7万円で隙なし仕様。ファーウェイの戦略ノートPC、MateBook D 15日本版4月10日発売

OSは(しっかりと)Win 10 Homeです

橋本 新義(Shingi Hashimoto)
橋本 新義(Shingi Hashimoto)
2020年04月9日, 午前 11:00 in note pc
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MateBook D 15
ファーウェイ・ジャパンが、15.6インチノートPC『HUAWEI MateBook D 15』シリーズ日本版を発表しました。発売日は4月10日から。Microsoft Office非搭載のモデルということもあり、価格は6万9800円(税別)からと比較的手頃。現在Amazonや楽天市場のHUAWEI店舗などで予約受付中です。
なお現行執筆時点では、Amazonでは消費税分の10%を割引き中です。

代表的な特徴は、AMDの第2世代モバイルRyzen(TDP 15W版)や高速SSDを搭載しつつも、7万円を斬った価格に抑えた点。そして左右のベゼル幅を約5.3mmにまとめ、約87%の画面占有率を実現するナローベゼル(狭額縁)デザインを採用する点です。

全体としては、15インチという日本で人気の画面サイズながら安価なホームノートPCとは一線を画する速度、そして15インチモデルとしては非常に廉価という「三方よし」なバランスを備えた、戦略PCとも呼べるモデルとなっています。MateBook D 15

なお、スマートフォンにおいてはGMS(Googleモバイルサービス)が搭載できないことからOSが"揺れている"同社ですが、本機を含めてPCには、従来から継続してWindows 10 Homeを搭載します。

もう一つの特徴は本体の軽さ。約1.53kgと、15インチクラスのノートPCとしては比較的軽量な点。一昔前の海外メーカー水準では、13インチ級モバイルノートPCでも1.2kg前後だったことを考えると、15インチでこの重量はかなり軽めです。

また、本体サイズも約357.8×229.9×16.9mm(幅×奥行×厚さ)と、ナローベゼル設計も手伝ってか15インチモデルとしては底面積もコンパクト。軽さと合わせて"準モバイル"と呼んでも悪くないほどのレベルです。

MateBook D 15

隠れた特徴としては、Webカメラの位置が挙げられます。というのも、同社の最上位モバイルノートPC『MateBook X Pro』と同じく、キーボード最上段(Fキーの段)中央にポップアップ式として搭載されているため。

一般的な画面天面側搭載に比べて意識しなければ視線を合わせにくいことからテレビ会議などでは視線に留意する必要はありますが、未使用時は物理的に隠しておけるため、セキュリティ的には有利な構造です。

MateBook D 15

セキュリティの面でもう一つ見逃せないのが、Windows Hello対応の電源ボタン一体型指紋センサー。電源オン時に指紋認証も合わせて行えるタイプなので、ワンタッチでサインインまでが行えます。

基本性能の面では冒頭でも紹介したように、CPU(SoC)としてAMDのモバイルRyzen(TDP 15W版/第2世代)を搭載する点がポイント。廉価構成はRyzen 5 3500Uを、上位構成はRyzen 7 3700Uを採用します。とくにGPU(グラフィックス)部がインテルのCore iよりも速度と機能面で優れるのがポイントです。

そして、ともすればCPU以上に速度面でのメリットが大きいのが、この価格帯のモデルながら、NVMe仕様(PCI Express接続)の高速SSDを搭載する点。容量に関しても、廉価モデルでもしっかりと256GBを確保。上位版では512GBを搭載します。

もう一つ隠れた特徴は、電源関連。まずはバッテリー容量が42Whと、15型としては比較的大きめな点が挙げられます。これに伴い駆動時間も、公称(JEITA 2.0測定法)で約8.2時間と、ホームノートPCとして見た場合は長めです。

MateBook D 15

さらにACアダプタに関しては、65W出力を備えた比較的小型の仕様。充電速度も速く、公称では「30分で最大53%」とアピールします。さらにSCPやFCPといったファーウェイ製スマートフォンの独自急速充電仕様にも対応しているため、スマホもファーウェイというユーザーにとってはとくに便利な仕様です。

重量だけでなくこの面からも、準モバイルとしても活用できそうな仕様と呼べるでしょう。

さらに、ファーウェイ製スマホとの高度な連携ができるアプリ『HUAWEI Share』にも対応。PCの画面上にスマートフォンの画面を表示してのファイル交換や、PC側のキーボードを使ってスマホからのメッセージ送信など、PCから手を離すことなく、便利にスマホ側の操作が行えます。


MateBook D 15

そして、現行モデルと比べた時に、大きな差がもう一つあります。それが本体デザイン。現行モデルは全般的にビジネス向けノートPC的な、いわゆる地味な印象も受ける見栄えでした。

MateBook D 15
▲こちらが現行モデル。いわゆるビジネスノート的な印象も受ける見栄えです

対してMateBook D 15は、本体カラーをシルバー基調にして本体を薄型化。さらに画面周りのナローベゼル度合も高まったことで、いわゆる「イマドキのノートPC」的な印象に大きく舵を切っています。良い意味で、同じシリーズとは思えないほどの変わりっぷりと呼べるでしょう。



廉価モデル(6万9800円)の基本的な仕様は、以下の通りです。
  • 本体サイズ.....約357.8×229.9×16.9mm(幅×奥行き×厚さ)
  • 本体重量......約1.53kg
  • ディスプレイ......15.6インチ/1920×1080、IPS液晶(最大輝度250nit)
  • CPU......AMD Ryzen 5 3500U(TDP 15W、4コア8スレッド、基本2.1GHz、ブースト時最高3.7GHz)
  • GPU......CPU内蔵(Radeon Vega 8 Graphics)
  • RAM......8GB/DDR4(増設・交換不可)
  • ストレージ......256GB SSD(NVMe/PCI Express接続)
  • バッテリー容量......42Wh
  • バッテリー駆動時間......約8.2時間(JEITA 2.0測定法)
  • USB端子......USB Type-C×1(USB PD給電対応)、USB 3.0×1、USB 2.0×2
  • 拡張端子......HDMI×1、3.5mmヘッドセットジャック
  • Wi-Fi......Wi-Fi 5(802.11ac)/2×2 MIMO
  • 生体認証機能......指紋認証(Windows Hello対応)
  • 標準搭載OS......Windows 10 Home 64bit版

【訂正:4月13日13時30分】記事公開当初、USB Type-C端子に関して「映像出力とUSB PD給電対応」と記載しておりましたが、映像出力には非対応でした。読者および関係者の方々にはお詫び申し上げます。申し訳ございません。


上位版(8万9800円)での廉価モデルとの差は、以下の通り。主にCPU(と内蔵GPU)、SSD容量の差となります。
  • CPU......AMD Ryzen 7 3700U(TDP 15W、4コア8スレッド、基本2.3GHz、ブースト時最高4.0GHz)
  • GPU......CPU内蔵(Radeon Vega 10 Graphics)
  • ストレージ......512GB SSD(NVMe/PCI Express接続)

MateBook D 15

なお、ワールドワイドで発表されたときのユーロ圏価格は、今回発表された廉価モデルと同じ構成で649ユーロからでした。日本版での内外価格差が比較的少ないというファーウェイ製品の特徴が本機でも継承されているのは嬉しいところです。



MateBook D 15

このようにMateBook D 15の日本モデルは、海外版と同じく「廉価でありながらイマドキのデザインで基本性能充実、さらに15インチ級としては軽量でモバイルにも」といった魅力を備えた製品。上述したように内外価格差も非常に小さく、ライバル機と比べてもお買い得度という点ではかなりの高さです。

冒頭でも紹介したように、ファーウェイの戦略PCとも呼べそうな実力と価格のモデルだけに、定番的ホームノートPCに一石を投じる存在ともなりそうです。


 

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