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プレイステーション2ゲーム『ICO』にGPL違反発覚



定期的に話題になる「(製品名)でGPL違反発覚」のお話。つい先日はAsusがEee PCの事例について誤りを認めソースコード全面公開という対応をしていましたが、今度はソニー・コンピュータエンタテインメントのプレイステーション2用ゲーム『ICO』にGPLライセンスのライブラリ「libarc」の使用が発見され議論となっています。

事の発端はICOで使われているテクスチャを見たくなったAlexander Strange氏が、手持ちのディスクの中身を解析して(ディスアセンブルして)みたこと。するとICOのプログラムの中にGPLで公開されているライブラリlibarcの一部が発見されました。技術的詳細と検証についてはリンク先に譲りますが、北米版や欧州版などから集まった手がかり、あるいは完全に一致するテキストやコードなどからlibarcが使われていることはほぼ確実。

(ここでGPL の乱暴な説明をすれば (ご存じの方は次の段落へ)、「自由に利用しても良いけれど、そのかわり派生物を作って配布するならそれも誰でも利用できるようにすること」という条件。ほかの人も中身を調べたり改変できるよう、実行ファイルだけでなく製法や設計図にあたる「ソースコード」を公開する義務が生まれます。)

つまり検証によれば、ICOはGPLに従った場合のみ利用が許されるライブラリを内部に組み込んでいるため、このままの状態で配布を続けるならば、PS2用の実行ファイル(ゲームディスク)だけでなく改変や応用が可能なソースコードをおなじくGPLで公開する義務を負うことになります。

SCEにこの点について問い合わせたところでは、GPL違反疑惑そのものを認識していないため現在確認中といったコメント。プレイステーション2の商用ゲームがGPL違反でソース公開という聞いたことがない状況になればまた面白いのですが、仮に事実関係が正しかったとして、現行版の配布を止めて当該部分を差し替えた版に置き換えるだけではないかとも予想されています。また個人的にICOの大ファンらしいそもそもの解析者によると、おなじチームの次回作あるいは続編である『ワンダと巨像』にはいまのところ同ライブラリの使用は見つかっていないとのこと。

[via slashdot]

Read - GPL violations in ICO

Asus、Eee PCのGPL問題を釈明、全ソース公開を約束



Asus Eee PCのGPL不履行問題についてさらに続き。Xandros系Linuxプリインストールの人気ミニノートEee PCがLinuxのライセンスGPLを守っていない、具体的には改変を加えたモジュール(Asus_ACPI)のソースコードを提供していないという問題でしたが、すばやい対応に加え釈明のステートメントがだされています。

DigiTimesによると、Asusのコメントは「Asustekは従来よりつねにGPLの精神を尊重しており、問題のソースコードを提供していなかった失敗はソフトウェア技術者の見落としによるもの」。また、関連するすべてのソースコードを公開すべく作業を続けることも約束しています。さすがは社会的責任のある大企業だけあり、常識的な対応になってなによりです。

[Via TG Daily]

GNUのストールマン、反GPL勢力のニンジャに襲撃さる



rmsことリチャード・ストールマンといえばGPLライセンスの起草者であり、フリーソフトウェア運動の開祖かつ精神的支柱として知られる偉大なプログラマー / 思想家 / 改革者ですが、そのストールマン氏が反GPL勢力の差し向けた忍者(のような全身タイツ集団)に襲撃されるというショッキングな報せが届きました。

事件が発生したのは米国イェール大学構内、同大学の学生組織YPUが主催したDRMの是非を問うディベートの席。登壇しようとするrmsの行く手を写真の忍者(には見えませんが広義のニンジャもしくはNINJA的な)数人組に阻まれたとのこと。

ニンジャの口上は「ストールマン、貴様のウィルス的ライセンスは大きくなりすぎた。GPLはソースから絶たねばならぬ」。あわやストールマン暗殺かと場内騒然、にしては和やかな写真となっているのは、この「ニンジャ」軍団はウェブコミックxkcdのエピソード"Open Source"を再現しようという悪ふざけだったから。漫画では自宅で就寝中のところをニンジャに襲われたrmsが(なぜか寝室に常備している) 刀を抜き「ストールマン死すともフリーソフトウェアは死せず」的熱弁を振るうという筋になっていますが、現実のストールマン氏は残念ながら(?) にっこり笑って写真撮影に応じただけだったようです。

肝心のディベートについていえば、ストールマンのスピーチ後におこなわれた投票では33対20で「DRM (Digital Restriction Management)は違法とされるべきである」が決議されたとのこと。(Digital Right ManagementではなくRestriction(制限)となっているのは反DRM派の言いかえ)。

Read - Yale Political UnionのBlog
Read - ウェブコミックxkcdのエピソード"Open Source"




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