Apple CEO Tim Cook speaks during Apple's annual Worldwide Developers Conference in San Jose, California, U.S. June 3, 2019. REUTERS/Mason Trinca
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今年は9月に第4世代iPad AirとApple Watch Series 6、10月にiPhone発表イベントが開催。そして11月にはApple Silicon Macイベントが……と3ヶ月連続の予想も有力視されています。「今年秋」と予告されたmacOS Big Surがいつ正式リリースされるのかも気になるところです。

新型16インチMacBook Proが年内登場?からiPhone 12 Pro売れすぎ?まで、最新アップルの噂をまとめてお届けします。

iPhone 12のイヤホン同梱廃止でAirPods販売が加速している噂

新型AirPods Proはステムがなくなる?第3世代AirPodsは2021年前半発売のうわさ

AirPods
Engadget Japan

おおかたの予想通りiPhone 12シリーズ(と同時に値下げされたiPhone XR/11も)にはイヤホン同梱が廃止されました。アップルは環境保護のためと謳っていますが、理由や動機はどうあれAirPodsシリーズなど同社のワイヤレスイヤホン売上増に繋がっているとの噂話です。

台湾のサプライチェーン情報に精通するメディアDigiTimesによると、iPhone 12発表まもなく発売された低価格な「Beats Flex」の販売が速くも加速しているとのこと。別売となったEarPodsは2000円(税別、以下同)でありBeats FLexは5400円、いっそ数千円プラスしてワイヤレスに……と踏み切りやすい価格設定ではあります。

そして例年ならTWS(完全ワイヤレスステレオ)製品の出荷は第3四半期でピーク、第4四半期で落ち込むところ、今年は自宅勤務の人たちが家族との干渉を避けるために今なお需要が高止まりとのこと。新型コロナ禍の外出規制のもとTWSに逆風が吹いていると思われましたが、家族に迷惑をかけない、近くにいても職場の同僚と会話がしやすいニーズが発生しているもようです。

iPhone 12を境にしたイヤホン同梱廃止はTWS販促のほか、カーボンニュートラル(温暖化ガスのトータルゼロ)のほか5G対応に伴うコスト増の相殺、パッケージを小さくして輸送費を下げるなどの狙いが推測されており、(TWSも販売する)スマートフォンメーカーにとっては良いことずくめ。アップルが充電器を同梱しなくなったことをからかったサムスンも、この動きに続くのかもしれません。

それに加えて、2021年前半にはステム(耳からたれる軸部分)が短くなってイヤーチップが交換できる第3世代AirPodsが登場し、ステム部分がなくなった新型AirPods Pro開発中との噂も浮上してきました。これらは一般のTWS人気を後押ししそうですが、発表を間近に控えていると噂が相次ぐオーバーイヤーヘッドホンAirPods Studio(仮)の行方も気になるところです。

新型16インチMacBook Proが年内に登場?BootCampリリースノートに手がかり

macOS Big Surベータ内に3つの未発表Macファイル発見。Apple Silicon初号機に?

16MBP

16インチMacBook Proの改良型Magic Keyboard搭載が話題となってから約1年、ようやく後継機が登場するかもしれない手がかりが見つかりました。

それは更新されたBootCampのリリースノート内に、MacBook Pro(2020)への言及があったこと。今年6月に追加された最上位のグラフィックオプション版もMacBook Pro(2019)の1つであり、記事執筆時点でアップル公式にはMacBook Pro(2020)は存在していません。

さらに数日後、今度はmacOS Big Sur11.01ベータ1から3つの未発表Mac関連ファイルが発見。macOSの /System/Library/フォルダ内には各種Macを識別するためのバンドルファイルが含まれており、半ば「アップル公式」の色を帯びている手がかりではあります。

そこでは「MacHardwareTypes-2019f.bundle」「MacHardwareTypes-2020d.bundle」=16インチMacBook Proを意味するファイルも2つ見つかっており、未発表の2020年モデルと何らかの関係があるとも憶測できます。

11月17日に噂されるアップル独自設計チップ「Apple Silicon」搭載Mac発表イベントにて、Apple Silicon Macが一挙に3機種登場するのか。それとも従来のインテル製チップ搭載Macの新型が滑り込みでお披露目されるのか、今後の展開を注目したいところです。

アップルのワイヤレス充電器AirPower、またも開発中止の噂

AirPower

一度は発売中止となった純正ワイヤレス充電パッドAirPowerは復活プロジェクト進行中と囁かれていましたが、またしてもお蔵入りになるかもしれないとの観測が報じられています。

有名リーカー(注目の未発表製品にまつわる有力情報を発信する人)Jon Prosse氏は、「「AirPowerの全プロトタイプ/テストや2021年のスケジュールから削除された」「再びAirPowerは死んだようだ」とツイートしています。

Prosser氏はAirPower復活の兆しを何度も伝え、おそらく自宅勤務のエンジニアの手元にあるらしき試作機の画像も公開していただけに、内密に復活しかけて人知れず2度目の死を迎えそうな実況を見ている感もあります。

今年初めに有名アナリストMing-Chi Kuo氏は「アップルが小型のワイヤレス充電マットを開発中」と述べていましたが、今振り返ればAirPowerよりMagSafe充電器と一致している可能性が高いとも思われます。

そしてAirPowerはiPhoneとAirPods用ワイヤレス充電ケース、Apple Watchの3つを「マットのどこに置いても充電可能」を特徴とする製品です。特定の位置に磁石で固定するMagSafe仕様とは相性がいいはずもなく、アップル社内ではMFi認証を通じてサードパーティ向けライセンスも展開できるMagSafeが優先されたのかもしれません。

アップル、独自検索エンジン開発を強化?Googleとの契約における独禁法違反調査の関連か

searchEngine

アップルが独自の検索エンジンを開発中との噂は何度かありましたが、その取組みが最近になって「強化」されたとの英Finacial Times報道です。今回は同社内の情報源はなく、業界の情報筋による観測や分析が主体となっています。

Webクローラー「Applebot」は2015年にアップルが公式に認めていますが、その用途はSiriやSpotlight検索候補、すなわち自社アプリを賢くするためと示唆されています。今年8月にはその活動が急増しているために、本格的な検索エンジンを独自開発する予定ではとも憶測されていました

今回その説が再浮上したのは、米司法省がGoogleを反トラスト法違反の疑いで提訴した直後というタイミングのこと。iOS用Safariの標準検索エンジンはGoogleに設定され、その見返りとして年間1兆円もアップルに支払われている契約を、英規制当局が競合他社にとって「参入と拡大に対する重大な障壁」として調査に乗り出したことと関連があるとされています。要はGoogleとの契約が打ち切りを余儀なくされた後の選択肢の1つ、という可能性があるわけです。

FTが挙げる「アップル独自検索エンジン開発」3つの理由のうち、1つは同社が強いプライバシー保護方針を打ち出し、ユーザーの行動追跡と深く関わるGoogleのような広告配信サービスに批判的な姿勢を隠していないということです。ほかFTは元Googleの検索やAIを担当したジョン・ジャナンドレア氏をAI責任者に迎え入れたことも補強材料としています。

しかしApplebotがもともとSiri強化が目的、ジャナンドレア氏もエッジコンピューティング、すなわち「機械学習をデバイス内で完結させてプライバシーを守る」方針を強調していることから、その意識はGoogleとの美味しい関係を断ち切る独自検索エンジンよりもAI強化に向いているとも解釈できそうです。またもAIスタートアップ買収が明らかになったこともあり、いつの日かSiriが劇的に賢くなるのかもしれません。

iPhone 12 Pro、売れすぎてLiDARスキャナ用チップ増産のうわさ

LiDAR
Apple

一見すると「iPhone 12との違いはカメラだけ」に見えかねないiPhone 12 Pro(実は筐体素材や内蔵メモリ、有機ELパネルの最大輝度も違いますが)。が、フタを開ければ需要が予想を上回る強さで、アップルも急きょLiDARスキャナ用のチップ増産を発注したとの噂話です。たしかに記事執筆時点ではiPhone 12の配送時期がおよそ11月7日~に対してiPhone 12 Proは16日~となっており、人気の高さがうかがい知れます。

もともとアップルとしてもiPhone 12 ProはiPhone 12シリーズ全体の約20%と低めに見積もっていたと見られており、廉価かつ高性能なiPhone 12人気には及ばないと踏まれていたもようです。同様の位置づけだったiPhone 11がベストセラー機になっていたことや、かつiPhone 12では液晶パネルが有機ELになったこともあり、そちらに需要が集中すると予想されたのもやむを得なさそうです。

もしもカメラ性能やLiDARスキャナの特殊機能(身長を測れるなど)が人気を集めているのなら、6日に予約開始されるiPhone 12 Pro Maxを早期に入手することも激戦となるのかもしれません。ちなみにiOS/iPadOSのApple Storeアプリで予めiPhone 12 mini/12 Pro Maxの各種オプションを選んでから「お気に入り」登録しておくと、予約開始直後に発注しやすくなるので活用したいところです。