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脳波で演奏するブレイン・オーケストラ、プラハで演奏会



脳波+車椅子脳波+ルンバ脳波+Twitterなどこれまでお伝えしてきた脳波インタフェースものに比べると、脳波+楽器というのはいかにも地味かもしれません。しかし正式なイベントで四重奏を披露したとなると話は別です。演奏したグループはその名もMultimodal Brain Orchestra。先月末にプラハで開催されたScience Beyond Fictionカンファレンスの終わりにその演奏を披露しました。

Multimodal Brain Orchestraはエモーショナル・コンダクターを名乗る指揮者と、四人の演奏者で構成されています。結成の目的は「脳が肉体なしに何をできるか試す」こと。演者は二人組に分かれ、一組は文字の点滅するスクリーンの中からあらかじめ定められた文字を探すことで、記憶に関係するP300という脳波を「演奏」します。一方、もう一組は異なる周波数で点滅する四個のライトを指揮者の指示するとおりに見ることで、視覚の刺激に関係するSSVEPという脳波を「演奏」。二人組のうち、一人の脳波は音量を、もう一人の脳波は転調を担当して音を出力します。スコアと脳波はスクリーンに表示されるため、観客からも見ることができるとのこと。残念ながらread先の動画は日本から見ることはできませんが、さしずめ脳波で操作する音ゲーという感じでしょうか。

なお、脳波の計測にはg-tec社の帽子を利用。プロデューサーのAnna Mura氏をはじめ、関係者はスペインPompeu Fabra大学のSPECS(Synthetic, Perceptive, Emotive and Cognitive Systems)グループに所属しています。余談ながらreactableもPompeu Fabra大学で生まれたもの。reactable同様にこちらの製品化にも期待したいところですが、視覚への刺激がどの程度なのかを知るまでは容易に「やってみたい」とは言わないことにします。

[Via Make]

動画:Twitter-脳インターフェースで手を使わずに投稿


息を吸って吐くようにTwitterへ投稿を続ける皆様にとって、思ったことがそのままTwitterに投稿される脳波インタフェースは夢の存在でしょう。その夢への第一歩にウィスコンシン大学の学生Adam Wilsonさんたちが取り組んでいます。仕組みは写真のように脳波計測機を使い、選択したい文字がディスプレイに表示されているときに念じることで、その文字が入力されるというもの。同様に「Twit」ボタンが選択されているときに念じれば投稿完了です。慣れると 一秒 一分に十文字は入力できるようになります。技術的には出力先をTwitterにしただけ。

先日ご紹介したロボットアーム付き車椅子と同じで、こちらも閉じ込め症候群など意識ははっきりとしているのに体を動かせない人向けの利用が期待されています。脳波Twitterを夢見る皆様からはこれでは普通に入力したほうが早いじゃないか、という溜息が聞こえてきそうですが、今後Twitterに最適化された脳を持つニュータイプが現れないとも限りません。脳波投稿に加え、セレブ赤ちゃんキック植物たちの呟きであふれるTwitterの未来は明るそうです。

続きには動画を掲載。次はタイムラインを脳に直接出力するインタフェースでしょうか。

[Via Hack A Day]

脳活動から心を読む機械、現在の精度は80%


カナダ最大の子供向けリハビリ病院 Bloorview Kids Rehabにて、人間の「心を読む」恐ろしい機械が開発されています。従来のいわゆる嘘発見器は汗や脈拍頼りで信頼性に疑問があり、脳波計測によるマインド・リーディングは個体差が大きく学習が面倒、といった問題がありましたが、Bloorview の手法が計測するのは血液中の酸素濃度。脳が活発に動いていると脳内血液の酸素が増えるため、前頭葉に赤外線を照らし酸素によって吸収された量を読みとることで脳の活動が分かるという理屈です。赤外線で酸素消費量を読むNIRSは従来からさまざまな分野で使われてきましたが、Bloorviewの研究はこれをマインド・リーディングに応用した形になります。好きなものを見ると脳が活発になるか、嫌いなものを見ると脳が活発になるかは個人差がありますが、脳波計測のように時間のかかる事前学習がいらないというのが利点。(画像とモデルは我々好みのイメージです。)

現在おこなわれているのは、被験者に二種類の飲みものを見せてどちらが好きか当てるというテスト。すでに80%の精度で心を読むことに成功したとのことです。つまり「心を読む」といっても、そのとき目にしている対象が「好き」か「嫌い」かを外から読み取れそう、という段階。場所がリハビリ病院だけに、会話やジェスチャーのできない子供向けのインタフェースとしての活用が検討されています。もっとも、ペプシやバーガーキングのCMに登場するのは時間の問題でしょう。詳細は今月号のJournal of Neural Engineeringに掲載予定。携帯型も開発中というのでおちおちしていられませんが、とりあえず「誰が俺の嫁か」といった抽象的な問題の対処にはまだ時間がかかりそうで一安心です。

脳波で操作するロボットアーム付き車椅子



先日、RFIDを使った認知症早期発見の研究をご紹介したサウスフロリダ大学(USF)から、今度は脳波で動く車椅子の話題です。脳波を計測する帽子をかぶることで、体一つ動かさずに車椅子を動かすことができます。しかも、車椅子にはロボットアーム付き。こちらも当然、脳波で動かせます。

もっとも、ジェダイのように「右に動け」「左に動け」「F5を連打」といった、思念をそのまま認識するわけではありません(ジェダイの騎士がF5を連打しているかどうかはさておき)。あらかじめ用意された命令がディスプレイ上で順に選択されるので、適切な時に「念じる」と、P300と呼ばれる脳波反応を計測して、その命令を実行するという仕組み。スティーヴン・ホーキングはディスプレイに次々と表示される単語をボタン一つで選んでいくことで高速に文字入力を行いますが、あの脳波版と言えるでしょう。

「潜水服は蝶の夢を見る」という小説/映画では全身麻痺になった男がまばたき一つを手がかりに本を書きますが、本システムがあれば閉じ込め症候群、筋萎縮性側索硬化症など、意識ははっきりとしているのに体を動かせない人が、外界とコミュニケーションが可能になるだけでなく、行動もとれるようになります。もちろん「ヨーダ監修、もっとフォースを鍛えるジェダイのトレーニング」など、ゲームデバイスとしての活用も楽しみです。

[Via MedGadget]




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