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アポロ11号の月着陸、40周年を記念してウェブ・Twitter中継



人類を月面に立たせたアポロ11号のミッションから40周年を記念して、発射から着陸までの4日間をオンラインで「リアルタイム」中継するイベントが実施されます。主催は関連資料を保存するジョン・F・ケネディ大統領図書館・博物館。オンライン中継は特設ウェブサイト http://www.wechoosethemoon.org/で当時の写真・動画・音声記録をリアルタイムにストリーミングするほか、ヒューストン基地とアポロ11号・イーグル着陸船・コロンビア司令船とのやりとりは3つのアカウントを使ってTwitterでも再現される予定です。つまりフォローしておけば、それぞれのタイムライン上で「人類にとって偉大な飛躍なう!」という有名な発言の瞬間を体験できます。

特設サイトで使われる資料はNASAの保管する写真400点に加えて記録映像44本、109時間24分にわたる音声、2223ページにわたる資料文書。またCGアニメーション11本も視聴できます (あくまで解説アニメ。「どこにカメラがあったんだ??」などといわないこと)。ヒューストンとアポロクルーのやり取りを再現するTwitterアカウントは:
  • アポロ11号からヒューストン = AP11_Spacecraft
  • ヒューストンからアポロ11 = AP11_Capcom
  • イーグル(着陸船)からコロンビア(司令船)・ヒューストン = AP11_Eagle
の3本。ただし膨大なやりとりをすべて送信すると大変なことになるため、「ヒューストン、あ...ありのまま 今 起こった事を」「こちらヒューストン。まずおおお落ち着け」といった疑惑の通信はばっさりカットされた抜粋になります。

ウェブ中継の開始は発射の瞬間からちょうど40周年 (の1時間半前)にあたる7月16日午前8時02分(米国)、国内では16日木曜日 午後9時02分から。ここはぜひ日本のニコニコ動画でも中継イベントを実施して、「ちょw星条旗はためきすぎwwww空気ないのにwwww」「捏造乙wwww」といったコメントから40年後の科学教育のありかたを考える機会にしたいところです。

Read - プレスリリース
Read - We Choose the Moon

月面基地建設に向けたレゴリス整地ロボ



昨年、NASAが2020年より月面における有人活動の再開を目指していると報じられました。もしかするとその際に有人シャトルが到着する先は、先発隊のロボットが整備してくれた場所かもしれません。米国Astrobotic Technology社とカーネギーメロン大学のグループが先週、150kgサイズのショベルカーロボットを二台用いることで、シャトル発着陸用の場所を作る研究を発表しています。

NASAがスポンサーとなったこの研究によると、イメージ写真にあるような直径60m・高さ2.6mの半円の着陸場所を作るのに、ロボットに必要な時間は六ヶ月。肝は、ロボットはただ土砂(レゴリス)をすくうショベルカーに留まるのではなく、背中にダンプカーのような荷台も取り付けたこと。月面整地ロボはこれでレゴリスをすくう、積む、運ぶ、落として圧縮して堤(バーム)を作る、たまに充電ステーションまで戻る、を黙々と繰り返すことになります。ただし当たり前の話ですが、ロボットの速度:積載量の比率やまだ分かっていないレゴリスの振る舞いにより結果は大きく異なるとのことです。Read先のPDFプレゼン資料ではレゴリスを資材として使う場合の課題、仮想のロボットを設計したシミュレーションなど、月の地表整理に関わる皆様には興味深い内容となっています。

[Via ComputerWorld]

動画:NASAのクレーター踏破ロボ AXEL Rover



思い出したように掲載するロボ動画の新着はNASA JPLが開発中の新コンセプトローバー「Axel」。従来の移動手段では困難な地形で観測やサンプル採取をおこなうことを目的としており、たとえばスピリットのようなローバーでは越えられない障害を乗り越え、不安定な地形や極端な傾斜のあるクレーターなどにも乗り込むことができるプローブ的な役割が想定されています。

構造はワイヤ(テザー)の巻き付いた車軸部分を本体として、外輪船のようなパドルを備えた車輪が両端についたもの。続きに掲載した動画をみると、爪でよじのぼる両輪駆動のほかテザーを自分の命綱として伸縮させることで「ハマリ」を回避しているようです。

開発者Issa Nesnas氏いわく、この仕組みにより「どんな地形も越えてゆける。どころか、実際には地面すら要らない。バルーンからでも降ろせる」。共同研究者Pablo Abad-Manterola氏によればテザーの絡み対策も技術的課題のひとつ。小型化と採取アームの改良が進んだ暁には、魔窟と化した部屋から探し物を取ってきてくれるバージョンにも期待したいところです。難地形対応ロボといえば何度観てもキモすばらしいBigDog、クライミングロボシリーズはCapuchinの記事中リンクを参照。

[Via Network World]

火星探査機「スピリット」応答せず



火星探査機「スピリット」からの連絡が途絶えています。NASAの発表によると、先週日曜から移動の命令を受けても動かなくなり、続いて地球への活動記録の送信も行わなくなりました。月曜には探査機の再設定のため太陽の位置をカメラで発見するよう命令を送りましたが、これにも失敗。宇宙線が回路に悪影響を与えたのが原因ではないかと考えられていますが、火星人の攻撃を受けたのだと想像するのも自由です。

なお「スピリット」と相棒の火星探査機「オポチュニティー」は先日、火星着陸から五周年を迎えたばかり。もともとの活動期間は三ヶ月を予定していました。これまで十分な活躍をしてきましたので、そろそろ超過勤務に嫌気が差したのかもしれません。

ギャラリー:NASAの新しい月面探査車「ルナー・エレクトリック・ローバー」



写真はNASAの新しい月面探査車「ルナー・エレクトリック・ローバー」。先日のオバマ大統領の就任記念パレードに登場しました。二人の宇宙飛行士が二週間滞在できる作りになっています。知っておいてどうなるものでもないですが、いちおう書いておくと、OSはWindows XP。

栄華を誇ったアメリカの宇宙開発も、昨今は中国の勢いに話題を奪われ気味。しかしオバマ大統領は宇宙開発に力を入れ直すと言われていますので、今後も色々な宇宙ガジェットの登場が期待できます。続きには就任パレードの様子を掲載。

[Via Billionaire Boys Club]
[Thanks, Cade]

火星探査機フェニックス、ついに活動を停止



NASAの発表によると、5月の着陸以来火星の地表で調査をおこなってきた探査機 マーズフェニックスランダーがついに活動を停止したとのこと。7月には水の存在を確認するなど多大な成果を挙げ当初予定の三か月を大きく超えてミッションを続けてきたフェニックスですが、着陸地点での日照時間減少と気温低下にともないバッテリーの再充電も不可能となり、最近は夜が訪れるとともにその日のメモリを失う状態となっていました。

NASAのプロジェクトマネージャBarry Goldstein氏によれば、火星を周回するオービターがPhoenixから最後の通信を受けとったのは11月2日。今後も通信の試みは続けられるものの、火星が冬に向かう中でフェニックスが再び目を覚ます可能性はきわめて低いとのこと。ミッションは大成功を収め取得したデータは今後も長きにわたって研究・分析の対象となるものの、障害や復旧のたびにほとんど擬人化して語られることの多かったフェニックスランダーだけに活動の停止は寂しいかぎりです。MarsPhoenixが最後に更新したTwitterメッセージはこちら。(自分で解読したいかたはこちらの変換表をどうぞ。最後の2文字は英文メールなどで使われる記号表現。)

フェニックス・ランダー、火星の水を確認



ついに正式な確認が来ました。NASAの発表によると、火星の地表を探査中のマーズフェニックスランダーが採取した土壌のなかに水の氷が含まれていたことを確認したとのこと。火星に水が存在することは過去の観測結果からほぼ確実とされていましたが、今回はフェニックスが採取した土壌サンプルを加熱して発した蒸気を分析した結果からはじめて実際の水の存在を確認したことになります。

またNASAはこの結果を受けて、フェニックスの探査ミッションをさらに延長することを発表しました。延長期間は未確定。今回の分析結果から有機物は「今のところ」確認されていないものの、NASAは現在までに得られたデータを元に分析手法を最適化することで有機分子の発見を目指すとしています。水は存在が確実視されていため「発見」というよりも「確認」でしたが、ここからは「地球以外の天体に生命(またはその痕跡)発見!」につながるかもしれない有機分子探しがさらに本格的にはじまることになります。

宇宙ステーションから撮影したiPod



写真は日本の実験棟 きぼうとカナダのロボットアームDextreを運ぶミッションSTS-123より。国際宇宙ステーションISSから撮影されたスペースシャトル エンデバーのクルーキャビン付近を拡大したもの。窓を通してやや型落ちのiPodが見つかります。iPodがシャトルに持ち込まれているところはたびたび目撃されていますが、機内ではなく外側から、シャトルの外観と地球を背景に写っているのはなかなか新鮮です。

さて、iPodといえば国内で火花をあげたり各国で発火・破裂事故の報告がある大変ホットな製品としても知られていますが、ABC Newsの科学トリビア記事What You Don't Know About Living in Spaceによれば、シャトル用のiPodはリチウムイオン電池ではなく単三アルカリ電池で駆動するように改造されているとのこと。シャトル内で火を噴いたらどうしようと心配する必要はなさそうです。

Read - オリジナルの高解像度写真 (1.6MB)
Read - NASA STS-123ミッション ISS016-E-032312 解説

NASAの六本脚/腕ロボATHLETE



「ATHLETE」はNASAのJPLで開発されている探査ロボプラットフォーム。名前はAll Terrain Hex-Limbed Extra Terrestrial Explorer、全地形六肢型地球外探査者より。あおった構図の写真から全高15メートルくらいの多脚ロボを期待しそうになりますが、身長は人と同じくらい。脚がたくさんあるロボットにときめくという方は続きに掲載した動画をごらんください。

タイヤ付きの六本脚で平坦な場所では輪行、険しい地形では歩行が可能といったところは見た目そのままですが、萌える 興味深いのは任意の肢にアタッチメントを取り付けて腕として使うこともでき、しかも車輪用のモーターでパワーツールまで扱えること。動画ではドリル・アタッチメントを付けてぐりぐりと回すところがみられます。目標は10年後程度のスパンで月面などの探査に利用すること。ただ名前はアスリートでもあまり俊足ではないらしく、電動ドリルやハサミを装着した六本脚ロボに追いかけられることになっても(今のところは)楽に逃げられそうです。

[via MAKE: Blog]

ルーク・スカイウォーカーのライトセーバー、宇宙へ



宇宙関連ニュースのcollectSPACEによると、映画スターウォーズの公開30周年を記念して、ルーク・スカイウォーカーのライトセーバーがスペースシャトルで宇宙に運ばれるとのこと。使用されるのは撮影に使われたオリジナルのプロップで、10月に打ち上げが予定されているディスカバリー号のフライトSTS-120に国際宇宙ステーションの新モジュールとともに搭載されることになります。

スターウォーズと実際の宇宙開発の関係......という以前にライトセーバーが無重量状態で浮いている画はちょっとNGのような気がするものの、30周年となればR2-D2も量産してしまう米国の政府機関らしいニュースといえるのではないでしょうか。ルークのライトセーバーは打ち上げに先立つセレモニーにて、ボバ・フェットとジャンゴ・フェットが見守るなかチューバッカによってNASA職員に手渡される予定。ソレはスターウォーズ的に一体どんな状況なのか想像するとなかなかシュールです。

国際宇宙ステーション搭載コンピュータにサボタージュ工作が発覚



APによると、8月7日打ち上げ予定のシャトル「エンデバー」に搭載される予定のコンピュータが内部配線を切断されるなど工作を受けていたことが発覚、NASA当局が捜査を進めているとのこと。

犯人は契約業者の従業員で、業者が発見してNASAに通報したことから事態があきらかになりました。問題のコンピュータはISS(国際宇宙ステーション)に運ばれて機体(船体?ステーション体?)の歪みを計測するもの。NASAによれば、業者からの報告がなかったとしても通常の試験で発見されたはずの極めて単純な破壊行為であり、また仮にそのまま使用されることがあっても(運ぶだけの)シャトルはもとよりISSの運行にも実質的な危険はなかったとのことです。

NASAは契約企業名や従業員について明かしていませんが、APによれば問題の企業はスペースシャトルに使用されるセンサーなども納入している業者。NASAではフロリダの宇宙センターで機械工組合のストがおこなわれていたりしますが、これとも無関係とされています。


さて、やはり気になるのは動機ですが、いまのところはNASAもコメントしていないため不明。ただコンピュータといっても計測のたびに微妙に違う数値を答えたり、乗組員をひとりひとり消してゆくような話ではなく単に「配線が切断してあった」という分かりやすい破壊行為だったことから、なにか映画的プロットに基づいた妨害工作というよりも「上司がむかついた」「コーヒーが切れていた」といった理由なんじゃないかと思われます。




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