Stranno / YouTube
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1990年代に開発が進められながらも、開発体制上の問題から完成を見ずに終わってしまっていた初代PlayStation向けゲーム『マジックキャッスル』が、20年の時を経て完成、公開されました。

このゲームはソニーがリリースした一般向けのPlayStation用ゲーム開発キット『ネットやろうぜ』上で、ゲーム開発者の松並桂一氏と、ぴろを氏によって開発されていたもの。約8か月をかけて制作されたデモ版にはソニー側も興味を示すなど好感触があったとのことですが、ソニーは両氏に『マジックキャッスル』でなく他で開発中のタイトルに加わらないかと打診。しかし両氏は誘いを断り、他から資金を得て『マジックキャッスル』完成に尽力したのだとか。ところが開発はうまくいかず、残念ながらプロジェクトは解散。その後松波氏とぴろを氏はそれぞれ別の道でゲーム開発に携わっています。

今回『マジックキャッスル』の開発が再開されたのは、ぴろを氏がお蔵入りしていた『マジックキャッスル』のソースコードを発見したことから。ぴろを氏はこのゲームを完成させて、もう4世代も後のゲーム機が発売されている2021年にリリースすることを決めたとのこと。

Eurogamerによると、『マジックキャッスル』はダイナミックなBGMに彩られたクォータービューのアクションRPGで、HPやMPといったUIの表示場所を自由に変えられるといった特徴があります。地形やマップはランダムに生成され、部屋と部屋をつないでひとつの城として構成されます。プレイヤーキャラクターは4種類が用意されており、それぞれ特徴的なスキルが用意されています。マップとキャラの位置状況に応じてダイナミックにカメラ位置が変わるため、入り組んだマップでも常に快適にゲームをプレイできるのも、よく考えられている点と言えるでしょう。

『マジックキャッスル』は記事執筆時点でInternet Archivesからダウンロードが可能。PlayStationエミュレーターを使用してプレイすることができます。また、アップデートされたバージョンもじきにリリース予定だとのことです。もしこのタイトルをどこかで見聞きしたことがあるという人、現在はセガでディレクター職についている松並氏の携わった作品という点に興味を持った人、初代PSのグラフィックのギザギザ感が好きで堪らないという人などはダウンロードして試してみるのも、乙なものかもしれません。

source:Internet Archive, Unofficial NetYaroze
via:Eurogamers