Macの平均マルウェア検出数、初めてWindowsを上回る(2019年:Malwarebytes調べ)

Mac安全神話も過去のもの?

Kiyoshi Tane
Kiyoshi Tane
2020年02月12日, 午後 06:50 in adware
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Chainarong Prasertthai via Getty Images

「MacはWindowsよりもマルウェアの危険性が低い」という話はパソコンに詳しい人の間では半ば通説とされています。しかしその理由は、たとえばMacの方がWindowsよりも普及台数が少ないため、犯罪者はより利用者の多いWindowsを標的とするからなど、多くが根拠のない推測によるものです。

Malwarebytesは、自社のウィルス対策ソフトに関する2019年の統計で、Macの1台あたり検出マルウェア数がWindowsのそれを初めて上回ったと報告しました。Malwarebytesは毎年マルウェア報告書を発表していますが、2019年にMac全体で確認されたマルウェアは前年比で400%も増加したと述べています。そのエンドポイントごとの脅威検出を集計すると、2018年の平均4.8個から11個へと急増。それに対して、2019年のWindowsは5.8個だったとのことです。

2019年第3四半期に、世界のPC市場が前年比でかなりの成長を見せているなか、Macは市場シェアが縮小しているとの分析もありました。にもかかわず、この報告はMacがサイバー犯罪者にとって狙いやすい標的になりつつあると示唆しているといえます。
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とはいえ、その数字が示すほどには事態は深刻ではないのかもしれません。なぜならMalwarebytesによると、macOSのセキュリティは境界線にある(マルウェアと言えるかどうか微妙な)アドウェアやPUP(Potentially Unwanted Program:悪意のある有害な可能性のあるプログラム)よりも深刻な脅威を阻止することに重きを置いているとのことです。つまり、さほど脅威ではないアドウェアやPUPが見のがされて迅速に広まり、見かけの数字を増やしているというわけです。

報告書は「Macへの脅威の種類は、Windowsとは大きく異なります」と前置きしつつ「Windowsにおいて様々なカテゴリや種類で上位に検出された脅威は古典的なマルウェアであり、とりわけビジネスを狙ったものでした。ほとんどのMacの脅威、とりわけ2019年に流行していたのは、アドウェアやPUPの類でした」と述べています。Windowsは平均数こそMacに逆転されたとはいえ、1つ当たりの脅威度が高いということでしょう。

実際、最も一般的なMacの脅威は、2019年に3000万回近くも検出されたNewTabですが、これは潜伏性が高いとはいえアドウェアの一種に過ぎません。そして全プラットフォーム総合で3位、Macカテゴリでは2位にランクインしたPCVARKもPUPに分類されるものです。

要約すればアップルはmacOSのシステム全体が危険に晒される脅威には対処しているが、それには至らない「ブラウザが乗っ取られて、変な検索エンジンしか使えなくなる」程度には手が回らない(回すつもりがない)といったところでしょうか。Mac安全神話は過去のものとなり、ユーザー自らが守りを固めることが求められそうです。
 
 

 

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