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CHI2009 posts

膨らんだり凹んだりして形の変わるタッチディスプレイ



次にくるインタフェースは何だシリーズ、最終回はカーネギーメロン大の開発した、膨らんだり凹んだりして形が変わるディスプレイ。形が変わる様子は続きにある動画を観ていただくのがてっとりばやいかと思いますが、ディスプレイ表面はラテックスシートで作られていて、空気圧で出たりひっこんだりします。単に映像の立体感を演出するためではなく、押せるボタンは出っぱらせ、押せないボタンは平らなままにしておくなど、画面上では立体的に描かれている GUI のボタンの類を本当に出っぱらせたりして、操作をわかりやすくすることを狙っています。

例によって研究途上のものですから、出っぱりの形はあらかじめ決まっている、画面は裏からプロジェクタで投影、ボタンの凸凹を個別に制御するのが難しいなど様々な制約はありますが、これまでこの種の研究ではあまり見たことのなかった独特の丸みや柔らかそうな感じに魅かれます。

次におまえは「これはエロゲに使える」という!

触れた強さも分かる新マルチタッチパッド UnMousePad も触ってきた



裏タッチ操作の nanotouchに続いて、次に来る (かもしれない) ユーザーインターフェース技術を体験してみたシリーズをお届けします。今回はニューヨーク大のオスカー研究者こと Ken Perlin の研究室から、「安価に作れる感圧式マルチタッチパッド」というふれこみの「Unmousepad」に触ってきました。

iPhone など軽く触れただけで反応する静電容量式が増えてきたせいか、最近は「残念ながら」よばわりをされることもある感圧式ですが、Unmousepad ではセンサにかかる圧力の分布を計測することができるため、触った / 触っていないの認識だけでなく、軽く触れているだけなのか強く押し込んでいるのかも識別することが可能。上の写真にあるように、手の形状をはっきりと捉えることができる程度の解像度をすでに達成しています。応答速度も良好で、毎秒100スキャンはいけるとのこと。

肝心の「安価に」の部分ですが、具体的な値段については明言は避けられてしまいましたが、試作品段階では十万円のオーダーで作れるとのこと。センサ面については感圧抵抗性インクと絶縁インクをプラスティックシートに印刷して作られているので、量産効果は比較的早く現われるだろうから、量作ればあっという間に安くなるよ、ということでした。同種の仕組みの圧力センサはすでに蒲田工業のタクタイルセンサーなどで製品化されていますが、Unmousepadは配線の数が少なくても解像度を落とさない工夫が施されているため、さらに安く作れるという主張です。配布された資料によれば、1フィート四方$10以下を目指しているようです。長方形だけでなく、円盤状や扇形など様々な形状のセンサ面を作れることもウリの一つ。続きに動画と円盤状に加工したパッドの写真を掲載しています。

将来的には透明電極と透明インクでセンサも透明になり、ディスプレイの上に貼れるとも主張していますが、こちらはまだ試作品は出ていません。

画面の裏からタッチして操作する「nanotouch」を触ってきた



タッチインタフェースの宿命である「指で画面を押していると自分の指が邪魔」問題を解決する「裏タッチ」ものとして以前「Lucid Touch」をご紹介しましたが、その正常進化形「nanotouch」がデモされていたので触ってきました。

機構としてはこの上なく単純で、液晶画面の裏に静電容量式のタッチパッド (マルチタッチ非対応) が貼りつけられており、いくつかの機械式ボタンが筐体の側面に追加されているというもの。Lucid Touch と違い自分の指の影こそ見えませんが、このタッチパッドを指でグリグリと動かせば、画面全体を隅から隅まで眺めながらタッチすることができます。続きに掲載した動画を観ていただけると感じが掴めるかと思いますが、位置入力については特に違和感なく使え、視界がクリアである喜びを充分に堪能することができました。ただ、タッチパッドをタップしてのクリック入力にはちょっと違和感あり。自分から見た指の動きがいつもと逆で、自分に向かって指を動かすせいかもしれませんが、慣れればどうということもないかも。

Lucid Touch の開発にも携わっていた、Microsoft Research / Hasso Plattner Institute の Patrick Baudisch によれば、この技術を応用することで、腕時計や指輪みたいな小さなデバイスにも液晶画面を搭載し、ポインティング入力が可能になるだろうとのこと。腕時計であれば文字盤の反対側のベルト部分にタッチパッドを搭載すればよいという考え方です。nanotouch のサイトには他の様々な極小ウェアラブルデバイスへの応用アイデアが紹介されています。なお、会場で取材中に頻繁に聞かれていた質問「iPhone にも使える?」に対しては、「iPhone は大きすぎる (だから裏から触らなくてもいい)」と答えていました。

間違ったキーが押せなくなるキーボード「Typeright」



スペルミスや誤字脱字を自動的に検出して、赤線を引いたりして教えてくれるソフトウェア技術はすでに確立されていますが、キーボードに細工を施してそもそも間違ったキーを押せなくするという、タイプミスへのハードウェア方面からの挑戦がドイツアーヘン工科大学により披露されました。その名も「Typeright」。すべてのキーにソレノイドが埋め込まれており、キーを押すのに必要な力を変えることができるようになっていて、それまでに打ち込まれた文字列から判断して入力されることがほとんどないであろうキーを固くすることができます。まったく押せなくなる訳ではなく、ある程度力をかければ入力することはできるので、辞書に載っていない単語も入力することは可能です。

実際に触ってみると、打ち間違いを自動的に訂正してくれるものではなく、タイプミスが減るというよりは、文章入力中に突然キーが反発して突き指しそうになることで、自分が犯したタイプミスに気付きやすくなる、という感想です。なお、デモ機は英文のみ対応だったため、自分の名前の入力に支障をきたすのはいささかイラッと来るものがありました。

日本語対応版が完成した暁には、使える文字の種類が段々減っていくような実験的小説に挑戦されるような小説家の方に使っていただいて、感想を伺ってみたいものです。




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