Falcon 9に懐かしのNASA『ワーム』ロゴ。NASA長官「アメリカの有人宇宙飛行が帰ってきた」

こっちのほうが好きです

Munenori Taniguchi
Munenori Taniguchi, @mu_taniguchi
2020年04月3日, 午後 01:30 in Space
0シェア
NASA

先日、SpaceXの人員輸送用宇宙船Crew Dragon最初の打ち上げに野口聡一飛行士の搭乗が決まった話をお届けしましたが、その準備は着実に進行しています。NASAのジム・ブライデンスティーン長官はTwitterにNASAの印象的な"ワーム"ロゴを描いたSpaceX Falcon 9ロケットの写真を投稿しました。

NASA長官は"ワーム"ロゴが帰ってきた!とツイートに記し「アメリカの地にアメリカのロケットによる有人宇宙飛行が帰ってくる」と続けました。この"ワーム"ロゴは、ニューヨークのデザインスタジオDanne & Blackburnがデザインし、1976年から1992年まで正式ロゴとして採用されていたもの。世代によってはこのロゴこそNASAとのイメージを持っている人も多いかもしれません。

"ワーム"ロゴに見られる横棒のない"A"の文字は、ロケットのノーズコーンを意味しており、そのシンプルで力強い書体は、かのレーガン大統領も大のお気に入りだったとか。

NASA

ところが、技術者ばかりのNASA内部ではカーニングや色の指定にいちいちうるさいデザインオリエンテッドなロゴマークよりも、ストレートに宇宙を図示した"ミートボール"と称される旧ロゴを根強く支持する人も多くいました。そしてチャレンジャー号の悲惨な事故で落ちた士気を再び高揚させるため、1992年にNASA長官に就任したダニエル・ゴールディン氏が、輝かしい希望に満ちた時代の旧ロゴマークをアレンジした現在のロゴマークへの回帰を指示したとされます。以来、これまでいままで何かの記念のときを除いては公に"ワーム"ロゴは使われていませんでした。

Falon 9への"ワーム"ロゴ採用は、NASAがスペースシャトルで幾度も宇宙へ人員を送り込んでいたあの時代をわれわれに思い出させます。NASAは、今後は他でもこのロゴマークを使うことを検討しています。

ちなみに、"ワーム"ロゴのデザインには非常に詳細なデザイン仕様が定められています。それを詳述したマニュアル「NASA Graphics Standards Manual」は2015年に復刻版が発行され、デザインを学ぶ人たちに愛される一冊となっています。

ほとんどNASAの話になってしまいましたが、SpaceXが製造するFalcon 9は5月に有人での"Demo-2"試験打ち上げを行う予定。それが成功すれば、いよいよ国際宇宙ステーション(ISS)への人員輸送を開始する見込みです。


TechCrunch 注目記事「新型コロナのソーシャルディスタンス(社会的距離戦略)を強力に支援するビデオチャットアプリ8選

関連キーワード: astronauts, crew dragon, crewed flight, graphic design, ISS, NASA, news, space, SpaceX, the worm, tomorrow
0シェア