キヤノン、光学ファインダー撮影で秒間16コマ連写の「EOS-1D X Mark III」発表

動画撮影も妥協なしのフラッグシップ。お値段80万円

石井徹(TORU ISHII)
石井徹(TORU ISHII), @ishiit_aroka
2020年01月7日, 午後 05:40 in cameras
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EOS-1D X Mark III
キヤノンはプロ向け一眼レフカメラの最新モデル「EOS-1D X Mark III」をCES 2020にあわせて正式に発表しました。発売は2020年2月中旬で、直販価格ではボディのみで80万円(税抜)となっています。

EOS-1D X Mark IIIは、高速連写と高画質を両立したデジタル一眼レフカメラで、昨年2019年10月に一部の仕様が公開されていました。ミラーレスカメラの普及が本格化し、キヤノン自身もEOS Rシリーズでフルサイズのミラーレスを投入する中で、EOS-1D X Mark IIIはその流れに逆らうフラッグシップ一眼レフカメラとなっています。

EOS-1D X Mark IIIの持ち味は光学ファインダー撮影時で秒間16コマという高速撮影性能の高さ。ライブビュー撮影にはAF/AE追従で秒間20コマの連写が可能です。

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撮影のための機構が一新されており、2010万画素のフルサイズCMOSセンサーは、映像処理エンジンDIGIC Xとともにキヤノン自社開発・自社生産の新設計となっています。あわせてローパスフィルターも新開発のものを採用しており、モアレを低減するだけでなく、キヤノンいわく「従来のローパスフィルターより高い解像感を達成」したとしています。

また、EOS-1D X Mark IIIでは広色域の静止画フォーマットの10bit HEIFをサポート。HEIFはiPhoneシリーズのカメラも採用していますが、その特徴は"HDR対応"な画像フォーマットであること。JPEGよりもダイナミックレンジが広い(理論上約5倍)写真を記録可能です。こうした階調の豊かさは、特に夕焼けのようなグラデーション表現で効果を発揮します。


これらの刷新によって、光学ファインダー撮影時は従来機の秒間14コマから16コマへと向上。モニター表示のラグが無い一眼レフの長所を生かした撮影が可能です。

電子シャッターでは最大20コマの撮影が可能で、無音シャッターも選べるのがポイント。たとえばゴルフのようなシャッター音に気を使うスポーツイベントでも、事前に連写を開始して決定的な瞬間を記録することができます。

標準ISO感度はISO100〜102400に1ストップ拡張され、ニュースやスポーツ撮影で頻繁に用いられるISO6400〜12800の領域の画質改善も謳われています。

高い連写性能を担保するためにバッファーも強化されており、一度に1000枚を超えるRAW+JPEG撮影を行った場合でもバッファーを一杯にせずに撮影できたとしています。記録媒体にはCFexpressカードを採用しており、デュアルスロット仕様となっています。

フォーカス性能では新たに高解像度AFセンサーを採用し、測距点は191点に拡大。測距エリアも拡大しています。ファインダー撮影時も顔検知が可能で、たとえば陸上やスイミングといったスポーツ撮影シーンでの性能が改善されています。人物の認識では機械学習技術の向上によって、被写体の目が隠れていても瞳AFから顔や頭、身体の追跡にすばやくフォーカスが移り変わるとしています。



また、ビデオ撮影性能も妥協がなく、5.5K/60pのRAWビデオ(5472×2286)や、4K UHD/DCIビデオの記録が可能。撮影解像度ではBlackmagic Designの「BMPCC 6K」を除くすべてのミラーレスカメラを上回っています。デュアルピクセルAFの本領を発揮する性能を備えている点も踏まえれば、キヤノン製スチルカメラの中でも最高峰のビデオ撮影性能を備えた1台と言っても過言ではないでしょう。

接続端子ではUSB 3.1 Gen 2対応のType-Cポートや1000BASE-T対応の有線LANインターフェイスを装備。EOS-1Dシリーズとして初めてWi-Fi内蔵(2.4GHz帯のみ)となっており、オプションのトランスミッターによる5GHz帯Wi-Fiも利用できます。また、GPSやモノラルマイクを内蔵し、ライン入力やHDMI出力もサポートします。

CMOSセンサーの解像度だけを見ると、2010万画素と従来製品からさして増している訳ではありませんが、その撮影性能は静止画・動画両面において強化されています。価格も80万円と決して安い製品ではありませんが、フラッグシップとして遜色ない出来になっており、EFマウントの高級レンズを持っている人には価値を活かせる1台になることでしょう。

CES 2020の最新ニュースはこちらからご覧ください。
 

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