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ノートPCはdynabookから始まった。その歴史を振り返るdynabook30周年記念イベントレポート

全体の60%以上がLibrettoオーナー歴アリでした

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2019年11月6日, 午前11:30 in event
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1989年、世界初のノートPCとして『DynaBook J-3100SS 001』が発売されてから30年。つまり2019年はノートPC誕生から30周年であり、dynabookの30周年でもあります。

そんな30周年を記念したイベントが10月26日に開催されました。時代を代表するdynabookの歴史を振り返るとともに、最新のモダンPCや30周年記念モデルの魅力に触れる、内容の濃いイベントとなりました。

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dynabookはノートパソコンというジャンルを創った

第1部はDynabook株式会社 国内マーケティング本部副本部長の荻野孝広氏、元Gizmodo編集長で現在はライブパークのエグゼクティブ・プロデューサーを務める清田いちる氏、エンガジェット日本版副編集長の松村によるノートパソコン30年の歴史を振り返るトークセッション「ノートPCの最新トレンドにはいつもdynabookがあった」です。

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▲ライブパークの清田氏(左)とDynabook株式会社の荻野氏(右)

まずは、ノートパソコン誕生前夜として、1976年に日本でワンボードマイコンが発売されてから、1989年に世界初のノートパソコンDynaBook J-3100SS 001が発売されるまでを振り返ります。

日本で最初に発売されたワンボードマイコンは東芝のTLCS-12A EX-0ですが評価ボードという位置付けで、NEC TK-80はより一般向けだったそうです。そんなマイコンは、当時はもちろんディスプレイなども付いておらず、最先端の趣味という扱いだったようです。

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その後、8ビットパソコンの時代に入り、1978年には、ディスプレイが付き、キーボードなどもセットになったシャープ MZ-80Kが発売。そして1979年には大ヒットとなったNEC PC-8001が登場します。その後、1981年に富士通 FM-8が発売され、この3社の8ビットパソコンが人気を不動のものとしました。

続く1982年には16ビット化、ポータブル化の時代となり、今でも名前を聞くことのあるNEC PC-9801やシャープX68000が発売されています。イベントに参加者にも多そうだった40代後半以上の方は、この時期に初めてパソコンに触れたという人も多いのではないでしょうか。

また、この時期には、PC-8801シリーズなど、ホビー向けの8ビットパソコンも数多く発売されていました。清田さんは、当時ファミコンは買ってもらえなかったものの、親を説得してパソコンを買ってもらい、それでゲームをしていたとのことです。

そして1989年、世界初のノートパソコンとなるDynaBook J-3100SS 001が発売されます。

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▲世界初のノートパソコン「DynaBook J-3100SS 001」

初代dynabookは、当時としては先進的な仕様が数多く盛り込まれていました。そのサイズはA4判で2.7Kg。今にしてみれば大きく重いと感じますが、当時としては画期的な小型軽量モデル。さらに、2.5時間のバッテリー駆動にレジューム機能、モノクロの液晶ディスプレイにはバックライトまで搭載していました。

また、それまで各端末ごとに異なるソフトが必要(PC-9801用、X68000用など)なのが普通でしたが、dynabookはPC/AT互換機として、豊富なソフトウェアを利用できるのが特徴でした。結果として、記録的な大ヒットモデルとなります。

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当時としては先進的だった初代dynabookの特徴は、「より小さく、より軽く」「互換性の追求」「駆動時間の延長」「買ってすぐに使える」など、現在のノートPCすべてに受け継がれているといっても過言ではありません。

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そんなdynabookの名称は、パーソナルコンピューターの父ともいわれるアラン・ケイ氏が提唱した、ダイナブック構想にちなんでつけられたもの。これは、ダイナミックメディア機能を備えた本(ブック)のようなデバイスという意味で、理想のパソコン像を示すものです。

この構想に感銘を受けた当時の東芝が、アラン氏の了承を得たうえで、製品名にしたとのこと。会場には、彼のサイン入りJ-3100SS 001も展示されていました。

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▲アラン・ケイ氏のサイン入りDynaBook J-3100SS 001

トークセッションは、初代dynabook登場後のノートパソコン進化のポイントに移ります。1990年以降は、Windowsの登場やカラー液晶、DVDドライブやUSBの普及など、さまざまな進化がありましたが、その時々にdynabookが関わってきました。

1992年に登場したDynaBook EZは、それまでFDDなどから時間をかけて読み込むのが当たり前だったソフトウェアをROMに搭載。「一太郎Dash」や「Lotus 1-2-3」を備え、プリインストールの先駆けとなりました。また同年にリリースされたDynaBook V486-XSは、世界初のVGAカラー TFT液晶を搭載していました。

このようにdynabookが切り開いたエポックメイキングな発明は、現在のノートパソコンにも数多く生き続けています。わたしたちユーザーは、当たり前のようにノートパソコンを使っていますが、実は歴代dynabookがあってこその「当たり前」だったのです。

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1996年にはミニノートの先駆けであるLibretto 20、2006年には世界初の地デジチューナーを搭載したQosmio G30を発売。2011年には、インテルが提唱したUltrabookに準拠したdynabook R631を発売、さらにマイクロソフトが定義した「モダンPC」も登場していきます。

dynabookは、PCの進化をマイクロソフトやインテルだけでなくさまざまなベンダーとともに支え、ときにライバルメーカーと切磋琢磨することで、PC市場拡大にも貢献してきました。

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dynabook Gの解体ショーや耐久テストも

イベント後半は、dynabook30周年記念モデルであるdynabook Gの魅力を、なんと実機を分解しながら紹介するというちょっと変わったセッションとなりました。

本題に入る前に、Dynabook株式会社の紹介から。もとは東芝であったものの、2018年にシャープグループの一員となり、2019年1月1日からDynabook株式会社に。メーカー名と製品名が同じなので、これまでのように東芝のdynabookではなく、Dynabookのdynabookとなったわけですが、社名の最初の「D」は大文字、製品名は小文字の「d」なのがポイントだそうです。

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そのDynabookの30周年記念モデル、『dynabook G』ですが、マグネシウム合金を採用した筐体に、独自の高密度実装技術により小型軽量化を実現。最軽量モデルでは779gながら、米軍の調達規格MIL規格に準拠した耐久テストをクリアしているとのことです。

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分解の実演をしたのは、dynabook Gのプロダクトマネージャーを務める設計統括部の杉浦氏。ドライバーでテキパキと解体し、「バッテリー2セルモデルでは、空いたスペースを埋めるためのスペーサーも用意されている」など、細かな点にまでこだわっていることをアピール。

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背面のゴム足もただ貼り付けるだけでは外れてしましますが、筐体に挿し込み、内側から溶着して外れないようになっているとのこと。このあたりも品質に対するこだわりのようです。

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また、シャープグループになったことで、ディスプレイにはIGZOを採用。従来、ディスプレイ側にWi-Fiのアンテナを配置していましたが、ケーブル1本分のフットプリントでも削りたいとのことで、アンテナをヒンジ部に移動したとの話も紹介されました。

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その後は、dynabookにちなんだクイズに答えつつ、その堅牢性などを確認するコーナーに。

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dynabook Gは、76cmの高さからの落下にも耐えられる耐衝撃性を備えているとのことで、それを実証するために実際に落下させるデモンストレーションが行われました。

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ちなみに、76cmというのは、オフィスなどのデスクの高さとのこと。デモンストレーションでは落下後も問題なく起動することが示されましたが、CM撮影では33回もの落下にも耐えていたそうです。ただし、落下による破損は保証対象外とのことなのでご注意を。

このほか、105kgのスタッフが乗っても壊れないというデモンストレーションも行われました。これはもちろん、dynabookに人が乗るのを想定しているわけではなく、満員電車で押しつぶされても問題がないようにと考えられている結果です。

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最後は、いつものように懇親会で締めくくり。この懇親会の中では、30周年記念モデルdynabook Gがもらえるじゃんけん大会も行われました。

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dynabookというブランドを通してノートパソコンの30年に渡る歴史と進化を感じ取れる、そんな楽しいイベントとなりました。

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なお、当日の様子はTwitterのハッシュタグ#dynabook30thで投稿されているので、あわせてご覧ください。

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