迅速勝つ確実に認識するとされます。

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