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「スマホを使う楽しさ」がよみがえる。シャープAQUOS Rは、全方位で納得のスマホだ

触れば分かる、高画質。

Engadget JP Staff, @engadgetjp
2017年7月13日, 午後12:00
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今期の最新スマートフォンはアツい。ここ数年間、ここまで高いレベルでの競争となったことはない、と思えるほど、各社より非常に力の入ったモデルが並んでいる。

その中の一角を占める注目モデルが、シャープの最新Androidスマートフォン『AQUOS R』だ。

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▲7月7日に発売されたAQUOS R

特徴的なのは「手に吸い付くように滑らかな動きの倍速液晶」。そして「広い範囲を綺麗に写せるカメラ」「話しかけてくれるAIエージェント」などだ。

さらに持ったときに熱さを感じさせない高度な熱管理や、2年間のOSバージョンアップ保証など、これまでにはなかった使い勝手、安心感への配慮もなされている。


▲ドコモ・au・ソフトバンクの3キャリアから発売中。基本カラーは「マーキュリーブラック」「ジルコニアホワイト」の2色。およびソフトバンク限定色の「ブレイズオレンジ」、ドコモ限定色の「クリスタルラベンダー」、au限定色の「ライトゴールド」の計5色展開

ここでは、AQUOS Rの技術的な面白さと、楽しさを中心に「スマートフォンに最初に触れたワクワク感、楽しさを思い起こさせる」仕上がりとなった本機の魅力を紹介したい。

手に吸い付くような動きの『ハイスピードIGZO』

AQUOS Rの特徴は、筆に尽くせないほど多い。しかしその中でもわかりやすく、使っていて楽しいのが、画面のスクロールやアニメーションを滑らかに表示する「ハイスピードIGZO」だ。

アプリの起動。そしてWebページのスクロールなど、スマートフォンはさまざまなタイミングでアニメーションを表示する。AQUOS Rでは、これらの動きが格段に滑らかで「もう元には戻れない」と感じるほど、スムーズに表示してくれるのだ。


▲触ってみると違いがはっきりとわかるハイスピードIGZO液晶

この滑らかさは、2つの技術によって支えられている。1つ目は、1秒間に表示を書き換える回数を、通常60コマのところ、最大120コマに高速化する「倍速」技術を取り入れた点。もう1つは、全面的にパネルの設計を見直し、液晶の応答速度を大幅に改善したことで、画面自体の残像やぼやけを抑えた点である。



さらに掘り下げて解説すると、シャープはモバイル向けの「倍速」表示技術で、他社より大きく先行している。例えばアップルは、最新タブレットのiPad Pro 10.5インチモデルでようやく倍速液晶を導入したが、シャープは2015年秋冬モデルからスマートフォンに導入していた。シャープは同技術の製品化で、1年半以上リードしているというわけだ。

そしてこのノウハウの差は、実際の操作感など、数値に出せない部分での動きに反映されている。たとえばハイスピードIGZO対応機種では、タッチパネルの検出回数も画面のコマ数に合わせて倍に増やしているが、スクロール時の検出精度などは、指の動きに沿うように、細かな調整を重ねているという。

こうした細かな改良によって実現しているのが、「指に吸い付くような動き」とも表現できるアニメーションの滑らかさと、ストレスフリーな操作感。実際に数時間使ってみると、この言葉がセールストークではないことが実感できるはずだ。


▲スクロール中の文字も、ぼやけずにしっかりと視認できる

とくにWebブラウザでは、画面をゆっくりスクロールしていても、文字がぼやけずにしっかり読める。他のスマホでありがちな、画面を書き換える回数が少ないために「スクロールさせると文字がぼやけてしまう」現象が起きにくい。

これを最大限活かしているのが、AQUOS Rの「スクロールオート」だ。これは指の動きを検知し、一定速度で自動的にスクロールしてくれる機能。縦長のWEBページでも、指を動かさずに読み進めることができるので便利だ。画面の書き換え回数が多く、スクロール中も文字がぼやけにくいAQUOS Rならではの機能であり、他社のフラグシップ機にはない魅力だと感じる。

テレビのAQUOSから高画質を継承

ディスプレイは、滑らかさ以外でも様々なところが進化している。とくに嬉しいのは、画質がさらに鮮明に、美しくなった点だ。ここでは、その中でも大きく前モデルから改良された、3つのポイントを紹介したい。

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▲液晶はWQHDに高精細化され、グラフィックの細かい線もよりはっきりと視認可能に

改良ポイントの1つ目は、画面の細かさだ。WQHD(1440×2560)解像度に高精細化されている。従来機種ではフルHD(縦長時1080×1920)だったため、画素数としては1.8倍以上に。これだけ密度感が高くなったことで、細かな文字も見やすくなっている。

2つ目は、昨今話題のHDR映像作品に対応した点。HDRとは、明るいシーンをより明るく、暗いシーンをより暗く表現する技術。まぶしい逆光で撮影された映像や、金属製の楽器の光沢、影の中に隠れていた山肌のディテールなど、これまでの表示品質では隠れていた美しさに出会える実力を備えている。



HDRの画質は「標準」「ダイナミック」「シネマ」の3種類から選択可能。HDR非対応動画をHDRに近づける『バーチャルHDR』機能も搭載する。


▲液晶テレビの技術を活用し、液晶自体の色域を従来機より拡大している

3つ目は、色がより鮮やかになった点。これは『リッチカラーテクノロジーモバイル』と呼ばれる技術で、液晶テレビのAQUOSにおける映像表現技術を活用している。

具体的には、液晶テレビで強いブランド力を誇るAQUOSの技術を活用し、液晶自体の色域(しきいき:色の再現範囲)を従来機より拡大。デジタル映画の標準規格に対応したレベルに高めているのだが、その上で色を適切に管理するカラーマッピング技術を合わせることで、写真や動画をより鮮やかに、実物に近い色合いで表現できるようになった。

このように表現すると「鮮やかな色は得意だが、その分細かな表現は苦手なのでは?」と思う読者もいるだろうが、そこは「液晶のシャープ」ならではの腕の見せ所。高い技術がなくては両立が難しい、広い色域と細やかな色表現をバランスよく両立させている。


▲デモアプリでタッチパネル性能を確認した様子。大きな水滴が付いていても誤認識はしていない

さらに隠れた特徴が、水濡れ時のタッチ精度の高さ。実は防水スマホでも「水がかかった状態でタッチを誤認識しない」というのは難しく、大きな水滴があると、指として誤認識してしまう製品は多い。

対するAQUOS Rは、タッチパネルと相性のいいIGZOの特性を活かし、タッチパネルの感度調整を徹底的に最適化したことで、画面についた水滴による誤動作を軽減。水滴と指を高度に判別し、多少水滴が画面にかかっても、ストレスなく操作ができる。実際に小雨などで試してみたが、水滴を拭わなくてもらくらく動作してしてしまう。ここは目立ちにくいが、とても便利だった。

カメラは「観光名所」で威力を発揮

AQUOS Rでは、カメラ性能にも力を注いでいる。



昨今のスマートフォンのカメラは、画素数を抑えるのがトレンドだ。これは1画素あたりの受光面積を増やし、多くの光を捉えて、ノイズを減少させることを狙ったものだ。


▲東京タワーのライトアップを間近から。明暗が混じった赤系の鉄骨といったノイズが乗りやすい条件でも、粗を見せることなくまとめている

一方でAQUOS Rはそのトレンドに安易に迎合していない。2260万と画素数は多めながら、暗所であろうとも、他社製品に負けないノイズや輪郭ボケの少なさを実現している。

これはもちろん、意図した考えがあってのもの。シャープの開発陣は次のように語る。

「最近のスマートフォンユーザーは、Instagramをはじめ、撮影した写真を加工することに抵抗がなくなってきました。そのため、広角レンズと合わせて、一部をトリミングしても高画質を維持できるよう、高画素としています」ーー。つまり、Instagramなどが当たり前の世代に向けて、素材としての写真を提供できる実力を持ったカメラというわけだ。


▲東京にあるオブジェ「新宿の目」をアップで撮影。素材感を伝えるのが難しい、年季の入ったガラスのディテールなどもしっかりと表現している

実際に撮影してみると、高画素が本来不利となる暗所でもノイズが目立たず、精細感も優秀だ。安価なカメラでは、画素数が多くても精細感が足りないことも多いのだが、さすがにハイエンド機だけあって、パッと撮影するだけでも十分な精細感が出てくれる。


▲背面のレンズも、ほとんど飛び出してない仕様。ポケットへの収まりも良いのが嬉しい

また、オートフォーカスの速度や、全自動モードでの露出の外れ(思ったような明るさで撮影してくれない状態)なども少なく、パッと取り出して撮影するだけでしっかり写る点も心強かった。

さらに高画素では不利になりがちな手ぶれ補正も強力。動画撮影では、レンズを物理的に動かす光学式と電子式をシーンに合わせて切り替えて使える「W手ぶれ補正」を搭載。実際に試したところ、歩きながらでも、ほぼ手ぶれしないほどの強力な補正が実現できていた。




▲東京タワーの真下から、AQUOS R(左)と28mm相当レンズ搭載スマホ(右)で撮影。先端を収めても台座までが撮影でき、迫力も抜群だ

また画角は約90度と超広角で、広い範囲が写せるのも特徴。

レンズの広角さは、たとえば旅行先の名所など、広い風景を撮影したいときにとても効果的。記念写真や、狭い室内での集合写真などで威力を発揮する。

また高層建造物では、接近して撮影すると遠近感あふれる写真に仕上がるのも、広角レンズならではの面白さ。実はスマホのカメラは、意外とこうした用途には向いていない機種が多いため、本機ならではの魅力と言える。



また驚いたのは、思い切った接写(マクロ撮影)ができること。つまり被写体に思いっきり寄ってもピントを合わせることができる。

接写の性能は以前よりシャープ製スマホの隠れた特徴だったのだが、AQUOS Rはほぼ4~5cmまで近づいてもピントを合わせられる。食事や花、そして(もし許してくれるなら)ペットなどを接写すると、非常に印象的な写真が撮れる。


▲あじさいの左にある指に注目。AQUOS Rは指紋が認識できるぐらいに近づいて撮影できる

このマクロ撮影は、地味ながら他のカメラと大きな差。ぜひ店頭などでも、他機種と比較して試してみてほしい。


▲昨今流行の「モノクロモード」も搭載。コントラストをしっかり保ちつつも、階調表現は硬くならないバランスの良さがポイントだ

撮影モードも魅力的だ。標準の「おまかせオート」も優秀だが、打ち上げ花火を検知して自動でシャッターを切ってくれる「花火撮影」やモノクロ撮影もある。「おすすめプラス」では、「くっきり」や「ふんわり」など、撮影したい印象から逆引き辞典のようにモードを選ぶことができる。


▲フルマニュアル時では細かなパラメーターが操作可能。実際の撮影で重要な設定の反映速度もスムーズだ

フルマニュアルモードも特筆したい。ここで設定できる項目は、色味(ホワイトバランス)やISO感度、シャッター速度に留まらない。オートフォーカス(AF)で狙いたい点と、自動露出(AE)基準点を独立して設定できるのだ。「フォーカスは顔に合わせたいけど、明るさはその横の壁に合わせたい」といったシチュエーションにも対応できる。これは、他社のフラグシップ機どころかコンパクトデジカメでも珍しい。

露出オーバーを示すゼブラパターン表示もバッチリ。オートでは失われてしまう微妙なニュアンスを「追い込む」ことができる、実用的なフルマニュアルとなっているのだ。


▲フロントカメラも画角が広いので、手を伸ばさなくても広いセルフィーが撮れる。

カメラ初心者に嬉しい「インテリジェントフレーミング」

反対に、カメラに慣れていないユーザー向けの機能も備えている。それが「インテリジェントフレーミング」だ。


▲インテリジェントフレーミング適用前(左)と適用後(右)の例。急いで撮影したために、適用前では水平が取れておらず、どこか不安定なのだが、適用後は自動的に補正してくれた

これは、初心者や急いで撮影した際にありがちな、「写真が斜めになってしまった」「撮りたい人物が中央からずれてしまった」などの構図の失敗を自動補正。元の写真と別のファイルとして保存してくれる、という便利機能だ。

従来のシャープ製スマートフォンにも、被写体の特徴を分析して構図をガイドする「フレーミングアドバイザー」があったが、今回は撮影後の写真を整えてくれる。

もちろん、撮影後の加工で同じことはできるのだが、自動で、かつ見栄えのいい状態にしてくれるのがポイント。手動での加工いらずでバッチリ決まった写真に近づけてくれるという、心強い機能なのである。



実際に使ってみたが、風景写真での曲がりだけでなく、少し引いて撮影した料理などでも、適切な「寄り」状態に加工し、見栄えのいい写りにしてくれる。

シャッターチャンスに気づいて慌てて撮影したため、構図を決められなかった写真でも上手く見せてくれるのは魅力的。このような機能により、AQUOS Rのカメラは「使えば使うほど愛着が湧いてくる」仕上がりになっている。


▲設定を「おまかせオート」にすると、料理も美味しそうに撮影してくれる。

スペックは「最速仕様」に

もちろん、処理速度と基本性能も充実している。CPUとGPU(SoC)にはクアルコムのSnapdragon 835を採用。メインメモリ(RAM)は4GB。さらに、ストレージ容量は64GBで、高速な読み書きが可能なUFSタイプを採用する。


▲貸出機でAntutuベンチマークを実行した総合結果は16万点オーバー。最新スマートフォンとして十二分な水準の性能だ

こうした最新かつ高速なパーツを揃えたことで、最新ゲームタイトルなどでも軽々と、しかも滑らかな画面で動かせる。ヘビーユーザーの要求にも耐えられる仕様レベルだ。

徹底した熱設計で、性能をギリギリまで引き出す

なお、いくら処理性能が高くても、発熱が大きければ本来の性能を発揮できない。そんな中で、AQUOS Rは本体の温度管理にも重点を置いている。

AQUOS Rでは、発熱が大きいSoCやカメラ、そして、無線部の周辺を中心に、温度センサーを複数配置。さらに、本体表面温度がより正確に測定できる位置にセンサーを増設している。これらのセンサーで細かく本体温度を制御することで、ゲームの長時間プレイなど、連続して高い負荷が掛かった状態でも熱さを抑えつつ、性能をギリギリまで引き出せる設計を狙っている。




▲USB端子はもちろんタイプC仕様。しっかりとキャップレス防水だ

エモパーで「生活の友」としての魅力も

そして、昨今のシャープ製スマホでおなじみの、会話重視型AIエージェント『エモパー』も搭載。身近な予定やニュース、AQUOS Rがカウントしている歩数などの情報を、音声や全画面を使ってわかりやすくユーザーに伝えてくれる。



さらには、「動く充電クレードル」こと『ロボクル』も用意する。これは、一見すると単なる充電クレードルだが、エモパーがお話する際にインカメラで人を検知。文字通りくるくると回転して、ユーザーの方を向いてエモパーが話しかけてくれる。ユーザーからエモパーを呼び出すこともできるので「生活の友」としての魅力もある。

外観にも一線を画すこだわり

外観はパッとみると一見没個性的にも見えるが(もちろんこれも狙ったもの)、細かく見ていくと、競合機種とは一線を画するこだわりが込められている。


▲AQUOS Rのラウンドボディには、他社と一線を画す工夫

最近のスマートフォンは、丸みを帯びたラウンドボディがトレンドだ。AQUOS Rもそれに沿っているが、ラウンドボディには手から滑り落ちやすいという欠点があった。

一方のAQUOS Rでは側面に注目して欲しい。ラウンドボディを追求しつつも、側面に指を引っ掛けるための「峰」のような出っ張りを設けている。その峰は側面の端に行くに従って消えるようなデザインになっており、触れているととても気持ちいい。


▲本体の側面には指を掛けられる「峰」が設けられており、角の曲面で消失する(2枚目写真の左側)......という、金型を含め手間ひまのかかるデザインだ


▲指紋認証の速度は快適。登録数は5種まで可能だ

「2年間のAndroid OSバージョンアップ」を保証

さらに特筆したい点がある。それは「2年間のAndroid OSバージョンアップ」を保証していること。しかも発売するNTTドコモ、au、ソフトバンクの3キャリアに共通してである。

正直なところ従来のシャープ製スマホでは、Androidのバージョンアップが提供されにくく、実質的な製品寿命が短くなった機種もあった。しかし今回は初期バージョンから現在実質的に最新のAndroid 7.1.1である点に加え、この公式表明があることから、OSバージョンアップに絡んだ製品寿命は十二分に長くなるはずだ。


▲2年間のOSバージョンアップが保証されており、安心して使い続けることができる

そのほかにも、特徴的な機能を多く備えたAQUOS R。ハイスピードIGZOやワイドで高解像度なレンズ、そしてエモパーなど、ここ2~3年でシャープが進めていた戦略の集大成とも呼べるスマートフォンだ。

それゆえに、他機種がまだ搭載していない機能などでも、既に数世代のノウハウで「練り上げられた完成度」となっている。またそれらの独自機能は、ここまで紹介してきたように、使っていると楽しく、また手放せなくなる魅力に満ちたものである。

「スマートフォンを初めて使ったときのワクワク感や楽しさが蘇る」このAQUOS R、ピンと来た方は是非店頭で触れて、確かめてみてほしい。生活の友として使っていくと、この言葉が決してオーバーではないことがわかるはずだ。

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