女性最長、328日連続宇宙滞在の飛行士がISSから帰還。初の女性のみの船外活動でも活躍

お疲れ様でした

Munenori Taniguchi
Munenori Taniguchi, @mu_taniguchi
2020年02月7日, 午後 03:30 in Space
58シェア
Kazakhstan Russia Space Station
アメリカの女性宇宙飛行士、クリスティーナ・コックが、国際宇宙ステーション(ISS)での328日間の滞在を終え、地上に帰還しました。これは女性飛行士として過去最長の連続宇宙滞在記録です。帰還したコック飛行士は、長期におよぶ無重力と宇宙放射線の影響が女性の身体にどのような影響を与えるかについて貴重なデータを研究者に提供するはずです。

また、コック飛行士は2019年10月スウェーデンのジェシカ・メイア飛行士とともに初となる複数の女性飛行士による同時船外活動(EVA)を実現、さらに2020年に入ってからも2度にわたり女性のみのEVAを行いました。コック飛行士は、ESAのイタリア人飛行士ルカ・パルタミーノ飛行士とロシアのアレクサンドル・スクボルソフ飛行士とともに、ソユーズMS-13宇宙船でカザフスタンに無事着陸。待ち構えていた地上スタッフにより、身体を地上の重力に慣らすために設置された医療テントへ搬送されました。

コック飛行士にとってはこのISS滞在が初の宇宙ミッションでした。しかし、328日間の軌道上での生活は、これまでの女性最長記録289日(ペギー・ウィットソン/アメリカ)を39日も更新し、スコット・ケリー飛行士が保持する米国人飛行士全体の最長記録340日にも迫るものです。ちなみに、宇宙滞在日数の世界記録はロシアのワレリー・ポリャコフ飛行士による437日で、これはISSではなくロシアの宇宙ステーション、ミールで達成された記録です。ポリャコフ氏は人類が長期の無重力状態でも生活でき、火星にも到達可能であることを証明するために長期滞在を志願したとされます。
こうして数字をいくつも見ると上には上がいるものだというのが素人の感覚ですが、コック飛行士の328日、11か月間というのもこれまた偉大な記録には違いありません。彼女は初の宇宙滞在でこの記録を打ち立てました。移動距離で考えれば地球を5248周、1億3900万マイル(約2億2370万km)を旅したことになります。この距離は地球~月間で換算すれば291回の往復に相当します。

コック飛行士の328日とその身体の変化は、NASAがこれから10年のあいだに月軌道、深宇宙への玄関となる新たな宇宙ステーションを建設するために必要なデータとして調べられます。スコット・ケリー氏が軌道で340日をすごして帰還したときは、長期滞在が頸動脈と網膜に肥厚がみられ、遺伝子発現の変化、さらに若干の認識機能障害が引き起こされることがわかりました。コック飛行士は女性の長期滞在という点で、ケリー氏とはまた異なる兆候があるのかどうかが気になるところです。

新型コロナウイルス 関連アップデート[TechCrunch]

TechCrunch Japanへの広告掲載についてのお問い合わせはad-sales@oath.com まで。媒体概要はメディアガイドをご覧ください。

 

関連キーワード: astronaut, Christina Koch, ISS, nasa, record, Space, spaceflight, SpaceWalk, tomorrow
58シェア

Sponsored Contents