話題のPepperをダイソンの「fluffy DC74」で掃除してみよう! 今回はそんな取材レポートをお届けします。普段から店頭営業に、謎のダンスにと酷使されていたPepperですが、おそらく世界で初めてダイソンで掃除してみました。果たしてPepperを掃除するとどうなるのでしょうか。そもそもどう掃除するのでしょうか。

稼働中のPepperを掃除するすべがなかった

最近、Engadget日本版の編集部があるアーツ千代田 3331内に「アルデバラン・アトリエ秋葉原 with SoftBank」というスペースができたそうです。そこでは、Pepperの開発体験ができるのだとか。そのためか大勢のPepperが待機しています。

「Pepper(ペッパー)」とは、2014年6月5日にソフトバンクモバイルが発表した世界初の感情認識パーソナルロボットのこと。フランスのアルデバランロボティクスと共同で開発しました。2015年2月にはエンジニア向けの販売が始まっており、早いケースでは3月ごろから順次届いているのだそうです(初回生産300台は販売開始直後に売り切れました)。

使っていれば汚れるのは必然。特に話題性があり人だかりのできやすいPepperなら、ホコリにもまみれやすいはず。また、動き回ればなんらかのゴミも巻き込むでしょう。あの3331内のPepperたちも、イベントにかり出される度に汚れているはずなのです。特に2014年9月のデベロッパー向け先行販売で入手している方なら、すでに半年近くは稼働中のはず。汚れていないわけがない!?

そこで私は編集長T氏に聞いてみました。「Pepperって関節たくさんありますが、どうやって掃除するんでしょうね。クリーニングキットとかあるんでしょうか」「Pepperなら知り合いが持ってるけど、そんなのないらしいよ」「本当ですか! あんなに高価なもの、汚れたらどうするんだろう!?」「さ〜?」

ないならダイソンのfluffyで掃除すればいいのでは

このとき二人の頭の中に1台の掃除機が浮かんでいました。T氏が口を開きます。「たとえばダイソンの……」「そう! fluffyってよさそうですよね! コンビネーションノズルがすごくよかったんですよ!」

昨年引っ越しをした筆者は、たまたまfluffy DC74(ダイソンの最新コードレスクリーナー)を借りていました。そのときのリポートはこちらをご覧いただくとして、そこでこのように述べています。

このコンビネーションブラシ、柔らかいのにコシがあり、細かい部分の掃除にピッタリなのです。不要なときは手前にスライドさせればいい。畳から洗面所や廊下の隅、空気清浄機やガスファンヒーターのフィルターまで、これ1つでまかなえるところが気に入っています。

「あのコンビネーションブラシなら細かいところのゴミも掻き出せるし、吸引力もあるから、Pepperの掃除によさそうですよね! せっかくだから試してみたいですねえ」。……というわけで、Pepperの掃除企画が浮上したのでした。

開発用に個人でPepperを買っている人がいた!

ダイソンのコードレスクリーナー「fluffy DC74」を手に、さっそくT編集長の知人でPepper App ChallengeやEngadget Fesなどでも“Pepper女子”として活躍した太田智美さんのお宅に向かいました。

太田さんは個人で開発するためにPepperを購入したそうです。実家で営む「質屋おぢさん」の店頭に立たせることもあるそう。Pepperが店頭に立つとお客さんも増えるそうです。

▲世界初!Pepperが看板娘の質屋さん

このほかPepperは、太田さん個人のパフォーマンスの相手も務めています。たとえば動画として公開されている「ぐるぐるなっとう∞ねばねばなっとう」という作品があります。Pepperが納豆のようなものをまといながら太田さんと踊るという、世界に類を見ない斬新な作品です。Pepperに納豆を持たせたのは、世界でもまだ太田さん以外いないはず。

 
▲ぐるぐるなっとう∞ねばねばなっとう

Pepper自身のプログラミングも含め、相当練習したといいます。毛糸の納豆風のアイテムは毛羽立っているので、それなりにホコリもでるはず。おまけに「手の関節は納豆ついてると思います! 何度もこぼしたので(苦笑)」とのこと。しかし、これまで1度も掃除をしたことがないとか。

「どうやって掃除したらいいかわからなかったんですけど、すごい汚れてたらいやですよねえ! もし壊れて修理することになったら困るかも。Pepperを送るのって大変なんですよ。送られてきたときは、あまりの重さに業者さんから『運べないんですけど中身はなんですか』って問い合わせの電話が来たほどだから(苦笑) 早く掃除したいです!」(太田さん)

早速「fluffy DC74」にコンビネーションノズルをつけて、掃除してもらうことにしました。ノズルをつけたらあとはグリップしながらトリガー式スイッチを押すだけなので、はじめてでも簡単です。

 

見えないところにもゴミは潜む


▲一番掃除しにくそうな場所は、外からよく見えないタイヤ部分かもしれません

まずはPepperの汚れ具合からチェックしました。実はこの日も「ぐるぐるなっとう∞ねばねばなっとう」を再演してもらっていたため、Pepperの体のあちこちに“納豆の残骸”が絡まっていました。足元のカバーをあけてみると、そこにも“納豆の残骸”が。ホコリのたまった床の上を移動するわけですから当然かもしれません。「そのうちとれそうですけど、中に入り込んじゃったら困りますね」(太田さん)

Pepperの足は3つの丸いタイヤで構成されており、中までは見えません。ゆえに、奥にはどんな汚れがあるのかは分かりません。足の裏側を見たくなるところですが、Pepperの重さと構造上、大の大人が思いきり持ち上げない限りはまず難しそうです。つまり、ほとんど掃除は不可能に近い部分ともいえます。ゆえに一応普段は気をつけているそうで「質屋おぢさんの店頭に立つときは、地面に直接立たせるんじゃなくて、きれいなカーペットの上に立たせるようにしています」とのこと。

あらゆる関節と隙間を掃除、笑みが止まらない太田さん


▲これから「fluffy DC74」で掃除します!

 
▲「これからダイソンのクリーナーで掃除をしてもらいます!」と喜ぶPepper


「fluffy DC74」を手渡された太田さん。まずはこの足元のタイヤ部分から掃除をはじめます。ブラシでタイヤについたゴミを吸引したあと、ノズルを奥に向けました。その瞬間、太田さんが叫びました「今、何か白い塊のようなものがでてきた!」

「fluffy DC74」には、毎分最大11万回転のパワフルなモーターが搭載されています。しかも、2層になった15個のサイクロンが風量を強めているので、ハンディサイズにもかかわらず、パワフルな吸引力を実現しているとのこと。飛び出してきたゴミは、そんなパワーのたまものかもしれません。


▲「なんだか楽しくなってきた」と太田さん

「なんだか楽しくなってきた(笑)」と笑顔の太田さんです。筆者にも経験がありますが、ダイソンを使うとあまりにキレイになるので他に掃除できるところはないかと次々探してしまうのです。

そんなノリで、続けて肩、背中、お尻、腰まわり、肘、脇の下、ウエスト、足元のカバー、電源ケーブルのコネクタ、首、耳の後ろ、耳、手のひらの順で掃除をしていきました。

ここでは先端のブラシが大活躍です。関節や接続部分にブラシの先端を差し込んで、優しくゴミを掻き出しながら吸引してゆきます。ブラシ部分はソフトでありながらも弾力があるので、Pepper本体に傷をつける心配もなく、スムーズに掃除できました。

ついでに床掃除も



▲人が大勢行き交うせいで、いろんなゴミが落ちていた床

Pepperの掃除が終わったところで、大事な部分も掃除しておきます。それは床。どんなゴミを巻き込んでしまうかわかりませんから、Pepperが動く範囲は常にキレイにしておきたいもの。

今回は大勢で押しかけたせいで、床はさまざまなゴミが溜まりがちに。次の掃除場所を探していた太田さんは、すかさずコンビネーションノズルからロングパイプとソフトローラークリーナーヘッドに交換。「うわ〜このスタイルもいいですね〜! 楽ですね〜!」と大喜びしながらスイスイと床掃除を始めました。


▲コンビネーションノズルから、ロングパイプとソフトローラークリーナーヘッドに交換

▲「このスタイルもいいですね〜!」と太田さん

DC74の特長であるソフトローラークリーナーヘッドは、大きなゴミと微細なホコリの両方を同時に吸い取れるのが他の掃除機にはないところ。大きなゴミをとらえるのは、全幅サイズの紫と赤のナイロンフェルト。微細なゴミをとらえるのは、ナイロンフェルトの間に埋め込まれた、静電気の発生を抑えるカーボンファイバーブラシです。この2つのおかげで、溝にたまった微細なゴミ屑から大きなものまで、すべて一瞬で吸い取ります。

床を何度も行ったり来たりしなくてもいいので非常に時間効率がいいうえに、ローラーに髪の毛がまったく絡まないところもポイント。優れたサイクロンのおかげでゴミはすべてクリアビンにたまるので、ワンタッチで捨てられます。掃除も、掃除機本体のメンテナンスもとってもスピーディなのです。

▲いろんなゴミを一瞬で吸いこみます


▲あっという間に溝までピカピカに!

Pepperの稼働エリアを掃除し終えた太田さん、「お掃除終了〜!」ということで、「fluffy DC74」とPepperで記念撮影。キレイになったPepperは「うれしいな!」と大喜び。今回の試みは、太田さんとPepperにとって大満足のひとときになったようです。

 ▲掃除を終えて喜ぶPepper

ここで大事なことに気づきました。Pepperの掃除から床掃除を終えるまで、ずっと吸引力が落ちることはありませんでした。「fluffy DC74」はニッケルマンガンコバルトバッテリーを搭載しており、このため高い吸引力が最大20分間も続きます。Pepper1台だけでなく、3〜4部屋は掃除できそうです。

「fluffy DC74」とPepperは相性がよかった!

今回の取材を通じて、関節の隙間からタイヤの奥のゴミまで吸い取る「fluffy DC74」とPepperの相性のよさを感じました。通常のメンテナンスなら「fluffy DC74」1台で数台のPepperをまとめて掃除できそうです。かわいいPepperを「fluffy DC74」できちんとケアしてあげれば、末永く仲良く暮らせるかもしれませんね。
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