Apple Music、インディーズレーベル向けに新型コロナ基金を設立。ロイヤリティを前払いしてアーティスト支援

Apple Musicと直接販売契約したレーベルだけ

Kiyoshi Tane
Kiyoshi Tane
2020年04月8日, 午後 03:00 in apple
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Apple Music
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新型コロナウイルス感染拡大によりライブハウスが閉鎖されるなど、アーティストの生活も危機にさらされています。

そうした状況のもと、アップルが独立系レコードレーベル向けに、アーティストへの支払いと組織運営を維持するために、5000万ドルのロイヤリティ前払い基金を創設すると報じられています。音楽メディアRolling Stoneは、アップルが独立系レーベルに送信したメールを入手。その中で同社は、現在が世界の音楽業界にとって困難な時期であり、アーティストが生計を立てる手段は危機にさらされているとの認識を示しつつ「助けたい」との意向を述べています。

基金からの支払い対象は、Apple Musicと直接販売契約をしたうち、四半期ごとの収益が1万ドル以上の独立系レーベルに限られるとのこと。そして無償の援助ではなく「ロイヤリティの前払い」であり、支払額もレーベルの過去の収益に基づいて算出され、将来の収益から回収されることになります。

さらにアップルは「レーベルが財政の必要に応じてアーティストや運営に資金を振り向けることを信じるものです」として、生活や組織維持こそが目的だと釘を刺しています。

Rolling Stoneは、ここ数か月の音楽業界は新型コロナの感染拡大により苦戦していることを伝えています。たとえばライブミュージック産業は無期限の休止状態にあり、多くのコンサートツアーや主要な音楽フェスティバルが延期またはキャンセルされているとのことです。

そして音楽ストリーミングも(おそらく移動の制限により聴く人が少なくなり)売上が落ち込み、アーティストが録音スタジオに行くのも難しいため新作アルバムのリリース日も延期しているという具合です。

音楽業界の人々が生活を維持するために音楽から離れ、あるいは収入減により生命が危機にさらされることは、ゆくゆくはクリエイティブな環境に取り返しの付かない傷を残す恐れがあります。アップルのほか大手音楽会社も救済に動き出していますが、より多くのアーティストの創作活動が守られるよう祈りたいところです。

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