マツダのEV車「MX-30」はトルクを意図的に低く調整。ガソリン車の乗り心地を再現

0-60mph加速は9秒とちょい遅め

中田ボンベ(Bonbe Nakata)
中田ボンベ(Bonbe Nakata)
2020年01月15日, 午前 08:00 in transportation
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Mazda過日、2019年10月の東京モーターショーではマツダ初の量産電気自動車「MX-30」が発表されました。この「MX-30」のEV用モーターのトルクは、本来のスペックよりも低く調整されるようです。

イギリスの自動車専門サイト「Autocar」によると「MX-30」では電気モーターの熱伝導率を本来の数値よりも低くして、モーターのトルクを意図的に下げる調整を行うとのこと。

トルクが下がれば加速がもたつくようになり、EV車の特徴であり利点でもある滑らかな加速が不可能になります。実際に「MX-30」の0-60mph加速は9秒。同じSUVタイプの「Tesla モデルX(Performanceモデル)」が2.9秒なので、はるかに遅い数値です。

あえて「マイナス」の調整を行う理由について、マツダのエンジニアは「内燃エンジンを搭載した車との違いをなくすため」とのこと。言い換えれば、内燃エンジンを搭載した車からEV車に乗り換えたときのギャップを少なくするため、ということでしょう。

また、トルクを下げて「加速に使う電力を抑える」という意図もあります。最近は長距離走行可能な40kwh以上のバッテリーを搭載するEV車が増えていますが、容量の大きさと比例して電力も多く必要になるため、環境にマイナスだとされています。

そこで「MX-30」は容量が「35.5kwh」の小型のバッテリーを採用。加速に必要な電力を抑えることで、小型バッテリーでありながら200km近い走行を可能にしています。

今後は、EV用モーターとは別に発電用の小型ロータリーエンジンを搭載したレンジエクステンダーモデルも登場する予定。このモデルは走行しながら発電できるのが特徴で、EVモーターのみのモデルよりも長距離の走行が期待できます。

レンジエクステンダーモデルのトルクにどのような調整が行われるのかはまだ明らかになっていませんが、自然に優しい長距離走行ができるのなら、多少の加速を犠牲するくらいは問題ないと考える人も多そうです。
 

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