PCケースで作る人工呼吸器、Maingearが開発。タッチ操作で訓練受けていない医療スタッフも操作可能

水冷PCではありません

Munenori Taniguchi
Munenori Taniguchi, @mu_taniguchi
2020年04月9日, 午後 05:00 in Medicine
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Maingear
新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の蔓延で不足する人工呼吸器を供給するため、自動車メーカー電器メーカーが続々と生産に名乗りを上げていますが、そのなかにはPCメーカーも含まれています。ニュージャージー州のPCメーカーMaingearは、型落ちとなったPCケースを活用した非常用の人工呼吸器LIVを開発しました。

ケースこそタワー型デスクトップPCのそれですが、人工呼吸器としてはイタリアとスイスの医療現場で使用されているものと同じ機構を備えているとのこと。LIVは電源を入れてから1.5秒ほどで酸素の供給が可能で、特殊な訓練を受けていない医療スタッフでもタブレット状のタッチスクリーンインターフェースから自動操作やプリセットなどのメニューを操作できるとしています。人工呼吸器としての開発には専門医も協力しており、たとえ非常用であっても安全性はしっかり確保しています。たとえば呼吸量、肺圧力の低下、酸素流量の低下、電源ロストなどといった問題が起きたときは、即座にアラームを発して近くにいるスタッフに知らせることも可能です。

Maingearは、既存のコンポーネントを利用することで従来の人工呼吸器の1/4ほどの価格でこのLIVを生産できると述べています(もちろん、それでも高価なことには変わりありませんが)。1台分の価格で4台の人工呼吸器がまかなえるのであれば、より多くの医療現場で人々の治療に活用されるはずです。

それでも新設計の人工呼吸器であることには変わりないため、LIVはまだ米食品医薬品局(FDA)の承認を得なければなりません。それでもMaingear は、現場にいち早くこの製品を各地さらには国外にも届けるために、直接国や自治体当局者と話し合っているとのこと。
ただし、ここ数日は米国ニューヨーク州でも感染による1日あたり死者が落ち着きつつあるような報道も出てきており、LIVの承認が下りる頃には、もしかすると人工呼吸器不足が解消されている可能性もないわけではありません。

まだまだ世界中で人工呼吸器が不足している状況には変わりないため、こうした支援は躊躇することなくしっかり進めて欲しいところです。




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